人間関係ストレスを感じたら!1日3分の即効ツボ押しで心をリラックス
ストレスを感じると私たちの体は、それに抵抗するため交感神経が優位になり緊張状態になります。体を活動的にさせる交感神経とリラックスさせる副交感神経がバランスよく作用することで、人間は健全な生命維持を行っています。しかし、どちらかの神経だけが過緊張になるとバランスが崩れ、肩こりや頭痛、集中力の低下、憂鬱で気分がふさぐなど、心身にさまざまな不調が……。
緊張を解くには、副交感神経を優位にしてリラックスすることが大事。こんなとき、自律神経を調整してくれるツボ押しをすることで、もやもやした気持ちをリセットすることができます。
~自律神経のバランスを整える特効ツボ~
普段よりイライラしたり、落ち込むときは、自律神経のバランスが崩れているとき。そんなとき有効なのが井穴(せいけつ)と指間穴(しかんけつ)です。イライラすると、つい過食気味になるという人にもオススメです。
井穴(せいけつ)
●場所と押し方 手の指の爪の生え際。親指は外側、人差し指と中指は親指側、薬指は小指側、小指は両脇にあります。親指で、少し痛みを感じるぐらいに押しもみます。そして指先にむかって押している指をぱっと離すようにします。左右交互に2~3回くり返しましょう。
※痛みに敏感な人は自分で加減してください。
指間穴(しかんけつ)と虎口(ここう)
●場所 手の甲の指と指の間(水かきの部分)。親指と人差し指ではさみ、少しもんで指先方向にひっぱり指を離します。左右交互に繰り返し、指先が温かくなるぐらいが、ちょうどよい目安。力を入れて押しすぎないように注意します。
~深い呼吸とツボ押しで、イライラや不安な気持ちを解消!~
リラックスしたいときは労宮(ろうきゅう)、イライラするときは神門(しんもん)を
また、ツボ押しに呼吸法を加えることで、より深く心を緩めることができます。
リラックスしたといきに効くツボは、手の平にある労宮(ろうきゅう)、またイライラしたときには手首のしわの小指側にあるツボ神門(しんもん)です。ツボの位置は下を参照。手のツボなので仕事の合間や電車の中など、ちょっとした合間にやってみましょう。ポイントは呼吸に集中すること。イライラするとつい食べ物に手がのびてしまうという人にもオススメです。
ツボ押し呼吸法のやり方
(1)背すじを伸ばし椅子に深く座ります。労宮or神門を親指でそっと押します。強さは自分が心地よいと感じる程度。
(2)押しながら、鼻からゆっくり大きく息を吸い込みます。このときおなかが大きく膨らんでいるのを感じながら息を吸いましょう。吸いきったらお腹がへこむのを感じながら口から細く長く息を吐きましょう。
呼吸に意識を集中させることが大事です。5回ほどくり返します。
リラックスしたいとき
●労宮(ろうきゅう)
●位置 こぶしを握ったとき、中指の先端がくる位置。緊張を緩和させたり、気持ちを落ち着かせる効果が。親指で軽く押してあげましょう。
イライラした心を鎮めたいとき
●神門(しんもん)
●位置と押し方 手首の横ジワで、小指側の少しくぼんだあたりにあるツボ。親指を軽く神門にあて、残りの指で手首を支えます。
春はデトックスの時期、背中さすりで老廃物も排出させよう
東洋医学でいう肝は解毒の働きもあります。この時期は気温の上昇とともに、体は冬にたまった老廃物をデトックスしようとします。ウォーキングや簡単なストレッチ、ふくらはぎをマッサージするなど体をこまめに動かすことも、肝の流れをよくすることにつながります。とくに背中には、胃腸を整えたり老廃物の排出を促すツボがたくさんあります。
肩甲骨の下あたりから腰にかけて、腕を後ろにまわし手の平でこすってみましょう。30~50回くらいが目安ですが、背中や腰回りが温かくなったらOKです。
セルフでできて簡単な背中こすり
背中をこすり終わったら肩を2~3回前と後ろにまわして終了です。
体を動かしたり、ツボ押ししたり、お風呂にゆっくり入るなど自分の体と向き合う時間を増やすことも心の安定につながります。肝の働きを促し、いい春を過ごしましょう。
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鍼灸師 大石 治子
出版社にて、女性向け実用誌でダイエット・健康関連の記事の編集・ライティングを手がける。鍼灸師の資格を取得後、都内のクリニックや初心者にもわかりやすいツボ押しやお灸教室の講師として活動中。