今日は冬至、一年中でもっとも昼が短くて夜が長い日ですね。
富山はこの時期、お天気がぐずつく日が多いのもその理由なのでしょうが、最近本当に暗くなるのが早い…夕方5時を過ぎると、外はほぼ真っ暗です。
とはいえ今日は柚子湯であたたまりましたし、今週末からは待望の冬休み!!気分まで暗くなる事無く過ごしたいものです。
さて、先週のブログでも少しだけご紹介させていただきましたが、12月14日の富山は前日夜までの冷たい雨も降り止んで、心地良い冬晴れの一日となってくれました!!
北アルプスの峰々もくっきりと見えていましたし、冬場は晴れる確率がとっても低い富山、快晴の日は1か月に2日もあるか無いかですし、こんなチャンスを見逃すのは余りにもったいないという事で(笑)、年休をいただいて早朝は高岡市の雨晴海岸へ、そして日中は富山市の呉羽山へ…富山県内屈指の『剱・立山連峰をのぞむ2大ビューポイント』へ足をのばしてまいりました。
晩秋から春先にかけての雨晴海岸、早朝には“けあらし”と呼ばれる海霧が発生する事があり、とっても幻想的な冬の風景をつくり出してくれるんですよ~。
その発生条件、大まかにまとめますと以下のようなものになります。
①晴れている事(この条件がいちばん厳しいです…)
②放射冷却現象によって強く冷え込んでいる事(霜が降りるくらいの冷え込みが必要です)
③無風かごくごく微風である事(けあらしが風に流されないように)
④ある程度湿度が高めなこと(前日に雪や雨が降っていればより発生確率Up)
前日の天気予報を見て、この日の早朝はこれらの条件が全て満たされ、かなり好条件のけあらしが発生する確率が高いと確信し、出かけてみる事にしたのです。
前夜の雨も上がった、まだ真っ暗な早朝5時前に自宅を出発し、東の空が白み始めた6時過ぎに『道の駅雨晴』に到着しました。
そこで長靴に履き替えて海岸に下り、いつもの撮影ポイントに立って日の出の時を待ちました。
そして朝7時10分頃…思わず立ち尽くしてしまうかのような、とっても荘厳な風景が目の前に広がったのです!!
太陽が標高3,000M級の剱・立山連峰の稜線から顔を出したのと同時に、周りの風景が黄金色&オレンジ色に染まりました。
前回は“パープル剱”でしたが、今回は“ゴールド剱”といったところでしょうか。
雨晴海岸のシンボル・女岩(めいわ)もうっすらけあらしをまとい、どこか女性的でやさしい雰囲気…もちろん、海越しにそびえる鋭く荒々しい剱岳との相性もバッチリです。
海面や打ち寄せる波も朝陽に輝き、けあらしもまるで炎が燃えているかような色彩に…背後の伏木万葉埠頭が目立たなくなるくらい立ち昇っていました。
そして今回は何と言っても雲が無く、太陽の輝きもとっても眩しくて活力に満ちていました!!
この日の朝の最低気温は0℃から氷点下1℃くらい…場所によっては氷が張るくらいの冷え込みだったのですが、それくらい強く冷え込んでいるほうが発生条件としてはむしろ良かったりするのです。
ちなみに、陽が昇る前はこのようなモノトーンの色彩。
朝は目まぐるしく光線が変化し、様々な表情を魅せてくれるところもまた大きな魅力だと思います。
ありふれた被写体が思いのほか美しく映える事も多いですし、早朝の撮影はなかなか忙しいです(汗)。
波がザッバ~~ン!!と海岸の岩や波打ち際に打ち寄せるたびに、水しぶきがもうもうとけあらしに変化していました。
続きはまた後日、ご紹介させていただきますね。