鎮魂の祈り。ただ、それだけを。深く、静かに、空へ。
銀河鉄道の夜──
宮沢賢治が描いたその世界は、幼い頃から私の胸に光のように残っている物語。
人は死んだらどこへ行くのだろう。
あの世とこの世のあいだを走る、夜空の列車──
その風景を描いた宮沢賢治は、仏教を深く学びながらも、
“すべての人が幸せになってほしい”という、まるでキリストのような愛を持っていた。
妹のトシを病で亡くした彼は、
「永訣の朝」という詩に、別れの悲しみと祈りを込めている。
けれどその涙は絶望ではなく、
“もうすぐまた会える”という静かな信頼と、
星へと還っていく魂への手向けのように感じるのです。
そんな彼の想いに触れていたとき、私はふと思いました。
私の魂もまた、星の導きを信じて旅をしている。
それは、過去でも未来でもない「今」という人生の中で、
大切な人と愛を育みながら
目には見えない列車に乗って、約束の光へと向かっているような──そんな感覚。
そして、ある夜ふと見上げた空に、
**八芒星(オクタグラム)**を思い出しました。
それは、イエス様の誕生を知らせたとされる“星”。
ただの記号ではなく、天と地、内と外、男と女、生と死──
二つの正方形が重なってできる神聖なシンボル。
その星の中心には、
私と、私の愛する存在とが、
一緒に“光の命”を宿し、
この宇宙に優しく咲いていくビジョンがあるのです。
宮沢賢治の銀河鉄道と、私の魂の旅は、
形は違っても、星に導かれた“愛の軌道”なのかもしれません。
列車が夜空を駆け抜け、星々が語りかけるように──
私もまた、祈りながら愛しながら、
光の駅へと進んでいくのだと思います。
🌙 わたしの光の小さな世界がオープンしました
あなたの心に響いたら、そっと覗いてみてくださいね🪽
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ピンクフルムーンの夜に
〜やさしく揺れる心を抱きしめる、月の儀式〜
──ピンクフルムーンの前に久しぶりに山口へ帰ります。
今の私を育ててくれた、大切な場所です。
2025年4月12日(日)
春の満月──ピンクフルムーン
感情がゆらぐのは、きっとこの満月の光が
心の奥に眠る“本当の思い”を、そっと照らしてくれるから。
ピンクフルムーンとは
春に訪れる満月のことを、ネイティブアメリカンは「ピンクフルムーン」と呼んでいたそうです。
その名の由来は、春に咲くフロックスというピンク色の花。
この満月は、愛・自己受容・再生・新しい始まりを象徴するものといわれています。
月の儀式 〜愛と再生の時間〜
1. 月と目を合わせる
「私は、愛されている。私は、私を抱きしめる。」
そんな言葉を、そっと心に響かせてみてください。
2. 手放したい思いを書き出す
もういらないと思う思考や感情を、ノートに正直に書いてみる。
書き終えたら「ありがとう。そして、さようなら」と心で伝えます。
3. これからの自分に願うことを書く
新しい私がどう在りたいか、未来へのやさしい手紙を書くように綴ってみてください。
4. 月光を浴びる
月の光を浴びながら、こう唱えてみてください。
「私は、この地球に愛を注ぐ光です。ありがとう、私。」
たとえ雲に隠れていても、月の光は届いています。
目に見えなくても、感じることはできます。
山口の夜に還るとき
神戸で過ごしているときには意識しなかったようなことが、
山口へ戻ると、自然と心に浮かんできます。
幼い頃の記憶や、成長の過程で感じたこと。
それらがただ、そこにあるものとして現れてくるのです。
ピンクフルムーンの夜、そうした記憶や感情と
静かに向き合う時間を持てたらと思っています。
小さな頃の私へ
ピンクのバレエシューズが欲しくて、母に頼んだ私。
「ならいに行かないと買えないよ」と言われ、
“奈良に行かなきゃいけないのか”と思った幼い私。
その後、少しだけバレエを習って、子どもながらに限界を感じてやめたあの日。
今思えば、あの小さな憧れや気持ちが、
今の私の感性を育ててくれたのかもしれません。
最後に
この文章を読んでくださったあなたが、
ピンクフルムーンの夜に、自分自身とやさしく向き合う時間を持てますように。
その光が、あなたの心にも静かに届きますように。
※写真の砂時計は、流れる時間の象徴。
バレエシューズに憧れたあの日の私も、この流れの中にちゃんと息づいています。