こんにちは。アイビーおじさんです。
あと3ヶ月もしないうちに、激動の2022年が終わろうとしています。安倍晋三、エリザベス2世、6代目三遊亭円楽(旧名:三遊亭楽太郎)、アントニオ猪木と歴史に名を残す数多くの偉人たちが、この世を去りました。
そんな2022年もカレコでは多くの新車種が導入されてきました。
1月:新型ヴェゼル(ガソリン車。e:HEVは2021年に導入済み)
3月:エクリプスクロスPHEV
4月:ライズHV・シビック
5月:シエンタHV(ガソリン車はかなり前に導入済み)・スペーシアギアHV・カローラクロスHV(ガソリン車は2021年に導入済み)
8月:GR86
9月:コペンGR SPORT
そして10月。カレコにまた新たな車がやってきました。
おぉっと、これは・・・?
そう、「MAZDA6」です。
名目上はマツダのフラッグシップとされる車種。かつては「アテンザ」と名乗っており、そのステーションワゴンタイプが導入されました。ただあくまで名目上はフラッグシップ、という話。実際にはCX-5にその座を奪われていると言っても過言では無いでしょう。
グレードは、2.0L直4ガソリンエンジンを搭載した「20S PROACTIVE」。ベースから安全装備を充実したグレードです。
中を見てみます。まぁまぁマツダらしく、上質な内装になっています。手に触れるところに革素材を多用しているところは好印象です。
メーターはスピードメーターとタコメーターのみアナログで、他はデジタルです。カレコのCX-5は全く同名のグレードであるため、これと全く同じメーターを搭載します。
ナビは純正のマツダコネクトを採用。しかし1世代古いタイプのもので、CX-5ですら最新世代のマツダコネクトに置き換わっただけに残念なポイントのひとつです。ただ一応、以前タイムズカーレンタルで借りたアクセラセダン15Cのマツコネが起動に時間がかかりすぎていたので、それよりはマシになっていますし、タッチ操作も可能です。コマンダーでの操作に不慣れな人にとってタッチ操作ができることはまだ良心的に思えますが、そういう問題ではありません。古さが目立ってしまっているのが残念、ということが言いたいのです。
ペダルはマツダなのでアクセルがオルガン式、ブレーキが吊り下げ式なのは当然。運転席はCX-5同様、電動パワーシートになっています。
空調のスイッチ。これもCX-5に近いですがデザインが異なり、エレガントな印象を受けます。運転席・助手席ともにシートヒーターを備え、更にステアリングヒーターも備えているので一応トレンドは押さえています。
シフトレバー周りをご覧にいれます。こちらもCX-5そっくりですが、手前のシャッター型の蓋をスライドさせて開けると・・・
このように、ドリンクホルダーが現れます。使わない時に蓋をかぶせるのはナイスアイディアですが、その蓋のデザインにまで凝るとは素晴らしい。
肘置きの下にも小さい棚があり、シガーソケットとUSB2個を備えます。このうち片方はカーナビに繋がり、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応しています。
後部座席はご覧の通り。まずまずの広さです。長距離移動でも快適に過ごせるような工夫がなされており、センターアームレストを展開するとその中にドリンクホルダー2個とUSB電源2個、またシートヒーターのスイッチが備えられています。上級客をもてなすには必要十分な装備です。
しかし残念なのは、座席の生地がファブリックだというところ。CX-5よりはちょっと良い素材を使っているんでしょうが、レザーシートならもう少し印象が良かったかもしれません。
トランク。夜のため見えづらいですが実は結構な奥行きがあり、積載性はかなり高いです。トノカバーもしっかり装備していますが、タイムズのMAZDA3のものとは異なり自動巻き上げ式ロールカーテンのような構造になっています。なお、CX-5ではリアゲートは電動で開閉しましたが、MAZDA6は手動なのは残念です。
後ろから見るとこんな感じ。テールライト同士を横向きに繋ぐメッキパーツが特徴的です。しかし後ろから見るとこの威圧感といい、何となくレクサスの先代RXに通ずる何かを感じてしまいます。
さて、ここまでCX-5の同一名グレードの車両と比較しながらMAZDA6の特徴を述べてきましたが、残念な点がかなりの数あります。
(1)レヴォーグの方が料金が安い
同門のステーションワゴンであるレヴォーグはミドルクラスなのに、MAZDA6はプレミアムクラスと料金に大きな開きがあります。
(2)旧型ハリアーの方が内装が豪華
旧型ハリアーはレザーシートが標準で、とても上質な内装が特徴的でした。しかしなんだこれは。
(3)レクサスUX・NXの方が内装がもっと豪華
同じ料金体系ならレクサスの方が明らかに高級です。MAZDA6だと最上位グレードでなければ太刀打ちできないはずです。
(4)フォレスターの方が車両本体価格が高い
フォレスター側はマイルドハイブリッドなので比較対象としてどうなのとは思いますが、単純にMAZDA6の方が初期費用が微妙に安いのに料金だけ高いのは違和感あり、という話です。
(5)レヴォーグの方がエンジンのパワーが大きいうえに幅も狭い
またしても同門レヴォーグ。あちらは1.8Lターボで全モデルがフルタイム4WDのせいもありますが、MAZDA6よりも22PS、トルクでは100Nm以上大きいです。ちなみにレヴォーグは新車で348万するので、レヴォーグの方がMAZDA6より40万円近く高いです。車幅はMAZDA3と同じ1795mm。この手のDセグメント系にしては割と小さい方です。
以上の理由からこのMAZDA6は「プレミアム」の料金で運用するにはちょっと高すぎるよなー、という気がしてきてなりません。レヴォーグの存在があまりにも強過ぎて、MAZDA6の存在感が薄れてしまっています。ただフラッグシップとだけあり、ここまで細部を紹介してきたように根は凄く良い車なので、乗る価値はかなり高いですよ。是非ともMAZDA6 WAGONに乗ってみてください。