観えないことは、絶望的に分かっていた。


だから、諦めもつく。


でも、もしかしたら、奇跡的に観えるかもしれない。


そう期待して、ベランダから夜空を見上げてみた。


オーロラ、やはり観えなかった。


でも、まあ、いいか。


観えたつもりでいい。それでいいのだ。


ガーデンルームでお風呂上がりの体を冷ました。


久しぶりに、星のライトをつけてみた。


カーテン、オレンジ色に光り輝いた。



小さなカップのアイスティー。

見上げながら、飲み干した。