水の羽衣をまとった剱岳に会いに…せせらぎの小径を歩いてきました[2] | H・てつののんびりブログ♪

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黒部市内の公立小学校に勤務しています。地元の富山やお隣信州の北アルプスの風景,春夏秋冬の季節の話題,日常の出来事などを中心に綴っています。

前回のブログの続きになります。

 

剱・立山の峰々から富山湾までの標高差3,000Mをわずか数十kmという短い距離で流れ下る早月川…特に山間部の流れは非常に急で激しく、雪融け水が注ぎ込む春から初夏にかけては轟々という音が響きわたり、場所によってはちっちゃな滝のような様相を見せる事もあります。

 

そんな国内屈指の急流である早月川には土石流災害を防止する目的で砂防堰堤が何か所かに設けられており、人工物でありながらも周りの里山の風景にも違和感無く融け込み、意外な絶景をつくり出してくれるんですよ~。

 

今回歩いてきました上市町・伊折地区の『せせらぎの小径』はまさにそんな散歩道でして、コースの終点からは砂防堰堤越しに標高2,999Mの剱岳を仰ぎ見る事が出来るのです!!

 

砂防堰堤から流れ落ちる清流は、まるで涼しげな水の羽衣のよう…堰堤から離れた場所に立っていても水しぶきが飛んできて、この日の季節外れの暑さも思わず忘れさせてくれましたし、ザーッという水音も迫力満点!!

ベンチに座ってひと休みしながら、剱岳に向かって『涼しそうだね~』と話しかけたりしていました(笑)。

 

このビューポイント、以前から知る人ぞ知る穴場ではあったのですが、周辺の整備があまり行き届いていなかったため、初めてここを訪れる人が気軽に立ち寄れる…という感じではなかったのです。

ところが、数年前に元住民の方々が中心となって遊歩道や案内の看板を設けたりするなどしてくださったため、誰もが楽しめる素敵な癒しスポットへと進化を遂げたのです。

今回は、そんな『せせらぎの小径』の様子を詳しくご紹介させていただきますね。

 

【注意!!】革靴やサンダルはおすすめ出来ません。

スニーカーでも問題ありませんが、可能でしたら長靴履きのほうがより安心して歩けるかと思います。

 

『せせらぎの小径』への入り口は、早月川にかかる伊折橋を越えて馬場島方面に少し行った所にあるお食事処兼お土産屋さん『剱いおりの郷』のすぐそばにあります。

そこから看板に従って早月川の上流方面に向かうと『幸せの鐘』なるオブジェが見えてきます。

 

きっと幸運が訪れますし(笑)、おそらくクマさんに人間の存在を知らせる意味もあると思われますので、歩く際は皆さんぜひ鳴らしてくださいね♪

 

こちらから河原方面に下りると、しばらく森林の中を歩く事になります。

この辺りは『せせらぎの小径』らしさをもっとも体感出来る場所でして、木々の間をぬうように流れる小川のサラサラというせせらぎの音が本当に心地良いのです。

川面に射す木漏れ日や、つつみ込んでくれる緑もとっても幻想的で美しいですし、癒し効果もバッチリだと思いますよ~。

地元の方によりますと、清流にしか棲めないイワナやニジマスも生息しているのだそうです。

 

 

 

『せせらぎの小径』を抜けて開けた場所に出ると、この看板が見えてきます。

ここから先は『みんなのプロムナード』と名称が変わります。

ちなみに、ここまで一応車で入る事も出来るのですが、美しい『せせらぎの小径』をショートカットしてしまうのはもったいないと思いますし、ぜひ少し時間をかけて歩いてみていただきたいなぁと思います。

コース上では、いろんな山のフルーツの栽培も行われているみたいですね~。

 

“現在地”から下ると、この流れを歩いて越える事になります。

濡れた石は意外に滑る事がありますので、転倒したり流れに落っこちないように充分注意してくださいね~。

 

渡りきった所には、この案内板があります。

右側に行くと冒頭の砂防堰堤越しに剱岳をのぞむビューポイントがあり、左側に行くと早月川の河原に出る事が出来ます。

川原からの剱岳の眺望も悪くありませんし、増水していなければ子どもが水遊びをするにもいいかもしれません。

 

魅力いっぱいの“剱岳山麓の新名所”皆様ぜひお越しくださいね~。

 

【追記】

昨日、お隣石川県能登地方で発生した強い地震…富山県内では震度3から1の揺れでしたので、特に被害等は発生しておりません。

ただ、今日も授業中に余震による緊急地震速報が流れたため、子ども達が机の下に潜り込む一幕もありました。

今のところは大きな人的被害は出ていないようですが、早く収束してくれる事を願いたいものです。