こんにちは。アイビーおじさんです。

先日、カーシェアリングの「タイムズカー」に新たな車種としてマツダ「CX-30」が追加されてからたったの4日しか経っていませんが、なんとまたしても新車種が登場しました。

 

 

 

トヨタのトールワゴン「ルーミー」なのですが、CX-30とは違ってそんなに前評判は良くない様子。とりあえず、CX-30のとき同様、車の情報を見ていきます。

 

 

・ルーミーってこんな車

トヨタ・ルーミーは、2016年に登場したトールワゴン。いかにも軽自動車にありそうな形状の車ですがあくまで軽自動車ではなく、登録車です。ダイハツが製造を担当するOEM車で、ベースは同社の「トール」。またこの他にもOEMでトヨタ「タンク」・スバル「ジャスティ」としても製造されており(タンクは現在ではルーミーに統合されている)、2021年1月から12月までの1年間での新車販売台数はヤリス(ヤリスクロス・GRヤリスも含む)に次ぐ2位(タンクの台数も含む)でした。

 

・対抗相手はただ一人

まぁこの形の車はどっかで見たことあります、よね。

まぁお察しの通り、スズキ「ソリオ」に似た形状をしています。それもそのはずで、登録車のトールワゴンというカテゴリの車はルーミーの登場まで「ソリオ」とそのOEM車の三菱「デリカD:2」だけしかなく、ソリオ1車種だけを狙い撃ちするために作った車であることは間違いないでしょう。「ルーミー」が登場してからというもの、このカテゴリーの車のシェアは一気にルーミーに持っていかれ、ルーミーたち4兄弟の方が売れるようになりました。

 

ここで、ルーミーの主要スペックを見てみます。

 

ボディサイズ:3700×1670×1735

定員:5名

排気量:1.0L

エンジン:1KR-FE型 直列3気筒DOHC

トランクサイズ:500×1300×985

 

やっぱりこれ、ソリオにかなり近いサイズです。5ナンバーサイズギリギリに作らないであえて幅を狭くする代わりに室内空間をなるべく広く作る、軽自動車メーカーの得意技がここでも発揮されています。ちなみにですがこのルーミー、タイムズカーの車両の中でも軽自動車以外では全長が最も短い車(3.7m)です。コンパクトカーの中でも小さいほうのヤリスでも3940mmなので、並のコンパクトカーよりもだいぶ小さく小回りの利くサイズです。

ところが対抗相手のソリオは排気量1.2Lとなっていて、パワートレインを軒並みコンパクトカー「スイフト」と共有しているのですが、ルーミーは1L。つまり自動車税が安く、家計に優しい車なのです。

 

 

排気量が1Lちょうどの車と言えば、タイムズカーには「ライズ」がいます。こちらもダイハツ製エンジンを搭載したOEMの登録車という点は共通です。ただ、この車はターボチャージャー付きで、全日本ラリー選手権におけるターボ車の排気量換算式(×1.7)に当てはめれば排気量1.7L並のパワーを有する計算です。低速域から凄まじいトルクを発揮し、車重の軽さも相まって相当な暴れ馬に仕上がっています。

ところが、今度タイムズカーに導入されるルーミーにもターボ車の設定はあるものの、恐らくですがターボ無しの車両が導入される可能性が高くなっています。それゆえSNSでの前評判はそこまで良いものではありません。というのも、サイトを見る限り4WD車の導入もありそうなのですが、ターボ付きの4WD車という仕様のルーミーは存在しないんです。なので恐らく2WD車もターボ無しになるのではないかと考えられます。つまり、タイムズカーのルーミーで高速道路を走るのは少し厳しいです。走れないわけではないですが、低速域では十分なパワーがあるので、街乗り程度なら余裕をもって走れると思います。

で、実はこのルーミー、最小回転半径が4.6mとなっており、普通車にしては相当小回りが利くほうなのですが(ソリオは4.8m)、なんとタイムズカーに配備されている軽自動車「ハスラー」も最小回転半径は4.6m。軽自動車と同じくらい小回りが利くのです。

つまるところ、このルーミーは、

・軽自動車並に小回りが利き

・街乗りには十分なスペックを持ち

・広々とした車内の街乗り超小型ミニバン

なんです。ファミリーでのちょっとしたお出かけにはちょうど良さそう。ただもう一つSNSでの前評判がそんなに良くない理由があるとすれば、そもそもルーミーの登場が遅く、型落ち気味である(2016年発売)ことも関係していそうです。

 

・利用する際の注意点

このルーミーを使う際、ユーザーの皆さんには特に気をつけてもらわなければならないことがあります。

洗車を行うときですが、実はルーミーはサイドミラーの張り出しが大きく、特にドライブスルー洗車の場合においては装備品選択の際に「サイドミラー」を選択してサイドミラー周辺のブラシ洗浄を回避しなければミラーを破損する恐れがあります。そのため、特に注意が必要です。

 

CX-30ほど前評判は良くないルーミーですが、実際に導入されるとユーザーからの評価はどうなるか、気になるところ。まぁ、こればかりは実車が配置されてから実際に乗ってみてレビューしてみる必要がありそうです。