つづき。


来ました!呼び出しシーン!
「あのさ、月島いるかな?」って雫のクラスに乗り込んでくる聖司くん。

違うクラスのイケメンから呼び出されるって御伽噺で運命の王子様と恋に落ちるくらいファンタジーというか少女漫画でも胸キュンな展開だと思うのです。
実際学生生活でそんなの経験したことないぜ…。
イケメンがクラスの女子を呼び出すとかもはや ≒ 告白でしかない。
色めき騒ぎ出すクラスメイトと杉村がリアルな反応。
事情を知ってる視聴者からしたらここの杉村の表情はいたたまれなさすぎる。
おっとこ!おっとこ!おっとこ!!
イケメンと雨降る誰もいない屋上とかロマンチックですね…。
この後虹が出るってオプションまでつくから憎い演出だぜ。
聖司くんがイタリアに行くって報告な訳だけど。
中学生で休学してイタリアイタリアってまあ有り得るのかもしれんけど身近な友達にこの時期に言われたら確かに平々凡々な自分の進路に疑問を持ってしまうのも少し分かる気がする。
「私なんか聖司くんと同じ高校に行けたらいいなって思ってた。」ってセリフはすごく共感。実際私も同じような理由で高校決めたし(行く方面だけ)。
それを直で本人に言えるって何気にすごい。これは告白に含まれないのですか?(゚ー゚;
 
続いて聖司くんの告白ターン。
ずっと前から図書カードで雫を知ってたこと、知ってた上で先回りして本を読んでたこと。何度も何度もすれ違ったし、隣の席にも座ったこともある。
イタリア行ってもお前の曲歌って頑張るからな。
…これも告白じゃないの?少女漫画的にはここでエンディングでも不自然ではないと思われ…。
–END–
 
話はまだ続くのだが。
 
夕子ちゃんとコンビニで待ち合わせて家に行く場面も中々のお気に入り場面。
夜の雑居ビルを通り抜けて友達と待ち合わせって田舎民の私からしたら都会の大人って感じがしてかっこいいなと思うのです。
卒業しても10年はイタリアで修行する。この卒業ってのは中学って訳だからつまり、聖司くんが一人前になって日本に戻ってくるのは大体25歳。
良いんじゃね?全然若いよ!(問題はそこじゃない?)
10年なんて経ってしまえばあっという間なのよね。
今であればLINELINEとかSkypeSkypeとかあるけども、この頃は固定電話電話に手紙手紙な時代。
そんな時代背景によってまたこの展開がドラマチックになってくる。
多感な思春期に遠距離恋愛ってまあ自然消滅は大概だけども、この二人であれば大丈夫なんじゃないのって私は思いますけどね。
もしくは雫が高卒後にイタリアへ留学する分岐パターンはどうか。
聖司くんと同棲する傍らイタリアでだって小説は書けるし、海外に行くと環境から人から何もかもが新鮮だから感受性豊かな雫ならより表現の幅が広がるんじゃないだろうか。
…なんかここまで妄想しちゃうとアナザーストーリーが書けそうな展開w
 
雫がこの後自分を試すために書き上げた小説第一号「耳をすませば」、是非読んでみたい。
本好きの中学生が石の図鑑やら調べながら書き上げた小説とか厨二要素満載な気もしてパンドラもんだけど。私も昔campusノートに漫画描いてたことがあるけど黒歴史だった。シュレッダーした…。
 
図書館で一心不乱に小説を書いてると目の前の席に見覚えのある少年が座る。
ふと顔を上げるとそこにいたのは聖司くん…!
イケメンこのやろー!イケメンじゃなかったらストーカー呼ばわりされてるかんな!!
イタリアに行く前日に会いたかったとかモォォォォォォォ牛
 
ところで関係ないけど、学生服はセーラー服が至高な私にとって雫のセーラーが夏物半それから+カーデになって、冬物セーラーまで堪能できる所もこの作品が好きなとこ。
あわよくば聖司くんの学ランも見てみたかった。
 
現実的に受験生が試験が差し迫ってる冬に勉強そっちのけで小説を書き始めるとか誰でも反対したくなる。実際成績も落としてしまってる訳だし。
やってみて分かることもあるし、小説を書いてみること自体は反対ではないんだけど。
やってみて高校にちゃんと通わなきゃと雫は気付いた訳だし結果オーライ。
 
して、日本に一度帰ってきた聖司くん。
ネットで他の人も言ってるけど、何故雫の部屋の位置知ってたし。
想いが通じたのよねっ!そういうことにしとく。
雫が窓開けて聖司くん見つけて「嘘!」って言った瞬間に軽やかなBGMが流れる演出いいよね。
寒いだろって言って自分の上着を雫にかけてやるジェントルマン。本当に中学生かって。
耳をすませばを観て二人乗りに超憧れたもんだ。
坂道で雫が自転車を押すシーン。颯爽と坂道を漕いで終わり!だったらただの少女漫画だけど、中々の勾配で力を合わせて登り切るってとこがカッコつけてなくて二人の飾らない関係性を表してるなと思う。
別に聖司くん文系だけど運動音痴でもなさそうだし、この坂は本当に二人乗りだとキツイんだろう。
これが杉村だったら「いいからお前は乗っとけ!」って言って無理して最後までかっこつけようとしそう。(何回も弁明するが杉村が嫌いとかじゃない)
 
朝日を眺めながら告白ってシチュを選択するあたり聖司くんは雫の好みをよく分かってる。伊達に雫の好きそうな本を先読みしてた訳じゃないしな。
しかもただの告白じゃなくプロポーズである…!すごいね中学生。
晴れて想いが通じ合った二人。
「雫!大好きだ!」でスパンと切ってエンディングに入る所もメリハリがあって良い。
あーこんなこと言われてみたいよーー。
 
エンディングにもストーリーがあって最後まで美味しい作り。
このエンディングも登場人物とか盛り込まれてて面白いですよね。