続き1

「地球を...滅ぼすの?」

「地球人が考えそうなことだね。我々宇宙人から見たらあなた達地球人は未発達の幼い種族なの。大きな宇宙から見たらまだまだ発展途上の地球を我々が導いてあげないとこんなに美しい地球を地球人が滅ぼすことになるのよ。


自分たちの利便性ばかりを優先させてこの地球のことを顧みないままで、幾度となく文明を消滅させてきたのは植物でも、恐竜でも、動物でもなく人類なのよ。


地球は最初は植物が支配していたの。それから支配者は恐竜になったり、動物になったりしたんだけど人類が生物のトップとなって君臨したのは最近なのよ。それなのにこの地球がゆっくり長い年月をかけて育んできたバランスを崩して、勝手に作り変えて、勝手に壊して、傍若無人にやってきたのは人類だけなの。


地球は絶妙なバランスを保ちつつ植物が酸素を作り、酸素を吸って生物が生活し、太陽が地表を温めて雨を循環させることでそれぞれの生物の水分を潤す役割を担っているし、その成長を促してくれて食物連鎖を保って繁栄してきたの。

幾万種類の生物が絶滅させられてきたのも人類のせい。虫やバクテリアに至るまでバランスを持って存在していたのに人類の勝手な理由で殺虫されたり駆除されたりしてきたの。


でもね。こんなに勝手なことをしてきた人類に反撃もせずに人類をほ保護していたのははるか彼方の祖先の動物だったり植物だったりしたの。植物は地表をコンクリートで埋め尽くされて人類の都合であっちに植えられたりこっちを伐採されたりしても可愛い子孫を愛してくれて人類が生存に必要な酸素を無償で提供してくれてるの。地表に水分を蓄えて人類が食べるものも作ってくれてるの。こんなに愛情深いのに一言も恩着せがましく言ったりしない。とてもとても愛情深い生き物なのよ。」



 

 

 

 

 

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