こんな変なブログをお読み下さっている方々、4日もお待たせして申し訳ありませんでした。

 

 今回はシリアスです。

 takeda99さんの「乗艦」をお迎えしたのです。

 この方とは第三章「純愛編」以来、Amazonビデオ(セル版)のレビューページで長文コメントのやり取りをしてきました。ところが「4月のコメント①」の冒頭で述べた通り、セル版のページは謎の大縮小私とtakeda99さんの長文レビューは当然の如く弾き出されてしまいました(笑)。そこで私がコメント上で呼びかけ、同氏をブルーレイのページへと召喚招聘したわけです。

 これが前の記事で述べた「高熱源体接近」。

 ちょっとスクロールしてみて下さい…終わんないでしょ?この大長文(私が言うのもナンですが)、鋭い舌鋒、深い論陣。

 内容は、以前から同氏と私が論じ合ってきた「ヤマトの長期SFシリーズ化」について、「主役メカであるヤマトのデザイン」から論を起こし、第一作における見せ方を通して「ヤマトの姿がいかにストーリーと不可分であるか」を滔々と例示し、「波動砲がヤマトに負わせた十字架」に言及し、第一作、「さらば」、2199を経て現在の2202に至る「重いテーマ」の変遷、そして今後の展望を述べて幕、としています。

 

 同氏の投稿後すかさず私は返信し、常連の皆様に「この『本題』について議論しましょう!」と呼びかけました。

 ハッキリ言って、舞い上がっておりました。

 はい、もうちょっとスクロールしてみて下さい。

 ほむランボーさんが果敢にも「凍りついてしまって動かなくなったので、とりあえず投下。」と、神の助け船を出して下さいます。

 日付を見れば、たった二日。されど二日。ここ、だったんです。

 いつもなら「こんな時間に?」と呆れるような深夜にコメントが飛び交う週末。ここばかりは「しーーーん」と静まり返っておりました。

 笛吹けど踊らず。アタリマエです。


 たまの貴重な休日。いつもの気楽な与太(オタ)話ならともかく、この重厚長大な議論に応じる「ずく」(長野弁。意欲、気力とでも訳せましょうか)など、残っているはずもございません。ムリ言うなって話です。
 さらに言うならば、私はここでtakeda99さんを大歓迎し、持ち上げました。しかし私にとっては前章からのお馴染みでも、今章BDのコメント欄においては「新入り」。まるで、空軍の小隊長が新参パイロットを「こいつはエースだ!」と紹介したようなもの。古参兵が気分を害しても、まったく無理のない話です。
 常連の皆様、そしてtakeda99さん。マズい仕切り、改めましてゴメンなさいm(_ _;m。
 しかし…諦めの悪い私は、なおも食い下がるのでした。
 「平成の大触雷」第三弾、まだしばらく続きます。お楽しみに(爆)。

 「なんで、こんな身も蓋もない話すンの?」
 「君たちは、カサブタができたら剥がすだろう?誰だってそーする。俺もそーする」
 カミさんは私を「むしりスト」と呼びます^^;。

 投稿者は「takeda99」さん、「ほむランボー」さん。
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171takeda99 2018年4月6日

 乗艦が遅くなってすみません(笑)。
 ヤマトの長期シリーズ化について、あの後つらつらと考えてみました。

 再リブートという手もあるにはありますが、2199と2202の延長線上にあるものとして考えると、まず最低限下記の2つの条件は満たしている必要があると思います。

1)ヤマトのデザインに必然性がある物語であること
2)2199~2202と世界観を共有していること


 まあ、当たり前といえば当たり前なんですが、よくよく考えてみると1)が案外厄介な問題なんですよね。例えば、ストーリーはそのままでエンタープライズギャラクティカを入れ替えたら、間違いなく両方とも台無しになっちゃうと思うんですよ。それぞれにドラマの内容に適したデザインが採用されているわけですから。
 ところが、ヤマトを長期シリーズ化するとなると、その物語は「メカありき」で作らないといけなくなるわけです。
 ヤマトを冠する以上、ヤマトというメカを生かせるストーリーになっている必要がありますが、旧シリーズはそこがなかなか上手く行きませんでした。生かそうとしていたのはわかるんですけどね。

 「メカとしてのヤマト」の見せ方が一番上手かったのはやはり第一作で、『さらば~』以降の作品群とは比較にならないくらい物語と強く結び付けられています。むしろ、ヤマトのデザインは第一作で「だけ」生きるデザインだったと考えるべきなのかも知れません。

 その辺について、ちょっと長くなりますが順を追って説明させて下さい。
 メカ関連の演出だけを抜き出して並べてみると、こんな感じになります。

第一話
 ガミラス艦隊の圧倒的な強さが描かれます。
 艦隊戦を挑んでも勝負にならず、地球艦隊は敗走を余儀なくされます。

第二話
 ヤマトが登場します。
 ここの演出がものすごく上手いんですよ。
1)地震でも起こったかのように地面が揺れる
2)半ば以上地面に埋まったヤマトの周辺に地割れが走る
3)岩盤を割り、地面を持ち上げてヤマトが地表に姿を現す
4)ヤマト浮上

 ヤマトの巨体を垂直上昇させ、しかも静止させるには膨大なエネルギーが必要なはずですが、それをそのまま映像にしても単にふわふわ浮いているようにしか見えません。そこに「岩盤を割って地表に現れる」という、SF的には余り必要でもないプロセスを入れたことで、膨大なエネルギーが使われたことが映像から伝わるようになってるんですね。実際は下から重機で押し上げているのかも知れないんですが、視覚的にはヤマトが自力で上昇しているように見えるというのがミソです(笑)。
5)主砲発射、軌道上のガミラス空母を撃破
 第一話でガミラスの圧倒的な強さをしっかり描写してあることがここで生きて来ます。
 ヤマトが従来の地球の戦艦と比較してどれくらい強いのかが判明するわけですが、岩盤を割るシーンの後なので唐突感は全くありません。

第三話
 艦首の巨大な穴ぼこに見えていたものが、「波動砲」という超兵器の砲口であることが明かされます。
 至近距離に迫った超大型ミサイルを主砲斉射により撃破、キノコ雲を背景にヤマトは宇宙へ。
 主砲の強さはもう第二話で見せていますから、ここでは至近距離で大爆発が起こってもびくともしない防御力の高さを見せるのが主眼になっています。
 従来の戦艦をはるかに凌駕する威力を持った主砲、堅牢強固な装甲、更に主砲以上に強力な波動砲という隠し球まであるらしい、となればもう盛り上がりまくりです。


第四話
 ワープテスト実施。
 成功はするものの、艦体の一部が破損。
 第四話はちょっとクールダウンして、ワープ航法についての説明です。
 ここで上手いと思うのは割と地味なシーンの連続の中、シリーズ中数少ないお色気シーンを入れてあることと(笑)、ワープ完了後に艦体が破損するという展開があることです。
 ヤマトに登場する超技術の中でも、ワープは特に嘘くさいご都合主義設定に陥り易いネタなんですが、艦体破損という運用上のリスク要因を描くことでそれを回避しています。
 なんのかんのと言っても架空の技術ですから、理論を色々並べ立ててもあんまり意味はありません(小説の場合は話が別ですけどね)。「登場人物たちが確固たるロジックに基づいて、高度な科学技術を扱っている」ように見えて初めて見る側は納得できるわけです。見るからに面倒くさそうな手順に従って操作して、それでも艦体破損というトラブルが起こってしまった、というのは非常に効果的だったと思います。

第五話
 いよいよ波動砲発射です。
 波動砲が凄い兵器であることは第三話で予告されていたとはいえ、オーストラリア大陸並みの大きさを持った浮遊大陸を消滅させてしまうほどのものとは誰も予想していなかったと思います。
 第一話・第二話で見せた「ヤマトの強さ」など、ほんの序の口でした。もうほとんど冗談みたいな強さなんですが、第四話で「高度な技術としてのワープ」を見た後なので、見ている方は「おおっ凄い!」とは思っても「え~、そんなまさか」とはもう思いません。時間と空間を飛び越えるのに使うエネルギーを武器に転用すればこれくらいの破壊力はあるだろうな~、で済んでしまうんですね。

 第一作が上手かったのはここからです。
 波動砲発射と同時に、ヤマトに十字架を背負わせてしまったんですね。
 「ターゲットスコープオープン~電影クロスゲージ明度20(その後常に明度20になってしまったのはご愛嬌)」くらいから前のめりのイケイケムードだったのが、浮遊大陸消滅を見て一気にドン引きになります。
 地球を滅亡から救うという大目的があって装備した波動砲は予想以上に恐るべき威力を持っていて、うかつに使うと宇宙の破壊者になってしまいかねないヤバい兵器でした。
 沖田艦長を始めとするヤマトの乗組員はこの艦を扱い切れるのか?・・・ただでさえ大変な航海なのに・・・。

 盛り上げるだけ盛り上げておいて、そういう疑問をチラ見せしたのが第五話でした。

 ここからヤマトのあの独特の形状が大きな意味を持つようになります。
 旧作ではヤマトにパースをつけて描かれることが多かったこともあり、ヤマトの外観を特徴付けるのは巨大な砲口と複雑な形状の艦橋でした。いわば、波動砲にちんまり艦橋が乗っかっているような形状ですね。
 あれは「艦体は善悪の彼岸にある純然たる巨大な力の象徴艦橋は人の意思の象徴」と見ることができると思います。
 第一作のテーマである、行き過ぎた物質文明と人間の関係が、ヤマトの形状に反映しているわけです。
 最初からそういうことを意図してヤマトをデザインしたわけではないようですから、物語を構成して行くうちにぴたっとはまってしまったんでしょうね。
 そういう意味でも、第一作は奇跡のアニメだったのではないかと思います。


 第五話で重いテーマを持ち出しておきながら、第六話からは「メカとしてのヤマト」「兵器としてのヤマト」はぴたっと描かれなくなり、乗組員たちの人間ドラマが中心になって行きます。
 主に描かれるのは「捨て身の行動や知恵と工夫で危機的状況を乗り切っていく乗組員たち」であって、ヤマトはそんな彼らの乗艦という一歩引いたポジションに置かれています。
 いわば、ヤマトは生活環境になるわけです。乗組員たちは未熟な点もあれば欠点もある、生身の人間です。そんな彼らが乗るヤマトという超兵器も根本的なところで矛盾をはらんでいる。
 そういう前提があるので、個々のエピソードにも深みが出ました。特に古代と真田の決死隊エピソードは、真田がヤマトの抱える矛盾を体現するような人物として描かれていて、非常に印象的でした(余談ですが、『さらば宇宙戦艦ヤマト』で真田が自決するというのもこの観点から見ていくと非常に興味深いのですが、それはまた別の機会に)。

 そしてシリーズ最大の見せ場は第二十三話七色星団の決戦ですが、ここでヤマトは波動砲を封じられた状態で戦うことになります。
 ここまでにヤマトは2回波動砲を撃っていますが(α星のコロナと、バラン星の人工太陽)、いずれも緊急避難用途で使用したものであり、戦闘には一度も使用していません。
 いうなれば、七色星団の決戦からガミラス本土決戦までの回は、ヤマト乗組員の卒業試験なんですね。
 長い航海を経て乗組員たちは成長して来ました。では、「波動砲という強大な力を適切に運用できるところまで成長できたのか?」ということです。

 波動砲は慎重に使うべきだと言うのは簡単ですが、結局α星でもバラン星でも波動砲が無ければヤマトは消滅していたわけです。
 しかも相手は炎と人工太陽ですから、使用を躊躇するような場面でもありませんでした。
 七色星団の決戦では幸いにして波動砲無しでも勝つことができましたが、波動砲を使う以外に助かる道がなくなった時、周囲に悪影響があるとわかっていてもヤマトは波動砲を撃つのではないか。
 実際、ドリルミサイルを排除しようとしたのは波動砲を使用可能にすることが目的だったわけですから、ドリルミサイルがなければ撃っていたのかも知れません。
 もし波動砲を撃っていたら、七色星団に影響を与えたのは間違いないでしょう。

 「ヤマトは凄い、だがその乗組員たちはもっと凄い」というエピソードでありながら、ここでも「本当に凄いのか?」という疑問がチラ見せしてあります。

 そしてついに第二十四話、「波動砲を使う以外に助かる道が無い」状況が七色星団の戦いからわずか2話後に訪れます。
 他に助かる方法が無かったから、波動砲で海底火山を撃つ。地球を救うためにガミラスを滅ぼす。
 それはガミラスを救うために地球を滅ぼそうとしたガミラスと同じ行為でした。

 第二十二話~二十四話にまたがる試験の結果は「不合格」。
 ヤマトは矛盾を抱えたまま地球に帰還します。
 見た目は「元の青さを取り戻した」地球でしたが、それは本当に元の青さなのか?という疑問符がついたまま終わるわけです。
 だからヤマトの帰還シーンは華々しくも晴れがましくもない、ただ静かなシーンになっているんですね。
 あのヤマトの後姿は、当時の現代人の後姿でもあったんじゃないでしょうか。

 『さらば宇宙戦艦ヤマト』ではまだ第一作のヤマト像をかなり引きずっていて、ガミラスと戦った時どうしていれば合格だったのかというテーマに踏み込もうとしてはいるんですが、やはり製作期間1年弱で、しかも2時間の映画の中では描ききれなかったようで、「堕落した地球人の将来の姿であるガトランティスを道連れに、ヤマトが消滅する」という、この上なく悲しい結末となりました。

 多分、今回のリメイクシリーズは、第一作のように続編が作れなくなるような重い展開を意図的に避けて作っているのではないかと思いますが、「自分が生きるために他者を殺してはいけないのか」というような要素は一切ないんですよね。
 2202で波動砲の封印は解かれ、「俺たち全員で撃つ!」ことになりましたが、これも第一作と比較すると波動砲の位置づけがものすごく軽くなっています。全員で撃とうが一人で撃とうが結果は同じわけで、乗組員全員が支持してくれたから撃てるというようなものではない、というのが第一作ですから(すみません、実はこのシーンが第四章で一番ダメだと思ってます)。
 『星巡る方舟』から波動砲を封印したまま長期シリーズ化する道もあったとは思いますが、それはそれで葛藤が無さ過ぎてあんまり面白くはならないでしょうし、2202で早々に封印を解いたのは正解だとは思うんですけど、まだちょっと突っ込み切れてないかなと。
 もちろん、福井晴敏がその程度のことを考えずに作っているとは到底思えないですから、ここから多分どんでん返し的な展開があるはずです。
 ここまでの2202は波動砲に関する限り、第一作の流れを薄くなぞっているような状態だと思うんですが、そういう見方をして行くと、第四章は「ヤマトが七色星団で波動砲を使っていたらどうなるか」をやったわけですね。
 そう考えると、次に来るのは2199では上手く回避した、「自分が生きるために他者を大量虐殺する」ヤマトを描くことなんじゃないかと思うんですね。それが恐らく第五章のラストか第六章あたりに来て、「破壊の艦」になったヤマトをもう一度「希望の艦」に復帰させるのが第六章~第七章なんじゃないかと予想しています。

 ではどうやって「希望の艦」に復帰させるかということなんですが、そこでイスカンダルの使命をヤマトが引き継ぐような展開になれば、割とすんなり行けそうな気がします。
 背景として新ガミラス・地球連合とデスラーの新帝国との間の緊張関係、古代アケーリアスに繋がる波動エネルギーの謎、みたいな要素があれば「かつてのイスカンダルと同じ過ちを繰り返してしまったヤマトは、深い葛藤を抱えながらイスカンダルの使命を引き継いでいつ終わるとも知れない旅を始める、そして古代アケーリアス人の残した巨大な謎に出会う」みたいな展開で。
 乗員は少しずつ入れ替わり、地球人とガミラス人の混成部隊になって行き、どこかの時点でユリーシャとメルダが乗艦してきて晴れて2199三人娘復活。なんて妄想してみてるんですけどね(笑)。
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172H-Kom 2018年4月6日 返信先:171takeda99

takeda99さん:
 お待ちしておりました!いや、お呼び立てしてすみません(^_^;。
 早速の深く鋭いヤマト論、ありがとうございます!
 私は、だいぶ前のコメント等で「文句ばかり言ってないで『俺が再リブートしてやる』ぐらい思っといた方が前向きでは?」といった意味のことを書きましたが、まぁそれはそれとして(笑)本音としては再リブートではなくtakeda99さんの言うように
>2)2199~2202と世界観を共有している
 長期シリーズとして、ヤマトが展開していく未来を望んでいるものです。
 しかし、takeda99さんの考察を拝読すると…改めて、その困難さを突き付けられた思いです…いや、厳しいですね(^_^;;。

>1)ヤマトのデザインに必然性がある物語であること
>ストーリーはそのままでエンタープライズとギャラクティカを入れ替えたら、間違いなく両方とも台無しになっちゃうと…

 まったくその通りです。エンタープライズなら未知の惑星に「友好的な訪問」ができそうですけど、これにギャラクティカヤマトが行ったら「砲艦外交!?」と警戒されてしまいそうですね。ここはフェーザー砲や光子魚雷発射管が露骨に見えない優雅なデザインのエンタープライズがふさわしいと思われます。(ズルい、とも言う)
 また、植民惑星から船団を率いての長い逃亡航海に、ピカピカのエンタープライズは似合わないでしょう。ヤマトは…どこかで移民船団を護衛したことがあるような…まあ、気のせいでしょう。ヤマトの物語に他の二艦が…は、置いとくとして。

 第一作の序盤各話における「メカとしてのヤマト」の見せ方については、もはや何も言うことはありませんので割愛します。
>パースをつけて描かれることが多かった…ヤマトの外観を特徴付けるのは巨大な砲口と複雑な形状の艦橋でした。
>いわば、波動砲にちんまり艦橋が乗っかっているような形状ですね。
>あれは「艦体は善悪の彼岸にある純然たる巨大な力の象徴、艦橋は人の意思の象徴」と見ることができると思います。

 …すごいです。ヤマトの形状を、このようにテーマと直結させて考えてみたことはありませんでした。

 はしょりますが、
>他に助かる方法が無かったから、波動砲で海底火山を撃つ。地球を救うためにガミラスを滅ぼす。
>それはガミラスを救うために地球を滅ぼそうとしたガミラスと同じ行為でした。
>第二十二話~二十四話にまたがる試験の結果は「不合格」。
>ヤマトは矛盾を抱えたまま地球に帰還します。

 …いや、厳しい。こう示されてみると、確かにあの帰還シーンが静かに語るのは「そういう物語だった」と言うことができ、この骨子を損なう形である2199の「改変」は議論を呼ぶこと必至の「重い選択」だったわけですね。

>今回のリメイクシリーズは、第一作のように続編が作れなくなるような重い展開を意図的に避けて作っているのではないかと思いますが、「自分が生きるために他者を殺してはいけないのか」というような要素は一切ないんですよね。
 私は最近、別の某所で「ヤマトは咄嗟の判断でガミラス臣民を救い『戦わずに愛し合う』を実践した。これでいいじゃないか」と主張しました。しかし「他者を殺してしまったことによる葛藤」は失われてしまった。こう聞いて初めて、2199の改変が批難される理由がわかった気がします(今ごろかよ)。ガミラスが滅びなかったことによる展開の可能性を開いたという点で、私は2199擁護の姿勢を崩したくはありませんが…

>2202で波動砲の封印は解かれ、「俺たち全員で撃つ!」ことになりましたが、これも第一作と比較すると波動砲の位置づけがものすごく軽くなっています。全員で撃とうが一人で撃とうが結果は同じわけで、乗組員全員が支持してくれたから撃てるというようなものではない、というのが第一作ですから(すみません、実はこのシーンが第四章で一番ダメだと思ってます)。
 2199が残した課題に挑んだこのシーン。これについては、葛藤はありますが私は好きです。

 

 確かに全員で撃っても結果は同じであり、それによってヤマト乗組員が「許される」ということではないが、撃たなければヤマトは撃破され、地球を救うこともできない。

 「全員で撃つ」というのは「全員で罪を背負う」ということ。

 これはヤマト内部の問題であって、撃たれたゴーランド艦隊の知ったことではありませんが…(たぶん私のこれ、どこか論点がズレてるんでしょうけどね^^;)

>次に来るのは2199では上手く回避した、「自分が生きるために他者を大量虐殺する」ヤマトを描くことなんじゃないか
 第5章の惹句「涙とともに、あなたは衝撃の結末を目撃する」は「そっち」の意味なのでしょうか。
 もしや…もしや…いや、言うまい。
>「破壊の艦」になったヤマトを…どうやって「希望の艦」に復帰させるかということなんですが、そこでイスカンダルの使命を
>ヤマトが引き継ぐような展開になれば、割とすんなり行けそうな気がします。

 私はまったく予想していなかった展開ですが…「なるほど」という気がします。
 その展開なら「他艦をもって代えられない使命を背負った宇宙戦艦ヤマト」という、必然性のある物語が成り立ちますね。
>「かつてのイスカンダルと同じ過ちを繰り返してしまったヤマトは、深い葛藤を抱えながらイスカンダルの使命を引き継いで
>いつ終わるとも知れない旅を始める、そして古代アケーリアス人の残した巨大な謎に出会う」

 …漠然としたビジョンが見えてきた気がします。これを魅力的な物語として描くには、並大抵でない想像(創造)力の結集が必要となることは明らかですが…。私は、星図を広げてみたくなってきましたよ。
>どこかの時点でユリーシャとメルダが乗艦してきて晴れて2199三人娘復活。なんて妄想してみてるんですけどね(笑)。
 見たいです、その姿を。楽しい想像こそは、創造の原動力ですね。
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173H-Kom 2018年4月7日

常連の皆様へ:
セル版ページでやり取りさせて頂いていたtakeda99さんが、私が望む「本題」を提起して下さいました。
長文と論陣に臆することなく、議論を展開して頂ければ「司会」としては無上の喜びであります。
また、それはそれとして、いつもの与太(ヲタ)話も継続したいな、などと都合よく考えております。
「1人に1レビュー」という掟の存在するAmazonのレビューページでは、長文の大群をスクロールしながらの議論・雑談は極めて困難かと思われますが…まあ、なんとかやって行きましょう…。
なお、これで173コメントです。Amazon様には、重ね重ねご迷惑をおかけしますm(_ _;m。
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174ほむランボー 2018年4月8日 返信先:171takeda99

凍りついてしまって動かなくなったので、とりあえず投下。

>ヤマトが従来の地球の戦艦と比較してどれくらい強いのかが判明するわけですが、岩盤を割るシーンの後なので唐突感は全くありません。
 如何にも弱そうなレトロ色のある宇宙船で構成された艦隊。
 そして、見かけ通り弱い。
 ヤマトは特別だという事が、はっきり分かるように作られている。
 たった一撃で敵を撃破する事で、強いヒーロー像が印象づけられた。

>他に助かる方法が無かったから、波動砲で海底火山を撃つ。

>地球を救うためにガミラスを滅ぼす。
 仕事だからという言い訳をして、人を殺すことを躊躇させず、精神の安定を図る教育がされ、それを疑問視しない軍人。
 それは、言葉により殺人を容易に行わせる行為であると、某アニメで描かれていた。

 レギオネルカノーネに対して、即座に決断しない古代。
 地球を救う、仲間を救うという逃げ道に走らず、対応を考えた古代は、良識ある人間であると同時に、軍人失格でもある。
 私なんかは、「やっちゃえよ、古代。」でした。
 考え出すと、この場の最良とは、いったい何だったんでしょうね。
 でも、やっぱり「やっちゃえ!古代。」かな?

>それはガミラスを救うために地球を滅ぼそうとしたガミラスと同じ行為でした。
 ガミラス人が地球の環境下では生存できなかった為、遊星爆弾で地球を汚染させる必要性があったという設定上の行動だった気がします。
 結果的には、地球は滅亡の危機にさらされるんですけど。
 今なら、遊星爆弾を使用するまでの経緯や、地球との政治的交渉は、あったのか?などの疑問が出る。
 そう思うと、空白のエピソードを、描くというのも面白いかも知れません。
 〇RIGINの朴だろう?パク上等!「やめれ~、クロスファイヤー、やめれぇ~。」
 ガミラスが地球を発見するまでの、放浪記は要らないと釘を刺しておく。

>乗組員全員が支持してくれたから撃てるというようなものではない、というのが第一作ですから(すみません、実はこのシーンが第四章で一番ダメだと思ってます)。
 敢えてツッコまなかった。
 表現方法が変われば、あんな奴らさっさと殺してしまえば良いんだ。と口々に叫ぶ醜い映像になりますよね。
 ついでに書くと、ザバイバルの最後も、ランバ〇ルみたいです。
 パクパク言う人がいるので、敢えて入れてみました。的な。
 どうせ叩かれるんだから、みんなでやっちゃおう。な、戦闘集団XEBEC(福井絶対防壁が、あるから平気さ。

>「破壊の艦」になったヤマトをもう一度「希望の艦」に復帰させるのが第六章~第七章なんじゃないかと予想しています。
 破滅の艦になったら、CG版ハーロックをなぞっている気分になります。
>希望の艦に復帰
 二代目ハーロックが、初代ハーロックの罪をどう償っていくのか?的な展開に感じます。
 福井氏、またもやクロスファイヤー!

>至近距離に迫った超大型ミサイルを主砲斉射により撃破、キノコ雲を背景にヤマトは宇宙へ。
 大きな爆発=きのこ雲。
 今から思うと、原爆のイメージを植え付ける悪しき表現という気がします。
 第三次世界大戦の恐怖を、植え付けようとしていたのかな?
 人は分かり合えるという辺りも、反戦を意識していたのかも知れません。
 それが、目的ならアニメという手法を取った時点で、失敗兵器という気がする。
 それとも子供をアニメで洗脳して、将来的に反戦運動を行う西崎チルドレンを作るつもりだったのか。
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175H-Kom 2018年4月9日 返信先:174ほむランボー

>凍りついてしまって動かなくなったので、とりあえず投下。
 ありがとうございます!いや、もう、どうなることかと思った(^_^;。
 ほむランボーさんの勇気に感謝です。
 理路整然とした長文に意見を返すことも、「戦争」のような重いテーマを論ずることも、
 ともに多大な精神的労働と、反論や批難や嘲笑を受けるリスクを負う覚悟、勇気を要することです。
 まして皆さん仕事で忙しい日々の合間、たまの休日を重ったるい議論に費やしたいワケがありません。
 そりゃあ、凍りついて動かなくもなるってもンでしょう。

 これは問題提起をして下さったtakeda99さんではなく、その論を小さく軽い「お題」に噛み砕きもせず、生のまま「さあ!」と放り出してしまった私の責任です。
 場を仕切る立場の者として、ひたすらゴメンなさいと言うほかありませんm(_ _;m。


 本来、私はここで語り合おうとする「本題」が何かを、きちんと明言しておくべきでした。
 それは「宇宙戦艦ヤマトを長期シリーズとして展開していくには、どうしたら良いか?」です。
 但し書きが三つ。
旧作をなぞるのではなく、新たなシリーズの構成を考える
「宇宙SFシリーズ」と呼べる世界観・物語の整合性を保つ
再リブートではなく、2199・2202の世界観を共有する物語とする
 …三項目は、2202の結末が「物語を続けさせてくれる」ものであることが前提となりますが。
 私が理解する限り、takeda99さんと私は、ざっとこの三点について合意した上で語り合ってきたのです。

 この「本題」を考えるためには、そもそも「宇宙戦艦ヤマトとは、どんなシリーズか?」を確認しなければなりません。

 私見ですが、簡単に断言してしまいます。「熱血宇宙戦闘SFアニメ」だと。
 語句の順番はどうでもいいし、アニメでなく実写(やだ?じゃ、CG)でもいいんですが、他の四要素は不可欠です。
 あれこれ難しく考え過ぎて「熱血」でなくなったり「戦闘」がなくなったりしたら、
 それはもう「宇宙戦艦ヤマト」と呼べる物語ではないでしょう。
 この点において今の2202は、ちとヤバい局面に差し掛かっているのかもしれません…。

 さて、「戦闘」つまり「戦争」。
 「戦艦」が主役であり、戦闘シーンをウリにしているヤマトから、この要素は切り離せません。
 しかし「戦争の是非」「兵士としての在り方・考え方」を考えることは大変に重く、メンドくさいことです。
 ヘタなことを言うと大炎上して友達を減らしたりもします。なので、ここで明示しておきたいと思います。
 「『戦争論』は避けて通れない問題ではあるが、この場のメインテーマではない」。
 …少しは楽になったのではないでしょうか(^_^;;?

 戦争の話は一切やめましょう、とは言いません。たとえば「波動砲を撃つ・撃たない」で悩む古代について「気持ちはわかるが、咄嗟の判断もできないのでは兵士として、指揮官としてどうなんだ?」といった話は私も話したいし、話さないわけにもいかないでしょう。

 が、これをゴリゴリと論じ詰めて考え込んでると、みんな煮詰まって辛くなって「せっかくのオフに何の罰ゲームだ?」となって、結局「凍りついて動かなくなって」しまいます。難しくなってきたら、ほどほどにブレイクしましょう。

 ほむランボーさんのコメントには、ちょっと間をおいて、改めてきちんと反応させていただきますm(_ _;m。

 繰り返します。この場で私が提示する「本題」とは、
宇宙戦艦ヤマトを長期シリーズとして展開していくには、どうしたら良いか?
 このために、
2199と2202、それぞれの良かった点・活かしていきたい点(と、その逆)は何か?
2199の遺産・アケーリアス文明は、

 今後どのように(どのくらい)シリーズに絡めていくべきか?
スタートレックやギャラクティカといった他シリーズのどこに学び、

 どこをヤマトとして差別化すべきか?
 といったような点について、
 あくまでも気軽に、無責任に「放談」していきましょう。
 …どうでしょうか、みなさん(^o^;;;?