「リスク分散」
初心者への投資の勧めには、ほとんどの記事で「リスク分散」は触れている。
確かに分散は重要なことだが、どのように分散すればよいのか、片方がダメでももう片方が持ち堪えてくれれば「リスク分散」と言えるのか。
日本株だけではなく、米国株投資もやることがリスク分散と唱える人もいるが、米国と日本は経済で密室に繋がっているので、米国がダメなら日本もダメになる。
となると、日米両方で分散することが「リスク分散」かというと、それももう一方の視点から言えばリスク分散はされていないとも言える。
長々と書いたが、結局のところリスク分散なんて簡単にはできないものである。
というのが持論だ。
なので、不動産投資は「リスク分散」を目的にしているわけではない。
そして、不動産投資の人がよく言っているが、「株式投資に比べると不動産の方がローリスク・ローリターン、もしくはハイリターンである」というのも否定はしないが肯定もしない。
私がやっている目的は「保険」である。
日本の公的保険、つまり社会保険は非常に充実している。
健康保険組合によっては、どれだけ高額治療をしても、実費が最大20,000円で済むというところもある。
傷病手当金もある。
つまり、公的保険だけで、いざというときの保証はある程度補填できるのだ。
それを知ってか知らないか、日本人はいろんな保険に入る。
個人的な視点(FP2級取得の私)からいうと、「職業不能保険」は入っていた方がよいが、過剰な医療保険は不要だ。
公的保険が十分だからだ。
しかし、働いていないので実費を1銭たりとも払いたくないとか、不安なのでどうしても、というのであれば、掛け捨ての保険にして最小の金額だけを支払い、残った金額で株式投資などに回した方が良い。
保険は貯金にならない、満期にならないと戻ってことないし、戻ってきた時の日本円の価値に相当する金額は入ってこない。
例えば契約した時には満期時には100万円戻ってきますと言っても、30年後には日本円の価値は下がっているので、安に喜んではいけない。
ただ、自分が死んだ時に家族に残せるものというのは準備しておいたほうが良いと思う。
それは「保険」である。
ただの「保険」を申し込んでも面白くない。
自分が生きている間に、その保険の効力を味わうことなく、死んだ後に残されたものだけが享受される保険というのは、つまらない。
という考えのもと選んだ保険が「不動産投資」なのである。
ちと文面が長くなったので、今回は「なぜ不動産投資を選択したのか」という内容に留めておくとして、次回は実際に行動した不動産投資の内容について触れてみようと思う。