前回のブログの続きになります。
標高およそ1,500~1,600Мに位置する上高地には上高地には様々な広葉樹,針葉樹が自生しているのですが、その中でも眼前にそびえ立つ穂高・槍の峰々とともに”もっとも上高地らしい“樹木は?といわれると、やっぱり落葉松(からまつ)があげられるでしょうか。
落葉松は日本国内に自生する唯一の落葉針葉樹でして、広葉樹と同じく春になると梢に新しい葉っぱが芽吹き、晩秋に黄葉したのちに葉っぱを落とすという性質を持っています。
そして初夏は落葉松も眩しくみずみずしい新緑の季節…5月18日に訪れた際にも芽吹いて間もない落葉松に朝陽が当たって爽やかな緑色の彩りを魅せてくれていましたし、白い残雪を輝かせる穂高の峰々との美しい共演風景を描き出してくれていましたよ~!!
真夏になると峰々の雪はほぼ融けてしまいますし、落葉松も深緑色へとその濃さを増してきますからね…上高地がもっとも美しいのは新緑の時季だという人が多いのも頷けますし、私も迷うことなくそうだと断言出来ます!!
バスターミナルからすぐの場所にも落葉松林があり、穂高の峰々の眺望もよい絶景ポイントでもあります♪
この辺りの落葉松は実はテンカラ(天然の落葉松)ばかりではなく人工的に植林されたものも入り混じっているのですが、樹高がほぼそろっていますし、何よりも穂高連峰が遮られる事がありません。
新緑の時季や黄葉の時季はもちろん、春の芽吹き前や真冬の霧氷の彩りもとっても綺麗ですよ~。
6月8日に再訪した際には落葉松の新緑も心なしか濃さを増していましたが、それでも爽快感タップリ!!
早朝は穂高の峰々に濃い朝もやがかかっていたのですが、陽が昇るのと同時にウソのように一気に晴れてきて、少し霞みががった幻想的でやわらかな表情を魅せてくれました。
後半は6月に上高地に出かけた際に立ち寄った、飛騨高山の町歩きの続編をお届けさせていただきますね。
風情ある古い町並みを通り抜けて、高山陣屋に向かいます。
高山陣屋は1692年(元禄5)に飛騨国が江戸幕府の直轄領となった事から設置された代官,郡代(幕府の役人)の役所の遺構です。
飛騨国は米の取れ高こそ少ない”下の国”とされていたのですが、鉱物や良質な木材などの資源が豊富だった事からこうした措置がとられたのだそうです。
時代が明治に移って以降も、県の事務所として実に1969年(昭和44)まで現役だったのだそうですよ。
代官(郡代)の執務室…現在でいいますと、都道府県知事の執務室といったところになるのでしょうか。
各種書類を作成,管理していた役人の部屋…今でいう事務室,オフィスですね。
こちらは休憩室だったお部屋。
眺めのよいお庭もあって開放的ですし、役所とはいえ意外に快適に過ごせたのかもしれませんね。
代官(郡代)の奥方様の御化粧室に…
こちらは食堂(調理室)…昔のかまどなどが再現されているほか、当時の調理器具や食器などもいろいろ展示されています。
お客さんを接待した応接室。
当時、名人位を保有していた棋士の羽生善治氏がこのお部屋でタイトル戦の対局を行った事もあるのだそうですよ。
続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。
さてさて、今日7月21日の富山は朝から猛烈な暑さ…お昼過ぎには気温も37℃近くに達し、38℃くらいまで上がるかもしれないのだとか。
ここ半世紀余りで富山の夏の平均気温、実に6℃以上も高くなっているのだとか…確かに私が小学生だった35年くらい前を思い返してみても、真夏でも朝晩は涼しかったものですが、昨今は寝る時でもエアコンが必要な日もごく普通だからなぁ…。
朝方は少し雲が多かったものの、お昼前にはこの青空!!天気予報でも明日以降はお日様マークの日が多いですし、富山も実質的に今日で梅雨明けのように思います。
ただ、そのぶん暑さもさらに厳しくなりますからね…皆様も熱中症にはくれぐれもご注意くださいね。