「すごい良かったですね!僕はこういうの初めてだったんですが知ってる曲があったので楽しめました。」
「そうですね。年代的にも私たちくらいが楽しめる選曲でしたよね。」
「あ!そうそう!僕は48なんですが近いですかね。」
「そうなんですか?私の方が少しお姉さんですね。50才ですから。」
「えー?見えないですね。お綺麗なので、もっとお若い方思ってました。」
「嫌だぁ。またまたぁ、うまいんだから。」
なんだか若い頃に戻ったような錯覚に陥るほど甘やかな会話を楽しみました。
「僕は矢吹和也。きみは?」
「私は千葉雅子です。」
「ラインは、やっていますか?交換してもいいかな?」
「もちろん!うれしいです。」
私はこんな風に知り合えるなんて夢のようだと思いました。楽しくて楽しくて時間が経つのがあっという間でした。頼んだコーヒーも冷めてしまうほど夢中で話していました。感性が一緒で共感できるところがたくさんありました。ますます彼に惹かれていました。
喫茶店が閉まる時間になり
「そろそろいきますか?」
「そうですね。」
名残惜しかったのですが、駐車場まで行きました。