残雪と福寿草と雪融け水が織りなす早春の白馬山麓の風景[3]/いつもと違う富山市・松川べりの桜風景 | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

4月10日に満開宣言が出された富山の桜(ソメイヨシノ)ですが、それ以降晴れてあたたかい日が続いている事もあるのでしょうね、平野部では既に花びらがヒラヒラ散り始めている場所もあるようです。

3月下旬から4月初めにかけて肌寒い日が続いた今春…開花するまで,満開を迎えるまでにはここ数年ではもっとも日にちを要したのですが、今週に入って一気にあたたかさが増してきましたので、そのぶん桜の花持ちにも影響が出ているように思います。

 

とはいえ県内多くの場所ではまだまだ満開の状態を保っていますし、週明けまではお天気が崩れる事もないとの事♪

いよいよ待ちに待ったお花見日和がやってきた!!という感じです!!

私の住む黒部市内各所の桜も今がちょうど花盛りですので、今日は市内の桜の名所を何か所か巡ってきましたよ~。

明日もタップリ桜を愛でてこようと思っておりますので、また後日あらためてご紹介させていただきますね。

 

先月3月16日に訪れた信州の白馬村でももう雪が融け、桜のつぼみも少しずつ膨らみ始めている頃でしょうか。

寒さ厳しく雪深いこの地でも今冬は降雪量が極端に少なく、積雪も例年と比べてかなり少ないように感じられました。

 

この日は白馬村屈指の絶景ポイントである大出(おおいで)公園からほど近くにある散歩道『詩の小径(うたのこみち)』も散策してみたのですが、いつもは3月半ばでもかんじきやスノーシューを履いていないと歩くのにも一苦労するほどの雪が残っているはずなのに、長靴だけでOKなくらいだったからなぁ。

一見すると一面の銀世界のように見えますが、もう至る所に地面がのぞき始めていましたし、所々にはフクジュソウが咲いたりふきのとうが芽吹いたり…早春の気配のほうが色濃い感じだったのを憶えています。

 

とはいえ後立山の峰々は真冬と変わらぬ白銀の輝きを魅せてくれていましたし、私の大好きな“詩の小径ビューポイント“からも五竜岳~唐松岳~白馬鑓ヶ岳~杓子岳へと連なる峰々の大パノラマを一望する事が出来ましたよ~!!

 

詩の小径沿いには小川が流れており、水の流れが心地よいBGMとなって耳に届きます♪

コンクリートでおおわれていない自然のままの小川は今や富山や信州の農村でもかなり珍しく、なかなか目にする事は出来ません。

近代的な建物も増えてきている白馬村ですが、こんな古き良き山村景観もまだまだたくさん残されています。

雪融けが進んで本格的な春が訪れると、水量も水の清らかさもぐっと増してくる事でしょうね。

 

詩の小径からは、五竜岳の険しく荒々しい山容を間近にのぞむ事が出来ます。

この日も早春らしい少しやわらかな青空のもと、白銀に輝く美しい姿を魅せてくれていましたよ~!!

 

続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。

 

後半は4月7日に歩いてきました、富山市中心部にあるお花見スポット・松川べりの桜風景の続編をどうぞ。

例年、咲き始めも満開を迎えるのも富山県内ではもっとも早い松川べり…この日も場所によってはまだ7分咲きくらいかなぁ?という所もあったものの、川沿いの多くの場所では既に見頃を迎えていましたよ~!!

 

松川べりでも特に大きくて立派な枝ぶりのソメイヨシノが多い、華明橋(かめいばし)からの眺めです。

 

こちらはその名も『桜橋(さくらばし)』。

こちらはまだ満開までにはもうちょっとだけ早いかなぁ?という感じでしたが、それでも見ごたえ充分でしたよ~♪

 

朝陽を受けて咲き誇るソメイヨシノ。

松川べりのソメイヨシノは昭和20年の富山大空襲によって富山市中心部が壊滅的な被害を受けたのち、戦後になってから植樹されたものが大半ですので、樹齢80年近いものがほとんどです。

 

ソメイヨシノとしてはかなりの老木の部類だと思うのですが、まるで富山の街の復興と発展を見守り続けているかのように、毎年春には華やかな満開の彩りを魅せてくれます。

 

満開のソメイヨシノの向こうに、富山市役所の展望タワーを見上げます。

 

ただ、この春の松川べりにはあちこちにいつもと違う風景が…元日に発生した能登半島地震、富山市でも震度5強の強い揺れが観測され、市の中心部でも少なからず被害が発生する事態となりました。

 

遊歩道の一部にはこのように大きなひび割れや地面の隆起といった生々しい傷跡が残されたままになっており、通行止めになっている箇所もあります。

いつもは多くのお花見客が行き交う富山県庁,富山県警本部前の遊歩道も今年はこのとおり…歩く事が出来なくなっていました。

 

川べりの土手にも大きな亀裂が入ったり崩落が起きたりしましたので、そういった箇所は青いビニールシートでおおわれたままの状態になっていたりします。

 

松川べりの桜は既に散り始め…これから秋にかけて本格的な復旧工事が行われるようです。

来年の春までには地震の傷も癒え、またいつもの美しい春景色が戻っている事といいなぁ。