継続性について重要な問題なんですよね、これ…(⌒-⌒; )

専業の僧侶の方にはイマイチ理解していただけなかったりすることもありますが…。



授戒会,結縁灌頂会,五重相伝会などで

毎日◯◯を◯回お唱えしてくださいね

などの様に指示がある場合があります。


例えば、結縁灌頂会で得仏の真言を伝授していただき

「毎日3回お唱えしてください」

とか、そういう指示をいただいたり。



厳しい僧侶だと

「誓約なので、何があっても絶対厳守」

「毎日継続できなければ功徳はリセットされてゼロからやり直し」

とする場合も…。



授戒会などだと

『◯◯宗の檀信徒として、朝晩の勤行を〜』的な指示

であったりしますね( ´ ▽ ` )



【一日とは何か】


『毎日』とはどの様な定義であるか。

と考えた場合『一日』の積み重ねである、と考えられます。


つまり『一日』というのものがある前提で『毎日』が設定されている。

そうすると『今日』と『明日』の境界となる『一日の起点』が定義されている、ということになります。




日本の法律上では

年齢に関するものは「加齢する時刻は誕生日前日午後12時」

労働時間に関するものは「午前0時から午後12時まで」

という感じの条文になってますので

法律上は 『午後12時=深夜0時』が基準 といえそうです。



一般企業では

一日の起算は「朝5時から

という場合が多い様に思います。


理由は、夜間割増が付くのが朝5時までであるため。

夜間割増が終わる=夜勤から日勤へ移行=営業日基準で一日経過

※あくまでも企業の経営,運営視点の営業日基準の場合。従業員視点の勤務日基準とは異なります。



歴史的というか、生物的には

日の出〜日の入

を一日として

太陽が沈んだら寝る=一日経過

というスタイルもあります。


逆に、夜行性の場合は

日の入り〜日の出

を一日として

太陽が昇ったら寝る=一日経過

というスタイルもあります。



【考えられる勤行の間隔】


パターン1『時間固定』

毎日◯時にお勤めする、という時間固定型。


一般在家ではほぼ無理ですね(・ω・`)

子供も介護相手もいない状態で、家事の専業とか、不労所得で悠々自適な〜みたいな方なら可能かも知れませんが…



仕事をしていれば、トラブルで残業もあるでしょうし。

出張や合宿形式の研修などもありますし、天災などで交通機関の遅延などもありえます。

線路への置き石,踏切事故,沿線火災などでも遅延や運休が…。

そういったことを考慮すると、あまり現実的ではないですね。


社会全体が宗教ベースで動いてるなら、可能なのだろうと思いますが…。



無理矢理にでも行うのであれば


『歩きながら』とか『運転しながら』みたいな

◯◯しながら唱えてOK


「会議中やミーティング中に、心の中で唱える」みたいな

声に出さずに、こっそりでOK


トイレで離席して、便座に座って〜

とかでもOK


みたいな

どこでも、どんな状況でも、とにかく唱えればいいんだよ!!!

的なスタイルが許されるなら、でしょうか(´ω`)



ただ、この指定だと、海外出張などで


日付変更線を跨ぐ場合は?

現地時間?日本時間?

飛行機だと、GPSの地図画像で現在位置を確認して、日付変更線の位置を〜みたいな?


というような感じで、様々な状況を想定し、様々な規定を設ける必要が出てきます。


礼拝時間を厳守!みたいな宗教は、このあたり色々調整されている様ですが…

日本の仏教で時間指定された場合、細かい状況のQ&A作ってくれるんでしょうか…?_(:3 」∠)_




パターン2『日照時間』


こちらは比較的問題は少ないのかな?と思いますが…


夜勤主体の職業の方は、日没〜日の出で良い?

休日に昼間起きてた場合はどうなる?

とか色々考える点はあります。


また、『朝晩の勤行』の場合、夜勤だと

一日の始まり(主観的に『朝』)は日照時間基準でいう『夜』

となるわけですが…。


この場合の勤行は

『朝勤行』を行うべきなのか

『夕勤行』を行うべきなのか

という問題が_(:3 」∠)_

※特に天台宗だと朝夕で内容が大きく異なる



他にも、仕事で南極に関わっている場合はややこしくなります。


南極には

2000時間以上も陽が沈まない時期(白夜)

2000時間以上も陽が昇らない時期(極夜)

というものがあります。


長期滞在ではないにしても

・様々な分野の研究

・環境系の番組関係

・動物写真撮影

・芸能関係(極地へ撮影に行される系)

・基地への物資輸送

などで南極へ行かれる方は居られますし。


そのあたりの日照時間基準で『毎日』だと

次のお勤めはカレンダー基準で約一カ月半後

とかになってしまうことに…。




パターン3『起きてから、寝るまで』


もちろん、昼寝や仮眠を除いてではあるのですが

「仕事などで徹夜した場合は?」

という問題が生じます。



例えば


イベンター(コンサートなどを開催する運営者)などだと

「機材トラブル(うまく動かない)などで徹夜で代用機の手配を〜」

っていろんなところに問い合わせたり、トラック走らせて取りに行ったり。


工事業者などだと

「大地震で水道管が〜!電線が〜!大至急復旧を〜!!!」

って徹夜で工事に駆り出されたり。


漫画家,小説家などの個人事業主的な物書きの方々だと

「締め切りが〜」

で何日徹夜!とか。

※最近は漫画やイラストはお絵描き系アプリ、物書きは音声入力で作業効率が大幅に向上して

徹夜だ〜!!!的なことは少なくなったと聞きますが…


などなど、事情は色々で、24時間以上寝られない、という場合もあります。



さらにいうと、世の中には

一日が48時間サイクル(32時間程起きてて16時間程寝る)

みたいな人もいます。


こういった場合、カレンダー基準でいう二日に1回の勤行という計算になってしまう、ということに…。



【現実的な勤行の間隔】


経典や宗派の規則などを調べても、僧侶に質問しても、総本山などに質問しても

結果は『不明』または『お茶を濁す回答』の2通り

という感じでした(´・ω・`)


『毎日』を推奨するわりに、その根本である『一日』を厳密に定義してない、というか

昼夜問わず24時間

季節などを問わず365日

常に動き続ける社会

24時間ではないサイクルで生活してる人

陽が昇らない,陽が沈まないという環境

陽が沈んでから起きて働く仕事

などを想定せずに、ただ漠然と『毎日』と指定している印象…。




訊いても明確な説明がなく、指定もされないので、自分で定義することにしました( ´ ▽ ` )


現実的に考えてみると

起点となる時刻

前回の勤行からの経過時間

勤行の起点

の3つを設定するのが無難なのかな、というのが私的な結論。



起点となる時刻を定めるだけなら

「深夜0時に勤行をして、深夜0時1分に次の日の勤行を行なってもOK」

ということになります。


そのため

『今回の勤行〜次回の勤行までの最低空白時間』

を設定する必要があると考えます。



この際に

『「勤行の時間」というのは、どこが起点か』

という問題が出てきます。


パターンとして考えられるのは

・勤行開始時

・勤行終了時

・特定のお経を唱え始めた時

・特定のお経を唱え終えた時

などなど。


わかりやすく考えれば

『勤行開始時』

が無難でしょう。


身近なところで出退勤管理がそうですし。

これは『出勤の打刻をした日』が出勤日であり、日付を跨いで勤務しても『出勤日』の勤務実績となります。

例.9月30日22時出勤,10月1日7時退勤=9月30日の勤務実績



仏教を

『教えを実践し、仏になることを目指す』

という様に考えると、要になるのは『自分自身にとって』という部分だと思うので、日付変更線を跨ぐ場合でも

主観時間で24時間

で判断すればいいのではないかな、と。


※主観時間

時計基準ではなく、自分が認識している時間のこと。



日付変更線を跨げば1日が24時間以上や24時間未満になったりするものの

重要なのは自分が24時間を経過したか否か

であるのではないかな、と。




最終的に、自分の中で

・朝4時起点

・間隔は6時間

という設定になりました。



【理由】


・残業で終電。帰宅したら日付変わってる。という場合を考慮すると、0時起算は難しい。


・世間的に『3時=深夜』で『4時=早朝』と表現されるので、4時が起点が無難。


・世間的には『10時台=朝扱い』で『11時台=昼扱い』なので

 最も遅い夕勤行開始が3時59分59秒 だとすると

 最も遅い朝勤行開始が10時59分59秒 となります。

 この間は7時間で。しかし7時間で設定すると開始時間の許容範囲が1秒未満になってしまうため、余裕をみて、キリよく間隔は6時間

※ニュースなどでは10時台は『昼前』であり、『朝』ではないとのことですが、日用家電などでは10時台は『朝』に区分されている場合も多いため『朝=11時前まで』で判断。




『明確な基準時間があるかどうか』というのは、トラブルなどで

『いつも通りに出来ない』という事態になった

という場合に、継続性について非常に重要な要素になってくると思います(`・ω・´)