2回目の退院の日が決まりました。あれほど待ち望んだ退院でした。
千葉:火曜日退院決まりました!やったーの絵文字
矢吹:グットの絵文字良かったね。
千葉:来てもらえる?
矢吹:何があっても、行きます!
千葉:嬉しいの絵文字ありがとう。
こんな幸せなラインをしていると元旦那から電話が入りました。(この時点では離婚届を提出)
「何?どうしたの?」
「いや.お前いつ退院する?」
ドキッとしました。
「まだ、わからない」
「いやー、ガソリンも入れなきゃならないし、どーしよーかと思って。」
「お金ないの?」
「まぁ、それもあるけど。お前もないだろ。」
「ないよ。」
「前借りするしかねーよなー。」
「そうじゃない?」
「じゃ、前借りしたら、帰りによるわ。」
何をしに来るのかわからないけど逆らわずに返事しました。
今怒らすような話をしても病院にいる限り話し合える訳でもないので、頭の中では一時休戦と思っていました。
「着いたから今からいくよ。」
「いいよ。私が降りるから。」
相変わらず病室には入って欲しくないので下まで行きました。
懐かしい顔でした。少し痩せた感じがして生活が乱れている事が一目でわかりました。
「いやー。いつ来ても混んでるな、この病院。」
「どしたの?」
「いや、前借りして来たから。お前も金持ってないんだろ?」
と、一万円よこして来ました。
「ありがとう。」
と、無表情に受け取ると
「じゃ。」
と、部屋に戻ろうとしました。
「もう行くのかよ。」
と言われて、戻って椅子に座りました。
「いやー、肉が食いたいんだけどどこで買ったらいいかなぁ。」
とか、
「洗濯物がたまって、着て行く服が乾かなくてさ。」
とか生活の愚痴を言って
「早く帰ってこいよー。」
と元旦那は言いました。
元旦那は私が退院したら元どおりの生活に戻れると思っているようでした。
なんだか虚しくなりました。
洗濯してくれる人がいないから、料理してくれる人がいないから、自分の部屋を片してくれる人がいないからその愚痴を言いに来たのでした。
この人は甘えるのがうまいんだなぁと思いました。私に言えば何でも解決すると、まだ思っているようでした。