こんにちは。アイビーおじさんです。
ついに2020年6月21日、評価版という形ですが、Bve trainsim 6が公開されました。この記事では、「BVE5と何が違うの?というテーマで、BVE5とBVE6の違い、そして近くリリースされる予定となっているBVE5.8との違いを解説していきます。
(追記 2020.6.24 画面の滑らかさの違いについて追加しました)

・BVE6のこれまでとの違い
BVE5との最大の違いはこの64ビット化でしょう。これまでのBVE5は32ビットのソフトウェアとして開発されていたため、パソコンのメモリ使用量に限界があり、最大2GBまでしか使えませんでした(ただし、4GB Patchの適用で4GBまで使用可能)。が、BVE6ではこの制限が撤廃されています。したがって更に快適な動作が期待できる訳ですが、第10世代Core i7+メモリ8GB+PCIe SSD+MX250というグラフィック性能に優れたノートパソコンをもってしても、例のBVE6の内房線とE217系では60fpsには到達しませんでした。ほぼメモリをめいいっぱい使っているようなので、16GBはあった方がいいかもしれません。
また、この64ビット化の弊害として、従来のBVE4・5と保安装置プラグインの互換性が無くなったことが挙げられます。一応この互換性のことについては、Twitterでわかりやすく例が挙げられていましたので、ご紹介いたします。


つまりはこういうこと。
BVE5.7以前:Windows Vista以降の32ビット/64ビットのOSに対応、メモリは最大1.5GBまで使用可能
BVE5.8:Windows Vista以降の32ビット/64ビットのOSに対応(従来通り)、メモリは4GB Patchを適用せずとも4GBまで使用可能、路線・車両ともBVE5.7以前とBVE6のデータに両対応保安装置プラグインはBVE6との互換性無し(従来のBVE5用のプラグインのみ使用可能)
BVE6:Windows 8.1以降の64ビットOSのみに対応メモリは(理論上)いくらでも使用可能保安装置プラグインはBVE5との互換性なし(BVE6用のプラグインのみ使用可能) 路線はBVE5との互換性あり(動作確認済)
・・・ということです。
もちろん新しいBVE6のシステムに移行を図ろうということなのでしょうけれど、これに伴って構文が変わるので、一応BVE5でも動かせるように配慮してBVE5側もいじった、という解釈が正しいのかもしれません。
あともう1つ、滑らかに動くようになったことで、フレームレートの制限も緩和されたようです。友人がi7-9750HとGTX1650を搭載したゲーミングノートPCを持っているので聞いてみたところ、なんと100fpsを超えた模様です。つまり、ちゃんとしたゲーミング環境(CPU、GPU、モニター)が整っていれば、さらに滑らかに動くことが分かります。一般向けのノートパソコンに付いているディスプレイはだいたい60fpsまでしか対応しませんが、リフレッシュレート144Hz(またはそれ以上)に対応したゲーミングモニターがあり、尚且つ本体側とケーブルがリフレッシュレート144Hzに対応していれば、従来のBVE5のフレームレートの限界であった60fpsを上回ることが可能(ただし、ちゃんとした環境であればBVE5.7でも60fps超えも可能)であることが示されました。ちなみに、これの試験に使われた路線・車両の組み合わせは「高速試験線V3+AE形(NNN2氏)」だったそうで、BVE5時代ではおそらく最も重いデータを試してみて、その中でもフレームレートが下がった部分であっても90fpsほどに落ち着いていたことを考えると、BVE6を本気でやり込む場合はPCゲームが出来る環境を準備すべきということになります。
で、実は開発中のもので一つ気になるものがあります。

こちらのプラグインですが、BVE5とBVE6のどちらを使っていようが、BVE5用のプラグインであろうがBVE6用のプラグインであろうが無関係に読み込むというものになっています。したがってもしこのプラグインを車両側に実装していれば、BVE5用のプラグインをBVE6で読み込むことが可能になり、反対にBVE6用のプラグインをBVE5で読み込むことが可能になる、ということなんでしょうか。本当ならとっても嬉しいので、完成した暁には相鉄20000系のATO・TASC化パッチもBVE6に対応させたいなぁと考えています。
というわけで、BVE5とBVE6の違いをご紹介しました。