今日は最後の夏季休暇でしたので、南砺市の五箇山・相倉(あいのくら)合掌集落へ出かけてきました。
こちらは、最も古いものでは江戸時代に建てられた合掌造りの家屋が現在まで残されている地域でして、同じく南砺市の菅沼(すがぬま)、お隣岐阜県の白川郷(しらかわごう)と合わせて世界遺産にも登録されています。
集落の中はまさに“日本の原風景”…とっても懐かしくて心癒される風景が広がっています。
コスモスはまだほんのチラホラ咲き程度でしたが、あちこちでススキの穂が初秋の風に揺れていましたよ。
これらの合掌造りの家屋、現在でも実際に暮らしている方々がいらっしゃる他、民宿やお店、資料館などになっている所もありますよ。
屋根の萱(かや)の吹き替え作業の様子も見る事が出来ました(ほぼ15~20年ごとに行うそうです)。
屋根がほぼ正三角形の形をしているのは、こちらが豪雪地帯であり、積もった雪を滑り落ちやすくするための工夫です。
軒先を利用したお土産売り場。
私の地元、黒部のミネラルウォーターも売られていました(ありがとうございます♪)。
資料館になっている家屋では、中を見学する事が出来ます。
一階の広間には囲炉裏が設けられています。
手前にある、小さな木の板をたくさん組み合わせたものは“ささら”と呼ばれる楽器でして、両手で持ち、手首のスナップをきかせて音を出します。
この地域に伝わる民謡“こきりこ節”を歌い踊る際にも用いられるものです。
二階はこんな感じ。
釘は使わず、木と縄だけで組まれているのですが、外観同様に独特な美しさがあります。
かつてはここで蚕を飼い、養蚕を営んでいたそうです。
玄関先に、わらぐつとわらじを飾っていらっしゃるお宅もありました。
本日の昼食、地元産のお蕎麦に様々な山菜や夏野菜、特産の五箇山豆腐などをふんだんに用いた定食です。
素朴な山の幸、とっても美味しくいただけましたよ♪
稲穂も色付き、熟してきているようですね。
相倉合掌集落でいちばんのお気に入りの場所…駐車場から歩いて3分程の、集落全体を見渡せるポイントにも上がってみました。
こちらには毎年足を運んでいるのですが、どの季節もそれぞれの美しさがありますし、いつも変わらない、懐かしくのどかなたたずまいで迎えてくれる、とっても素晴らしい場所ですよ。
ぜひまた訪れてみたいと思います。