新年度! 「苦手な相手」の嫌なツラを華麗にスルーする気分調整法 | サラリーマンが3日で人間関係を改善させたスーツとふんどしの法則

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■新職場で「苦手な相手」に出会ってしまったら?

 

この4月に、異動や昇進、転職で新しい職場に移った方も、多いことと思います。職場では、必ずしも「いい人」ばかりに出会えるとは限らず、苦手なタイプの人とのご縁ができてしまった人も、少なくないでしょう。

 

どんな相手でも、まずは、気持ちいいあいさつを交わしながら、よい雰囲気をつくっていく努力が必要です。しかし、どんなに努力しても、好きになれない人もいるものです。そうした相手とも、ほどよくうまくやっていかなければならないのが、働く人の定め……。

 

では、こうした「苦手な相手」との人間関係ストレスを、どのようにかわしていけばいいのでしょう? ここでは「気分一致効果」というキーワードをお伝えしましょう。

 

 

■嫌な気分のときには、相手の嫌な面が目につく

 

「気分一致効果」とは、自分がよい気分のときにはポジティブに、悪い気分のときにはネガティブに物事を評価しやすい心理効果のことを意味します。たとえば、天気の良い日には、楽しいことばかり思い浮かび、どんよりした天候が続くと、ネガティブなことばかり考えてしまうもの。このように、人間の評価は、その時々の気分に左右されやすいのです。

 

気分一致効果は、職場の人間関係でも、たくさん生じています。体調が悪かったり、ミスをした後などには、目の前にいる「苦手な相手」の嫌な面ばかりが目につき、「なんであの人、あんな話し方するのかしら?」「貧乏ゆすり、どうにかならないの!?」とイライラしてしまいます。一方、自分の仕事が認められたり、恋愛が始まったばかりの頃などには、同じ相手の嫌な面がさほど気にならず、「あんな話し方して。やんちゃなのね」「おっ、今日も元気に貧乏ゆすりしてるな」などと、菩薩のように寛容に受け止められたりします。

 

 

■嫌悪感を募らせないように気分を調整しよう

 

このように、「苦手な相手」への感じ方は、自分の状態を知るバロメーターになります。その人の嫌な面がいつもより気になるようなら、疲れていたり、心が傷ついているのかもしれません。そんなときには、気分転換をしたり、ゆっくり休んで自分を労わるタイミングだと考えられます。

 

ちなみに、私は「NHK朝ドラのヒロイン」を心のバロメーターにしています。ヒロインたちのオーバーなアクションを寛容に受け止められたら、状態はOK。イラッとしたときには、「疲れているのかも?」と自分を振り返るようにしています(笑)。

 

人間関係は、自分だけが努力しても、変わらないことがたくさんあります。だって、相手の気持ちは、相手のもの。いくら仲良くなれることを願っても、相手の気持ちを100%変えることなど、できないのですから。

 

「苦手な相手」は、どんな職場にもいます。コミュニケーションの努力をしても変わらないようなら、気持ちを上手に切り替えて、相手への嫌悪感を募らせないようにしていきましょう。そして、彼らは自分の状態を知らせてくれる大切な存在。日々感謝の気持ちを忘れずに

 

 

大美賀 直子