こんにちは。アイビーおじさんです。

前回の記事では新潟の旅をご紹介しましたが、今度は福島。所用で日帰り旅行と相成ったので、ご紹介していきます。

 

・停車駅異常、ヨシ!

 

福島までなので基本は「やまびこ」に乗るのですが、今回はその前に繋がっている「つばさ」の方に乗ることにします。

つばさ号は福島まで東北新幹線を走ったのち、そこから分岐する奥羽本線(在来線)へ直通運転をする、いわゆる「ミニ新幹線」です。そのため、普通の新幹線よりも小さな在来線サイズのE3系が使われています。使用編成は2000番台のトップナンバー、L61編成。後ろにはE2系1000番台のJ67編成が繋がり、国内最長の17両編成で走ります。2編成合わせて合計定員は1215名。E4系亡きあとのJR東日本の新幹線では最大で、東海道新幹線のN700系にはあと100人ほど足りません。(まぁE4系16両編成の1634人が飛び抜けて多かっただけと言われればそれまでですが・・・)

今回乗車する列車は東京駅を9時24分に発車する、「やまびこ・つばさ131号」。この列車は東京を出ると大宮にのみ停車(上野は珍しく通過します)。福島まで途中とまりません。

福島で切り離した後、つばさ131号は米沢・山形・天童・さくらんぼ東根・村山・大石田・新庄に停まり、東京〜山形間を2時間26分、新庄までも3時間11分で結ぶ最速列車です。

一方の「やまびこ131号」も、福島で切り離したら後は終点の仙台までノンストップ。東京〜仙台間を「やまびこ」にしてはやけに速い、1時間49分で結びます。まぁこっちは「つばさ」を最速列車に仕立て上げるための、言うなれば巻き添えです。

スーツさんがやまびこ号の方はこちらにまとめてくれていますので、参考にどうぞ。

なお「やまびこ131号」は福島での切り離し作業中に後続の「はやぶさ13号」の通過待ちを行いますが、こちらは「こまち」を連結せず、東京〜新函館北斗間を3時間57分で結ぶ列車。福島まで最速列車同士のチキンレースとなっているわけです。

東京を12分差で出発し、両方とも大宮以外の駅に停車していないのに福島で追いつかれるので、「はやぶさ」がいかに驚異的な速さを誇るかがよく分かります。

 

・つばさ号を薦めるワケ

つばさ号の強みの一つが、「車内販売がある」こと。やまびこ号の車内販売は廃止されてしまったため、前7両のつばさ号だけが車内販売が残っているという「???」な事態になっています。よっていわゆる「#シンカンセンスゴイカタイアイス」にありつけるという寸法です。アイスクリームに突き刺さり、そそり立つスプーンというのも新幹線のアイスの硬さを象徴するいい絵になります。とても美味しかったです。

もう一つは、高確率でコンセントが付いていること。8割の確率でコンセント付きの車両が当たります。山形新幹線用のE3系は15本あり、そのうち12本はコンセント付きとなっています。一方、E2系やまびこ号の方はコンセントの有り無しの比率が真逆です。やまびこ号でコンセントを狙うならばまずE5系充当列車を狙った方がいいと思いますが、もしもE5系のやまびこ号が遅延した場合は300km/hオーバーで走り、遅れを取り戻してくれますので更に安心ですね。

ちなみにE3系の乗り味はと言うと、在来線サイズということでそこそこ揺れが気になり、やや不安が立ち込めそうな感じはします。その点、E2系の方がまだ揺れは少なかった印象です。近鉄特急が2倍以上の速度で走ってるようなものですし、275km/hで走るといつもより相当速く感じます。

さて、あっという間に福島駅に到着。用事まで時間があるので駅前を散策します。東口広場には古関裕而像。そういえばここが作曲家の古関裕而の故郷であることを完全に忘れていました。一時朝ドラでも話題になりましたよね。

暇なのでいつも通りカーシェアでの走行に勤しみます。これがあるので最近はそこまで暇を持て余さなくなりました。車両はMAZDA2のフルタイムAWD車。多量の雪が降る地域に多く配備されています。

昼飯は餃子。福島は意外にも餃子が有名ということで、円板餃子の半皿をいただきました。これで11個770円とやや値は張るものの、こんな美味しいものの前にケチってなんかいられない。とっても美味しかったです。

その先は東北本線に乗り、用事を済ませて戻ってきたのが夕方の5時半少し前。あらかじめ18:41発の「やまびこ218号」の指定を取っていましたが、どうしたものか迷いました。というのも、

 

17:51 やまびこ152号(E5系+E6系)

18:16 やまびこ・つばさ154号(E2系+E3系)

18:41 やまびこ218号(E2系)

 

この3列車があり、よりどりみどりでした。

本音はE6系に乗りたかったですが、E6系はすべて自由席。さらに前のやまびこ・つばさ150号の指定を取ってわざと乗り遅れるのも手でしたが、時間的に変更が間に合わないし、金曜の夕方とあってかなり混雑してきたため、そのまま218号に乗ることを決め、暇つぶしに徹しました。

 

 

ならばと行ったのが、西口のROUND1。やはりカーシェアで暇をつぶします。

異常なまでのメンツの濃さを誇るステーション。今回は日産・ADを運転しました。

このADはタイムズカーに3台しか配置がなく、軽トラックのスズキ・スーパーキャリイ(南千住駅前に1台のみ)に次いで珍しい車両です。

車両がこちら。下位の1.5Lのエンジンを搭載したモデルになります。重量が1140kgなので重いとまでは言えず、なんとも言えない軽快な走りでした。

福島駅に戻り、ホームで電車を待っているとなにやら見慣れない色の新幹線が。こちらはかつて各方面の新幹線で活躍していた200系のカラーを忠実に再現したE2系を連結した「やまびこ・つばさ149号」です。ただしかし、200系が活躍していた当時とはE3系のカラーがまったく異なるため、当時は存在していなかった組み合わせの連結となり違和感マシマシです。

そうしたら追い打ちをかけんばかりにJR北海道のH5系を使用した「はやぶさ・こまち39号」が全速力で通過。中々ない貴重なシーンです。

しばらくしてようやく、私の乗る「やまびこ218号」が到着しました。E2系10両編成での運転です。よく見たら行きに乗った「つばさ131号」の後ろにくっついていたJ67編成でした。

東北版「こだま」とでも言うべきでしょうか、仙台から東京まで1駅も通過することなく各駅に停まります。そのため、東京まではなんと2時間7分と、行きの「つばさ131号」比で40分も多くかかりますが、これ以外に東京まで最速で辿り着く方法はないので仕方ありません。なお先ほどのやまびこ149号で仙台まで向かい、仙台から「はやぶさ」で追いかけても追いつくことはできず、この電車が東京までの先着列車になります。

途中何度か抜かされつつも、駅があれば必ず停まってお客を拾い、終点の東京に定刻通り到着。中々の長旅でした。