「仏の道には徳を積むという考え方がある。誰にも知られずに善き行いをする。いわば天に向けて、善行の貯金をするようなものだ。考えるのはその行いが善か悪か、だけだ。」


「んーん。朝起きて家の前の道をきれいに掃き掃除する、とかか?」


「そうだ。逆にゴミのポイ捨てしたりすれば地獄に落ちる悪行だ。悪行は知らず知らずに行ってしまっている事が多い。人は元々怠惰で、無責任で自堕落だ。生活するだけで自然界のエネルギーを使い、その副産物に公害を招いたり、オゾン層を破壊したり、水を汚したり、空気を汚したり、自然分解しないゴミを排出したり。人は生きてる限りろくな事をしない。それをしないようにする。もう一歩進んで、ゴミを減らす、なくす。地球を守る、寄り添う様な生き方をする。それは、実は未来の自分のためで、当たり前のことなんだ。次に生まれ変わった時に海はヘドロ、空気は汚れて水は飲めなかったらどうだ?嫌だろ?」


「そうだな。」


「善き行いには人に対するものもあり誰かの役に立つ様な事をするのも価値がある。まぁ、日々善行の心を持ち生きるんだな。」