ちょっと意外な共演でした…白い新雪輝く初冬の剱・立山/天平・白鳳文化を肌で感じる奈良の旅[2] | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

元日の夕方の地震から7日めの夜を迎えている富山ですが、身体で感じる余震の回数は確実に減ってきています。

県西部の氷見市や高岡市には震災の爪痕が残る地域もあるものの、生活インフラ,ライフラインともに復旧が進んでいるようですし、数日前と比較しても落ち着きを取り戻しつつある状況です。

 

私の住む黒部市でも今日は成人式が予定どおり開催されましたし、黒部峡谷トロッコ電車のプレミアムツアーや女子バレーVリーグのKUROBEアクアフェアリーズの公式戦も同様だったようです。

賛否はあるかもしれませんが、何でもかんでも自粛すればよいというものではないと思いますし、被災地や被災された方々に思いを寄せながら、被害を受けなかった地域の人たちは可能な限りいつもどおりの生活を営む,お祝いしたり喜んだりするべき事はそうするという事もまた大切である気がします。

 

地元の方の避難所となっていた勤務先の小学校の教室や廊下,階段などの片付けも済んでいますし、明後日の始業式で子ども達に再会出来るのが楽しみです。

 

さて、今日の富山は午後から雨が次第に雪に変わってきまして、暗くなる前に外を見てみたところ、屋根がうっすらと白くなっていました。

前回の降雪時と比べると降り方は弱く、明日の朝にはピークを越えるという事で著しい大雪になる心配はおそらくなさそうですが、被災地の方々にとってはこの寒さは厳しいものでしょうし、何とか可能な限りの防寒対策をと願わずにはいられません。

 

震災発生後から今日まで積雪がゼロだった事は避難や復興の面では幸いしたとはいえ、北陸地方では本来あり得ない事ですからね…気候の面から考えるとやっぱり不安にもなりますし、なかなか複雑なところです。

昨年12月9日の富山市の『立山あおぐ特等席』呉羽山では、山頂からの富山の街越しの白く輝く剱・立山の峰々という初冬らしい山岳景観と同時に、まだ緑色の葉っぱも残るイロハカエデの紅葉が見られたからなぁ…。

紅葉は場所によっては12月半ば過ぎまで見られましたし、これもかつての富山では考えられなかった事です。

 

美しくもあり,ちょっと不思議でもある…今シーズンの初冬の富山はそんな印象が強かったように思います。

 

後半は前回にひき続き、昨年末に出かけてきた奈良旅行のあれこれをご紹介させていただきますね。

 

平城宮跡歴史公園の南東側には『東院庭園』と呼ばれる古代の庭園の遺構があり、そちらも発掘調査の結果をもとに池や建物,橋などが往時のままに復元されています。

 

この庭園で天皇や貴族達が様々な宴会や儀式を催していたとの事、いわば現代の迎賓館のような役割を果たしていた庭園だったようですね。

 

こちらは当時の宮内庁だったと思われる役所跡でして、建物や門,築地塀などが再現されています。

 

第一次大極殿をのぞむこちらは内裏(天皇の住居)の遺構でして、発掘された柱の跡が植栽によって復元されています。

 

『遺構展示館』では、過去の発掘調査で発見された平城宮の遺構がそのままの状態で展示・保存されています。

発掘した後の状態のまま野ざらしにしておくと、あっという間に遺構が風化して失われてしまうため、こうした保存施設の中以外の場所では発掘調査終了後に再度地中に埋め戻すそうです。

 

当時の建物の礎石(基礎に用いた石)も幾つか保存されていました。

 

一見休憩スペースのようにも見えますが、こちらは当時の井戸の跡が発掘時のままの状態で保存されています。

 

見どころいっぱいの平城宮跡歴史公園…資料館なども含めて見学していると、あっという間に夕方近くになっていました。

バス停も平城宮風でしたよ~。

 

それから、1月5日は2024年を迎えてから&震災後初めての快晴となり、県内各地から冬晴れの青空のもとに神々しく輝く剱・立山の峰々の姿をのぞむ事が出来ました!!

私も新学期の準備を済ませた後でちょっとお休みをいただいて、再び富山市の呉羽山に出かけてきたのですが、暖冬の中でも標高3,000М級の峰々はしっかり白い輝きを増して、ゆらぐ事なき力強さとやさしさで富山の大地を、そして能登半島を見守ってくれていました。