こんにちは。アイビーおじさんです。

先日、事情があって新幹線に乗ってきました。事情というのは、大学の授業でB0とかいう超巨大な荷物を持たされたからです。それはさておき、新幹線は短距離で使っても結構いいものです。
 
実はこの日、「荷物も多いし、今なら誰もいないから成田空港行っても良くね?」との考えにより、友人と成田空港へ行っていました。
 
成田はこの有様です。これを撮影したのは第1ターミナルの北ウィング国際線出発ロビーですが、この日の北ウィングからの国際線はすべて終了。もぬけの殻でした。
で、成田から東京行きのバスに乗り、東京駅に着いた頃には既に17時を回っており、あのB0サイズの大荷物を持って電車に乗る余裕が無く、尚且つバスは地下鉄とは反対側の八重洲口に到着してしまったので、丸ノ内線の東京駅まで歩くのがとてつもなく面倒に感じられました。しかも、ここからでもかなりの時間がかかりそう。とりあえず、めんどい。
 
そうか、新幹線使えばいいんだ。
 
というわけで、乗っちゃいました。
 
東京から新横浜まで、新幹線に乗車します。ソーシャルディスタンスを保ちながら、倍速(物理)で帰宅でき、B0サイズの荷物も運べて、徒歩での移動距離を減らすのに最適な交通機関はやはり新幹線しかなかったのです。
 
東京駅の新幹線ホームに上がります。今回の乗車便は「こだま745号」名古屋行き。JR東の新幹線とは違い自由席でも最速達の「のぞみ」にも乗れますが、自由席車が3両と少ないため歩くのに手間取り(階段で上がってきたところが運悪く13号車あたりだったため)、わざわざ歩くぐらいなら次の便にしよう、ということで今回は各駅に停車する「こだま」を選択。もっとも新横浜までなので、各停タイプだから走り方や速度が違うとか、そんなことはまずありません。また、東海道新幹線の車両は既にすべてがN700系列に統一されているので、それぞれの新幹線が列車種別にかかわらずその性能を限界まで発揮して走ることができます。したがって、「こだま」も区間によりますが最速285km/hで走りますし、スピードも出せる限り限界まで出します。新横浜までしか乗車しない今回はどの列車を選ぼうが関係ないわけです。ちなみに、これは700系東海道撤退後のダイヤ改正による号数整理で誕生した列車で、改正前のこだま745号には500系が使用されていました。
今回はN700AのJR東海編成では2番目に新しい、G50編成の担当。N700Aは東海と西日本とでそれぞれ50編成以上が製造されたところでN700Sへと移行したため、既存のN700タイプの車両としては最末期の車両であるということになります。ちなみに、私の過去のN700系への乗車歴は以下の通りになります。
 
(1)2010年8月 新横浜→名古屋 のぞみ N700海
(2)2010年8月 名古屋→新横浜 のぞみ N700海
(3)2017年3月 新横浜→米原 ひかり N700A海
(4)2017年11月 東京→京都 のぞみ N700A西
(5)2017年11月 京都→東京 のぞみ N700A
(6)2020年12月 東京→新横浜 こだま N700A海
 
ちなみに、(4)の「のぞみ」に乗車した際はちょうど中学の修学旅行のタイミングだったのですが、この列車はJR西日本のN700系のトップナンバー編成でした。
 
ちなみに今回はデッキで17分、立ったまま座席を利用せず乗車します。このデッキ、そもそも客室とは壁で仕切られているので他人との接触がありません。また、かつては特急列車のデッキというのは寒いものだったのですが、ここは高速で走る新幹線、気密性がすばらしいので寒くもなんともありません。
 
というのも、手荷物が尋常じゃないくらい巨大だったからであり、例の予約制座席を使うほどのものではないにせよ、通勤型電車で自宅まで輸送するにはあまりに巨大すぎるので、空いている列車で輸送すれば問題ないのです。で、特に誰にもジャマされない場所に、新幹線のデッキを選んだのでした。
夜のため画像が撮影できず、大半が文章のみのご紹介になってしまいますが、ご了承ください。
 
・東京出発
列車は新大阪行き「のぞみ」の出庫回送の到着を待ってドアを閉め、定刻通り東京を発車。新横浜までわずか17分の長くて短い旅の始まりです。
東京を出ると品川まで東海道線に並行しますが、区間が短いこともあり速度は110km/h止まり。ですが、在来線側では減速しているカーブも110km/h出して走行しています。車体傾斜を使って・・・いるのかどうかは分かりませんし、おそらく軌間が異なるからだろうと思いますが、少なくとも東海道線の特急「踊り子」よりは所要時間は短いはずです。
高輪ゲートウェイ駅を横目に、列車は品川駅に到着。本線側への到着でした。
 
・品川出発
品川を出た「こだま」は、本線側からの出発のため110km/hまでフル加速。横須賀線が大きく速度制限を受ける品鶴線のカーブを110km/h出して通過、東急大井町線の急行電車(6020系)を横目に西大井付近を通過すると再び加速して170km/hに到達します。多摩川付近までは直線が続くため在来線側は各車両の性能限界めいいっぱい(110~120km/h)まで出して走行しますが、新幹線は武蔵小杉付近で110km/hの速度制限を受けるためそこまでスピードが出ず、170km/h止まりです。これでもスカイライナーより速いのが驚きです。
 
そして、武蔵小杉の大カーブを抜けた辺りからが東海道新幹線の真骨頂、200km/h運転になります。まだ首都圏の住宅地を抜けきっていないのでそこまで速度は期待していませんでしたが、思っていたよりかなり速かったですね。この200km/h運転があるため、東京~新横浜間の表定速度は101.6km/h。全区間在来線を利用する場合は、私鉄利用の場合を含めて必ずどこかで乗り換えが生じるので新幹線の一人勝ちですが、東急新横浜線が全通すれば東京(大手町)~新横浜間を乗り換え無しで結ぶライバルが現れることになります。時間だけならどのみち新幹線の圧勝です。大手町から17分だと目黒にギリギリ到達できず、三田線すら抜けられません。したがってやはり新幹線は非常に便利な交通機関であり、これだけの短距離であっても確実に目的地まで爆速で運んでくれる、まさに「ウルトラすごい」乗り物だったということを、強く感じました。
今回は以上となります。