ままごとをして

よく遊んだ。

 

ままごと  って

ママのことかと思ったら、

まま  まんま?のことが語源とのこと。

 

おままごとは、今の子どもたちも

やってるやろうけど、

私たち昭和キッズとの大きな違いは、

必需品が「ござ」だったことかな。

 

道端に、まあ結構広く、

それも真ん中近くに平気で広げていた。

車の往来が少なかったから

できたことやろう。

まさに子供天下やなぁ。

 

通る大人がよけてくれてたから。

 

「ごめんなぁ

ちょっと通してや〜」

 

と言って。

 

「ええよ〜」

 

と答えた。

 

「ほんならちょっとお邪魔しよか」

 

なんてノリのいい

大人もいたっけ。

 

「お邪魔しまんにゃわ」

と吉本ギャグかますおっちゃん。

 

お呼ばれした人は、

行儀よく座り、並んだご馳走を食べる。

 

外用のいらない皿やらかけたお椀もあった。

砂やら石ころ、葉っぱや木の実、

花びらを集めて

食卓風に並べる。

 

お皿は葉っぱで代用することもある。

 

「お父さん  仕事に行って来てください」

 

と男の子はたいがい家から出されて、

どこかに出かけていく。

しばらくは仕事やから、戻られへん。

男の子も大変だ。

 

人形やらぬいぐるみはそれぞれ持参。

赤ちゃんとして寝かせお世話をする。

 

ござにあがると

外やのに、自分たちの家みたいで

なんか嬉しくなる。

 

近所の子と夕暮れまで、

ござの上で暮らす。

 

「早よ帰りや〜」

 

の母の声に、仕方なく家をたたみ、

実家?!に帰る。

 

隣りん家(ち)の夕飯の匂いがしている。

 

うちのご飯は

なんやろなぁ〜。

 

早よ帰ろ。