入院の外側 -急性期- | 妻と私の異世界生活

妻と私の異世界生活

2020年の春
妻が統合失調症を発症

突然、異世界に放り出された妻と私の闘病記録

急性期、休息期を経て回復期に入り安定したのも束の間、2023年の夏、妊娠発覚と同時に再発

いつかこのブログが誰かの助け舟になります様に。



-発症から2ヶ月後-


当事者ではないので、


入院生活に関しては、


妻から後日聞いた話しか分かりません。




というわけで、


ここからは入院を外からみたお話になります。





妻が入院して数日、


いろいろと迷惑をかけたであろう


アパートの住人の方に謝罪と、


妻の病気のことを少しだけ説明しに回りました。


「なんかあれば言ってください」


と言って頂ける方ばかりで、


人の優しさに触れました。


「奥さん何回か来ましたよ、奥さんが


「旦那がいません…


やっぱり大丈夫です、すみませんでした」


と言ってたので、


大丈夫かなって心配してました」


行ってたんだ…


といった驚きもありました。





両親は祖母を残してきていたので、


実家に帰りました。





ひと段落したところで、私は職場に復帰しました。


1ヶ月ほど休んだので有休と介護休暇、


結婚特別休暇を消化したことにしました。


2ヶ月間現実とはかけ離れたところにいた為、


普通に仕事をすることに違和感がありましたが、


みんな優しく迎えてくれました。





妻がいないと日常生活は少し大変です。


帰ったら


デグーの世話をして、


料理をして食べて洗って、


洗濯を済ませてからシャワーを浴びて寝る。


朝はデグーの世話をしてから出勤、


大変ではないか、ただ少し寂しい感じでした。





1週間後の面会までに手紙を書きました。


ありのままの今の気持ちを…


書くような素直な人間ではありません私は。


統合失調症患者の気持ちを和らげるような内容で、


本やネットで選別して書きました。


それでも当然そこには自分の本心もあります。


ただただ元の妻に戻すために、


できる限りなんでもやるつもりでした。





何だかんだ入院させた側は、


本人の為とは言え罪悪感が残りますし、


「いまどんな生活で、何を思っているのだろう」


私の場合、


「恨まれていないか」


と、ふとした瞬間に思うものです。





そんな中、


初めての面会がありました。





時間は15分、差し入れは可能となっていました。


また銀だこを買っていきました。





久しぶりに現れた妻は、


元気がなく、物音にすごく敏感で、


副作用がない以外の回復感はありませんでした。


髪の毛もボサボサになり、肌荒れが凄かったです。


入院中は2回しかシャワーがないようでした。


「本物だよね?」


「殺されるかもしれないから気をつけて!」


そんな会話ばかりでした。





先生は、


「大人しいのですぐに開放病棟に移りました。


ただ、


ご飯を食べないのと旦那様の心配ばかりしてます、


薬はクエチアピンと言うものに変えたので、


ここから数週間様子を見ます」


と言っていました。





妻の洗濯物を受け取り、病院を出ました。


何回見ても、


妻の元気のないうしろ姿を見るのは、


心苦しかったです。






入院したからと言ってすぐには無理ですよね。


分かっていましたが少し期待してしまいました。


入院=治るわけではないのを実感した瞬間でした。



-現在- (発症から2年半後) -回復期-

もともと洗濯が嫌いな私えー


特に干すのが嫌いですね…

妻が入院中は毎回、

乾燥まで一気にやってましたニヤリ

妻が戻ってからは1回もしていません…

妻の得意を奪うのはちょっとね

って言ういいわけを糧に、

これからもやりませんてへぺろ

これは妻のためですニヤリ

妻は

「今日はシャワー入らんぞ!指差し

と威張っていますが、

明日通院日なので朝寒い中シャワーを浴びなければならないことを、

きっと後悔するだろうニヤリ