にわかに、ウチのオカクンがジャズを聴くようになった。あ、ウチのオカクン…というのはちょっと可笑しな表現か。オカクンは一人しかいないのだから、「ウチの」はいらないのだ。どうしても付したいのなら「ウチの妻が…」と記せばよいのだ。しかし、全世界的に思考を拡げてみると、「オカクン」という正式名称の人物が広い世界のどこかに実在する可能性も否定はできない。と、すると、やはり「ウチのオカクン」と表現しても決して誤りではないのかもしれない。従って、今回に限定してウチのオカクンで良しとしたい。但し、なぜウチの妻をオカクンと呼称しているのかについては、ここでは触れないこととする。

 まあ、それはともかく、オカクンがジャズに傾倒している原因は、おそらく、日曜日を除く毎朝午前8時から放映されている昭和の大スター笠置シヅ子の波瀾に満ちた生涯を悲喜交々に描いた連続ドラマの影響を受けてのことと容易に推定できる。このドラマが放映される前までは、ボサノバを始めとしたラテン音楽やいわゆるK-POPなどを主体的に聴いていたオカクンなのだが、ジャズに限定してYouTubeを鑑賞するというのは本当にここ数カ月のことである。今朝も、オカクンが朝風呂へ出掛ける前に、約10曲程YouTubeからの録音(リッピングという)を依頼されたところである。なお、オカクンは朝風呂に関して宇都宮市内の入浴施設を好んで利用している。

 さて、普段乃木坂を聴いている自分も、決してジャズは嫌いではない。積極的にジャズを聴くことはないが、しかし、その一方で、少なくとも宇都宮市内においてはジャズを流している飲食店が多いので、耳障りに感じることなく、むしろごく自然に且つ心地よくジャズは耳に入る。これを機に、ちょっと興味を持って自分でも聴いてみようと思う。

 既に朝風呂から帰宅していて、リビングでコクリコクリとうたた寝しているオカクン。ひと眠りから目覚めたら、今日は家族3人で、ランチを兼ねたドライブを予定している。それまでに依頼された録音はちょっと間に合いそうにないが、みんなでスイングしながら、軽快に出発したい。


〈ドライブ前の公園散歩〉