お待たせしました!
数年前の巡回展、「不思議の国のアリス展」の真打ち、原作グッズです。
前回は、同会場に出店していた「水曜日のアリス」グッズをご紹介しましたが、今日は稀代の風刺画家、ジョン・テニエルの作品から。
まずは、仲良しの甥っ子とお揃いで、姉がお土産に選んでくれた、「アリスハードカバーメモ」です。
背表紙は「不思議の国のアリス」からで、誤って白バラを植えてしまったトランプの庭師が、ペンキで赤く塗り替えようとしているシーン。
これは、英国史では有名な、紅白のバラを象徴として戦われた薔薇戦争に由来します。
また、ディズニーの「ふしぎの国のアリス」と比べてみると、原作だと、庭師はスペードなのに対し、ディズニー映画ではクローバーがやっています。
庭師がスペードなのには意味があって、スペードには「鋤」の意味があるから。
メモの中身はまっさらで、まるで自分だけの小さな隠し本として、自由に空想をめぐらせられるかのような作り♪
次は、ポストカード3枚で、いずれも貴重な、挿し絵のための下絵です。
1枚目は「不思議の国のアリス」からで、≪いったい、わたしはこれからどうなってしまうの≫
白ウサギさんのために、使い走りをさせられたアリスが、白ウサギさんの家で見付けた小瓶の中身を飲んで巨大化しているシーンです。
これも、ディズニーと比較すると興味深く、ディズニーではクッキーを食べる設定になっています。
ここで、また一つ、お気付きでしょうか?
ディズニーで「ふしぎの国のアリス」と言えば、"Alice in Wonderland" ですが、原作では "Alice's Adventures in Wonderland" と印字されていることに。
そう、ディズニーでは、タイトルもアレンジしてあるのですね!
日本語では、どちらも一般的に、音は「ふしぎのくにのありす」と呼ばれることが多いですが、原作は「不思議」で、ディズニーは「ふしぎ」の表記です。
こんなところも、当ブログ「Kyonpi.のアリス日記」では、初記事から一貫して区別してきていたのですよ♪
右端は、今回の巡回展のロゴです。
イラストの裏側は至ってシンプル。
先程のロゴと説明は、このような配置になっています。
2枚目は、続編「鏡の国のアリス」からで、≪ところがそいつは頑固で傲慢≫です。
ここでも、私の大好きなハンプティーダンプティーが登場!
ハンプティーダンプティーは、英国の童謡、マザーグース (nursery rhymes )に由来します。
謎かけ歌の答えの卵なのですが、それなので、丸々としたキャラクターなのです♪
「鏡の国のアリス」は、チェスのルールに則って進行しますが、即興で作られた「不思議の国のアリス」とは異なり、マザーグースのお話に関わる事物が頻繁に登場します。
ところで、我が甥と姉が原作に初めて触れたのは、中学校の英語の教科書でした。
しかし、なぜなぜどうして、幼少時から、姉の読み聞かせにより、原作が大好きだった私の教科書には掲載されず。
とても残念に思っていましたが、愛ありしところ引力あり。
今では沢山のアリス本に恵まれました。
中には、友人より、海外からのお土産でもらったものも。
原作にご興味を持たれた方、今度はまだ出版前に、実在のアリス・リデルへのクリスマス・プレゼントとして贈られた「地下の国のアリス」、そして4冊目のアリス本となった「子ども部屋のアリス」で、お会いしましょう❣
☆ハードカバーメモ 一冊380円 (税別) なり。
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