芽吹きの緑,清流の青,峰々の残雪の白…全てがきらめいていた晩春の北アルプス上高地[10] | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

明日8月11日は山の日ですね~。

8月唯一の祝日であるのと同時に、実質的にお盆休みのスタートでもありますよね。

余談ですが、なぜ8月11日が山の日なのか?といいますと…

 

① 『8』を漢字で書くと『八』で、これが山の形に見えるから

② 『11』が、木が立ち並んでいるように見えるから

 

他にもいくつか理由があるようなのですが、どうやらこの2点も意識されているようですね。

 

勤務先の学校も8月16日までお盆休み閉校となりますので、私もしばしお仕事お休みとなります。

お盆休み期間中は特別遠出する予定もありませんので、お墓参りをしたり地元の盆踊り大会をちょっと見に行く以外は自宅でのんびり過ごそうかなぁと思っております。

 

さてさて『山の日』は制定されてからさほど時が経っていない、比較的新しい祝日なのですが…制定された最初の年に第1回『山の日』記念全国大会が開催された場所というのが、私のブログでも何度かに分けてご紹介させていただいている、信州・上高地なのです。

イギリス人の登山家・ウォルター・ウェストンが上高地から槍・穂高の峰々を登り、その山行の様子が広く紹介された事が日本におけるレジャーやスポーツとしての近代登山の幕開けとなったとされている事から、上高地がその場所に選ばれたのでしょうね。

 

河童橋から歩く事2時間弱、奥上高地と呼ばれる場所に位置する徳沢も古くは牧場として使われていたのですが、今ではキャンプ場として多くの人に親しまれているんですよ~。

広々とした草地に立って空を仰ぎ見ると、眼前に険しく荒々しい表情を魅せる前穂高岳の岩稜をのぞむ事が出来ます。

 

5月半ばの徳沢はまさに晩春の芽吹きの時季…目覚めて間もない草木の緑は本当にやさしくやわらかな癒しの色♪あちこちから聴こえてくる小鳥のさえずりも素敵なBGMになってくれましたよ~!!

深く刻まれた前穂高岳の谷筋には白い残雪も輝いており、生まれたての緑をよりきらめかせてくれているように感じられたなぁ。

 

そして晩春の徳沢といいますと…前穂高岳の眺望と同じくらいに美しいのが、林床を埋め尽くすかの如くに咲き誇る純白のニリンソウです。

ニリンソウは5月半ば~6月初めにかけての上高地の至る所にお花を咲かせるのですが、徳沢周辺はお花の密度が特にすごく、最盛期にはまるで草原に白く輝く硝子玉を大量にばら撒いたかのような感じになるんですよ~。

 

群生地にはテントを張ったり立ち入ったり出来ないようになっているなど大切に保護されていますので、毎年こんな見事なお花畑が広がるのでしょうね。

私もいつも地面に腰かけて、じっくり愛でさせていただいています♪

 

 

4月下旬、草木が芽吹く前の徳沢はまだまだモノトーンの世界…やっぱりこの場所は芽吹き,新緑と白いお花畑が広がる季節がいちばん美しいでしょうか。

 

美しき花咲く徳沢を後にし、槍・穂高への登山口でもある横尾へと向かいます。

50分弱も歩きますと、清らかな雪融け水が流れる梓川の向こうに屏風岩が見えてきます。

 

 

続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。

 

それでは後半は、先月7月9日に出かけてまいりました夏の五箇山・相倉合掌集落の様子の続編をお届けさせていただきます。

集落内に点在する合掌造り家屋の多くは現在も生活の場として機能しており、お住まいの方がいらっしゃいますので中には入れないのですが、資料館として見学OKな家屋も何軒かあるんですよ~。

 

こちらは土間にある石造りのお風呂…ではなく水場、台所のシンクです。

 

囲炉裏もかつて使われていた時の状態のまま残されています。

 

五箇山伝統の民具もいろいろと紹介されています。

これは『ささら』と呼ばれる楽器でして、民謡『こきりこ節』を踊る際に、舞い手が手に持って打ち鳴らすんですよ♪

手首のスナップをうまく効かせる必要があり、なかなかコツがいるのですが、すごくいい音が鳴るんですよ。

 

『アマ』と呼ばれる、合掌造り家屋の2階部分。

釘などは一切使われておらず、丈夫な木材を縄でしっかり縛ってつくられています。

梁などが黒く煤けているのは、囲炉裏の煙が立ち昇ってくるため…防虫や部材の腐食を防ぐ効果があるんですよ~。

それに、構造美もなかなかのものだと思います。