霧島全山縦走と開聞岳3日間 | 山と花と旅 Japan Alpine Flowersのブログ

山と花と旅 Japan Alpine Flowersのブログ

ブログの説明を入力します。

霧島全山縦走と開聞岳3日間

霧島全山縦走と開聞岳3日間 登山中級A

2日め 小雪ふる霧島四山縦走記
Karakunidake 1700M 

Shishidodake1428M

Shinmoedake 1421M

Nakadake 1345M

韓国岳・獅子戸岳・新燃岳・中岳縦走

歩程約12キロ約6時間

2007年3月19日(月)登山・撮影
昨夜は9時頃に就寝。熟睡。

4時過ぎに目覚めた。

5時から霧島温泉につかった。
両肢をほぐし、高千穂登山の疲れを癒した。
明るくなってから、再度、

庭園のイワツツジを撮影した。
7時、バイキングの朝食。

7時45分、佐藤運転手宮崎交通バス出発。
えびの高原牧園線を走行し、

8時20分、えびの高原韓国岳登山口に着いた。
すでに標高1240M地点。
秋にはこの辺り一帯がすすきで埋め尽くされる。
日の光を浴びて、すすきの群生が海老色に輝く。

曇り。寒い。
硫黄山から噴煙が上がっている。

山岳ガイドの吉松さんとともにストレッチ。

8時30分、登山開始。

岩と石の登山道。松などが点在している。
4月下旬から5月上旬にかけて、韓国岳山麓には、
赤いつぼみ、淡いピンク色の花。野生のノカイドウが咲く。
ミヤマキリシマやキリシマミツバツツジとの

花の饗宴を想像した。
しかし、今日も花はまったく無い。
想像していた以上に、冬山の光景である。
5合目付近から視界が開けてきた。

左手遠くに台形の山が見えた。
甑岳(こしきだけ)1301Mである。

彼方に不動池が見えた。
遙かに白紫池が遠望できた。

韓国岳山頂直下の大噴火口が見える。
登り始めて2.5キロ、1時間30分。

10時に韓国岳山頂に立った。
標高1700M。霧島連山の最高峰である。
大浪池が遠望できた。小雪が舞ってきた。
厚手の防寒ヤッケを着用した。

頭全体をすっぽりと包むフード付き。
フードがめくれないように、

つばのある帽子を深めにかぶった。
溶岩の岩場から上半身を乗り出すようにして、

大噴火口を撮影した。
獅子戸岳に向かった。

荒涼とした噴火口の稜線を下りる。
溶岩がごろごろしている。

 

 

琵琶池があった。

琵琶池付近から再び登りとなった。
ちらついていた小雪は

本格的な粉雪に変わってきた。
韓国岳山頂から3キロ、1時間ほど歩いて、

標高1428M獅子戸岳山頂に着いた。
10分ほど下山し、30分ほど登り返した。
獅子戸岳から1.5キロ、40分。
12時頃、標高1421M

新燃岳山頂に立った。
直下には新燃岳の噴火口。

藍色の水をたたえている。
一行には横なぐりの雪が吹きつけてくる。
「手作りでおいしいほっかい屋の弁当」

を食べた。
疲労と寒さでおにぎりは

1個しか食べられない。
妻がリュックに入れてきた

登山用小型魔法瓶。
熱湯で作った簡易みそ汁。

臓腑に沁みた。うまかった。
5月上旬なら、今日の縦走路は、花。花。花。
ミヤマキリシマの大群落。

キリシマミツバツツジの大群落。
6月ならオオヤマレンゲの白い花。
しかし、木々には葉も無く花も無い。
今回は、辺り一帯のミヤマキリシマに、

雪の花が咲くこととなってしまった。
新燃岳から中岳まで

ちょっとした吹雪の稜線を歩き続ける。
1.5キロ、40分歩き続けて、

標高1345M中岳山頂に至った。
あいかわらず横なぐりの粉雪が吹きつける。
左膝が少し痛み続けている。
中岳山頂から高千穂河原までは2.5キロある。
溶岩がごろごろしている登山道を下山した。
樹林帯の登山道を歩いた。
自然石の敷かれた登山道となり、

下山口は遠くないと感じた。
中岳山頂から50分歩き続けて、

3時前に高千穂河原に着いた。
今日の霧島連山縦走は、12キロ。
雪中の稜線を6時間歩き続けた。
バスは、えびの高原から

九州自動車道・指宿スカイラインを走行した。
鹿児島市を経由し、薩摩半島を鹿児島湾沿いに

南下した。
指宿市に入ると、

南国の雰囲気になった。
照葉樹が目立つ。蘇鉄がある。
「休暇村指宿」には、

ブーゲンビリアが咲いていた。
冬の国から亜熱帯の国に来た感じだった。
指宿の宿では、キビナゴ、鰹焼霜造り

、鰆みそ焼き、たこ桜煮、
甘鯛豆乳蒸し、黒豚の枇杷茶しゃぶしゃぶ、

イタヤ貝などの夕食が楽しめる。
ふとももとふくらはぎがぱんぱんに張っていた。
両膝にも痛みを感じていた。
指宿温泉につかり、ふとももやふくらはぎを

やわらかくもみほぐした。
翌朝も指宿温泉につかった。
ふくらはぎの張りや膝の痛みはとれなかった。
霧島四山はミヤマキリシマの古木などに

埋め尽くされていた。
5月に縦走する山旅人は、

見渡すかぎりの花々に、

感嘆し続けることだろう。