白い残雪輝く穂高・槍の峰々,北アルプスブルーの清流,眩しい新緑…全てが美しい初夏の上高地[3] | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

前回のブログの続きになります。

 

標高およそ1,500~1,600M、亜高山帯に位置する上高地には多種多様な樹木が自生しているのですが、その中でも落葉松(からまつ)は四季折々に美しい表情を魅せてくれる、実に魅力的な存在であると言える気がします。

落葉松はその字面のとおり晩秋に黄金色に色付いた直後に落葉し、翌春にまた新しい葉っぱが芽吹くという特徴がある、いわゆる落葉針葉樹…同じ松でも、日本庭園でよく見かける赤松や黒松,五葉松などとはかなり趣が異なります。

 

上高地では天然の落葉松(いわゆるテンカラ)も多く見かけるのですが、中心地であるバスターミナルから河童橋周辺,小梨平一帯には植林された落葉松もあるようです。

落葉松は広葉樹と比べると芽吹きが比較的早めなようでして、上高地では例年5月下旬にさしかかる頃にちょうどやわらかな緑色の葉っぱが目につくようになり、晴れた日には岩稜に白い残雪を輝かせる穂高連峰を爽やかに彩ってくれるんですよ~!!

 

私の訪れた5月18日,19日にもバスターミナルの周りの新緑まばゆい落葉松の向こうに、そんな穂高の峰々の美しい姿をのぞむ事が出来ました!!

 

バスやタクシーで上高地にやって来ますと、まずは前述の大正池の風景がどーんと目の前に広がります。

その後はしばらく木々にかこまれた中を走る事になり、穂高の峰々は木立の隙間から時折見える程度になるのですが、バスターミナルに到着すると再びその姿がのぞめるようになります。

車窓から『上高地に来たぞ~!!』という事が実感出来る2大スポットと言えるかもしれませんね♪

 

青空に向かって真っすぐに幹をのばす落葉松。

この時季はまだ葉っぱが芽吹いたばかりですので緑色もみずみずしく鮮やか…枝と枝との間から眺める風景もまたいいものですよ~。

 

バスターミナルから梓川左岸側の遊歩道に出ると、秀麗な穂高連峰の大パノラマが視界いっぱいに広がります。

そのまま河童橋に向かってもいいのですが、少し下流側に歩くととっても見晴らしのよい絶景ポイントが♪梓川の透明度の高さも実感出来ますし、対岸の木々もいい表情を魅せてくれます。

いち早く芽吹いているのは、化粧柳(けしょうやなぎ)でしょうか。

 

広い河原に下りてふり返ると、霞沢岳を仰ぎ見る事が出来ます。

手前の化粧柳などの広葉樹と奥の落葉松、まさに輝く新緑のコラボですね。

 

 

後半は今回も6月24日に出かけてきました、初夏の黒部峡谷の風景をお届けいたします。

 

宇奈月駅を出発して約1時間で、鐘釣(かねつり)駅に到着します。

こちら鐘釣では河原から温泉が湧きだしていて野趣あふれる露天風呂を楽しめるほか、大きな雪の塊も目にする事が出来ます。

かつては真夏でも融け残る万年雪だったのですが、近年は黒部峡谷も真夏の暑さが結構厳しく、完全に融けてしまう年も多くなってきたようです…。

 

標高の高い百貫山にはまだ雲がかかったままでした。

 

 

木屋平ダム付近の水の青さはまさに北アルプスプルー!!この日はまだあの大雨が降る前でしたし、全く濁りはありませんでした。

 

そして宇奈月駅からおよそ1時間20分で、終点の欅平(けやきだいら)駅に到着しました!!

絶景ポイントの奥鐘橋の上から、黒部川本流方面を眺めます。

有名な黒部ダム(黒四ダム)はこちらのさらに上流部にあるんですよ~。

そしてそう遠くないうちに、欅平から黒部ダムまでのいわゆる『黒部ルート』がいよいよ一般開放され、秘境・黒部のダイナミックな魅力がよりリアルに体感出来るようになります。

 

続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。

 

今日の富山はとっても暑い梅雨の中休み…最高気温も33℃近くにまで上昇し、蒸し暑さもあって外で作業しているとかなり息苦しかったなぁ。

今週末は再びまとまった雨になるようですし、まだ土砂災害の爪痕の残る立山町,上市町の被害地区が心配です。

今年の梅雨明けはわりあい早めになるかもとの事ではありますが、まだまだ気が抜けませんね。