。。。。我が家の宝 ふたり。。。。
[最初の奇跡]
手紙を出して数日が経ったある日、ハリーポッターの翻訳をされた静山社の松岡佑子さんから電話がありました。
はじめは誰だかわからず、しばらく時間が必要でしたが、理解したとたん緊張して最初はうまく話せませんでした。
ご挨拶をしてお話を伺うと、こんな事を話してくださいました。
まず、私が出した手紙は速達だったので、郵便屋さんがご本人に直接渡してくれたこと。
私の手紙を読んでから、スタッフの皆さんがたくさん来るファンレターの中から、優介の手紙を探しだしてくれこと。
優介が本当にハリーが大好きで、ハリーが見てくれてるからがんばれてるということが優介の書いた手紙から強く伝わってきた、ということ。
最後に、早速優介のいる病院に手紙を送ったこと。
翌日には届くはずの手紙を優介が読んで、とびっきりの笑顔を見せてくれるだろうと思うと、久しぶりに幸せな気持ちになりました。
次の日、看護師さんが「優介くんお手紙が届いたよ!」と持ってきてくれました。
優介は私の顔を見て驚いた表情を見せ、興奮しながら手紙を読み始めました。
その手紙は、まるでハリーポッター本人が書いたような内容でした。
[ー 優介くん、はじめまして。いつも僕のことを応援してくれてありがとう。]
そんな書き出しで綴られていました。
今から12年前の事ですが、松岡さんとスタッフの皆さんには、今でも本当に感謝しています。
この先病気を治せたら必ず報告しよう、と強く心に決めました。
その日から優介の顔に笑顔が戻り、治療も検査も積極的に受けてくれるようになりました。
続く。。。