4月も半ばにさしかかってまいりましたね。
本当に足早にやってきて、あっという間に通り過ぎていこうとしている今年の春…富山では平野部の桜はもう八重桜を残すのみ、早くもチューリップが満開になる所も出てきているようでして、砺波市ではチューリップフェアまで開花時期を遅らせるために遮光シートを張るなどの対策に追われているとの事です。
街中の木々はもちろん、里山も日ごとに萌木色からやわらかな緑色へとその彩りを変えてきていますし、晩春から初夏へと移ろう時季の姿を魅せるようになってきています。
やさしい,あたたかい,やわらかい…花粉と黄砂をのぞけば一年中でいちばん長閑な季節なのですし、もう少しのんびりペースでもいいような気もするのですけどね。
梅がいちばんの盛りの時季から桜を経て、チューリップが見頃になるまで1か月もかからなかった今年の富山の春。
3月22日の富山県内No.1の梅の名所である富山市の豪農の館・内山邸の梅園では遅咲き品種の紅梅『麻耶紅』が満開の彩りを魅せてくれていましたよ~!!
まるでハナモモのような明るいピンク色の大きなお花が特徴の『麻耶紅』。
梅と杏(あんず)とをかけ合わせた品種なのだそうでして、確かに他の紅梅とは一風異なる美しさをたたえているようか感じがします。
花つきもとってもよくて華やかな紅梅ですし、1月上旬から約2か月半近くにわたる内山邸の梅園の彩りのフィナーレを飾るに相応しい気がします♪
この日も梅園の向こうには白い雪を輝かせた剱・立山の峰々の大パノラマが広がっていましたし、早春の富山の美しさを堪能する事が出来ましたたよ~!!
それから、黒部市で桜が満開を迎えていた4月1日には夜桜も楽しんでまいりました。
お昼過ぎにも出かけてまいりました宮野運動公園、桜の咲く時季にはちょうちんやLEDライトなどによるライトアップが行われ、日中とはまた異なる趣の桜を愛でる事が出来ます。
日中とほぼ同じ場所に車を停めたのですが、駐車場から見上げる桜(ソメイヨシノ)も夜の暗闇に幻想的に浮かび上がっていましたよ~。
ちょうちんの灯りも、満開を迎えたソメイヨシノを鮮やかなピンク色に染め上げてくれていました。
満開の頃のソメイヨシノの花びらはごくごく淡いピンク色ですからね…ちょっとした灯りの色や当て方の違いでも、ずいぶんとその印象が違ってみえるものです。
どこか幽玄な雰囲気のただよう『桜のプロムナード』を歩いていきます。
この辺りの灯りは自然光に近い感じだったようでして、ソメイヨシノ本来の彩りにわりと近い感じだったかなぁ。
お天気もよかったですし、夜8時を過ぎた時間帯でもなかなかの賑わいぶりでしたよ~。
『白とピンク色との共演』まるで黒い漆が塗られた漆器に描かれているかのような美しさが印象的だったなぁ。
ちょうちんの灯りのもとで愛でる夜桜…これぞお花見!!という感じがしますし、いいものですよね。
河津桜を思わせる鮮やかなピンク色に染まったソメイヨシノに見送られて帰路につきました。