プラントハンター西畠清順さん
世界7大陸植物園に行ってきました

この日は最終日でした。
かなりごった返していましたが、
さすが植物を観覧に来ている人たち
マナーが最高に良くて、
気持ちゆっくりと観覧することができました。

最近ではUNIQLOのCMにも出演されている有名人の西畠さん。
世界中の植物をハンティングしてというだけあって、
体育館規模の会場に、見事に世界7大陸を表現されていて、
すっかり西畠ワールドに引き込まれてしまいました

▲これが見たかった樹齢1000年クラスのオリーブの木


静かながら、植物のもつ生命力に強さを感じましたね。
人間も外見など見かけではなく、本来は中身が大切だといいますが、
そこまでのレベルに達するには、植物のような
内なる強さを身に着けることが大切なのでしょうね。

▲こちらは福岡県東峰村の行者杉(推定樹齢500年?)


私の自宅にもいくつかの植物を育てていますが、
それぞれに個性があり、育て方もさまざまです。
ペットまで手はかからないものの、意外に手はかかります。

水のやり方、太陽の当て方(当てない方)、肥料のやり方、
これらすべて、植物によって違います

それだけ、数が多くなると大変だということです。

旅館でも、館内に至ることろに花や緑など植物を配置しています。
ロビーや食事処など、パブリックスペースだけでなく、
客室にも床の間や玄関、トイレなどにも、
一輪挿しや、生け花など、さりげなく置いてあります。

さりげなさ過ぎて、気づかない人もいるかと思いますが、
もし、これらがない(不要)と仮定するとどうでしょうか?

約8割くらいの人が気づくのです。
「何か寂しい」と。

じつに、不思議なものです。
あると、そこまで違和感を感じないのに、
花や緑がないと、違和感を感じる。

植物という生命体の不思議な力なのでしょうね。
私はここにいるよとささやいているのでしょう。

では、造花だったらいいのか??

生花は管理が大変なので、
造花を置いている旅館も多いとは思いますが、
造花は、やはり造花です。

生命が宿っていないので、
なぜか造花に癒されることはほとんどないと思います。
造花は、造花の役割があるということです。

大抵、我々もコンサルティング業務を行う人たちは、
管理コストがかかり、集客にも結び付かない
植栽代については、削減提案をすることが多いです。

ですが、元気な旅館、人気のある旅館の共通点は、
花や緑などの管理が行き届いているということです。

日々日々、植物に愛情を注ぎ続けることは、
日々日々、ご利用になるお客様へ愛情を注ぐのと

結果、同じである
ということなんだろうと思います。

つまり、「関心をもつ」と意味です。

間違いやすい問題の例として、
「好き」の反対語は → 「嫌い」
ではなく、「無関心」

ということがありますが、
「関心」=「愛情」

植物もそう、お客様に対してもそう、働く従業員に対してもそう、
「愛情」を持ち続けて、「愛情」を忘れない旅館や会社は、
沢山の人から愛される。

時代の変遷の中でも、変わらない価値というものはあります。
「本物の本質」を見抜く力を持ちたいものです