● 「アイドル」という本質から自然発生的に生じ、当然必要不可欠な「ルール」 | 願いの花が咲く運命を信じて

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● 大きな爆弾が飛来してきましたね~(笑)。なんか、ホントかウソかって感じで、事が大き過ぎて、なかなか的確に受け止めることが難しいというか。客観的に見たときにですね。

まぁ、とはいうものの、私は、実は、こう言ってはなんですけど、ノーダメージなんですよね。というのは、増田のゆったんに関しては、いろいろ不審に思うことが多々あったので、あまり、積極的に応援したいというメンバーさんではありませんでした、実は。

とはいえ、私もDDだし、グループ全体を応援してますし、その一員としては応援してたというか、AKB48内に居る限りね、欠かすことのできない一人として。一方、増田さんという個人に絞った時に、それほど応援したいという、よりかは、マイナス要素がそれをプラマイで打ち消していたというべきでしょうか。

理性では応援してますが、感情では応援してない・・・これかな? そんな応援してないけど、私も大人だから冷静に思考し、温かく見守っていたと言ったらいいでしょうか。

まぁ、そんな細かいニュアンスはどうでもいいんですが(笑)。

・・・。

● いろいろ、彼女の性格というかそういうものは、前から現れていましたね。それが、今回ドカーンと前面出てきてしまいました。もちろん、彼女にもいいところがいっぱいあるはずで、一面の欠点を捉えて全否定するつもりはさらさらありません。トータルで考えた時は、一人の女性としてもちろん尊重したい。

しかし、今回は、欠点が出て来てしまった模様。

そういった面は、彼女の自慢の歌にも滲み出ていました。「私は私」的なところ。あるいは、「アイドル」というものに対する見方、姿勢。あるいは、自身の「歌唱力」に対する考え方等。こういうのはもう、出ていました。そんなところから、少しハテナマークを持っておりましたが、それでも、AKB48を支えてきたお一人ですし、メンバー仲間のみなさんとワイワイしてる間は、目を細めながら見ておりましたけどね。

とはいえ、やはり最近の、東京ドーム公演の辞退ですかね。あれが、そうしたいろんなものを集約していたというか、「あ!」と声が出て目から鱗、彼女という人間の本質を見た気がしましてねぇ、いろいろと薄々気付いておりました。

が、ここまでの一大事になるとはまさか思いませんでしたけどね。ただ、いろいろ総合的に考えてみますと、いろいろと辻褄が合ってしまうというか、彼女らしいというか。いや、でも、理性で考えたら、「残念なことですねぇ」という感じで捉えてますけどね。ただ、感情ではノーダメージ。

・・・・。

● 今後の芸能活動は厳しいでしょうねぇ。単なる恋愛であれば別として、今回は違う。はたまた、今回の「辞退」における姿勢、その発する言葉・・。やはり、これだけ、後先考えない一面が出てしまうと、どこに行っても使いづらい、「いつ、こんなことを起こされるか」ということで、採用しにくい。気持ち的には同情しても、企業としては、理性で受け止めるのは非常に難しい。

特に、芸能関係は、TVやCM等々を含めて、「イメージ」が大事な商売ですから、これがアウトですと、表舞台では非常に厳しい。もちろん、前面に出ない立ち位置でならありうるけども、「信用」の面で厳しいので、使う側も不安が常に付きまとう。

なので、何かトラブルが起きた時は、どう後始末をするかで、その先が決まるんですよね。だからとても重要。長い目で見たときにね。だから非常に慎重に考えないといけない。

週刊誌でスッパ抜かれた・・まではよくあること。しかし、そのあとが最悪だった・・・。

● 加えて、彼女本人のことだけでなく、多方面でいろいろ継続的なお仕事をされてるでしょうから、それが全てポシャるわけですから、その痛手はAKB48グループ全体にも及ぶ。

特に、今回の件は、例のミュージカルに深くかかわる事柄ですから、こんな結末に至ったということで、当該ミュージカルの功績とか頑張りとかそういうものも、オジャンというか、「結果的に無意味」になってしまったという。

また、それだけでなく、今度も、AKB48グループのメンバーが同様のチャンスを頂こうという時に、そういう意味でのルートを一定、閉ざすことになったという。

同じようなケースを恐れて、企画する方もなかなか気が乗らないというか、「やめておこう」というのが普通の感覚でしょう。今回のケースがいつまでも、後を引きずる。特に、ミュージカルやお芝居関係ね。

それでもあえて企画する・・として、それを乗り越えようとしたとしても、今回の印象はどこまでもついてきてしまいますからね。まぁ、一回、無事成功させて、ふっ切ることができるれば、「乗り越えた」ということになるかもしれないので、「全く企画されなくなる」とまでは言えないと思いますけどね。ただ、「企画しにくい」という現状は確かですねぇ。

● あるいは、「DiVA」はどうなるのか、皆目見当がつきませんね。基本的にポシャでしょうけども。だって、今の4人がいての「DiVA」でしょ?そこにこそまさに意味のあるユニットだったわけで、ゆったんが抜けた、しかも、今回のような理由で抜けた・・となりますと、そのイメージを打ち消す作業がどうしても必要になってくるでしょう。

というわけで、一つ考えられるのは、「ユニット名変更」ですかね。コンセプト・趣旨、あるいは、メンバーはそのままで、かつ、人員補充しまして。で、イメージ一新で出直すためにユニット名を変える。私個人の中ではこれが最善策に思うのですが、まぁ、いずれにしても、基本的に、「DiVA」のままでは継続しにくいのはあるのではないでしょうか。まぁ、秋元先生なら、「それでも」ということで、真正面から突破することも考えられるかもしれませんけどね。

いずれにしても、「DiVA」は宙に浮いた形になっていると思いますね。

● その他もろもろ、各方面での継続的なお仕事が突然キャンセル・・という形になるわけですから、相当、スタッフはその調整に奔走させられることでしょう。大変ですね。同情します(笑)。

● まぁ、こうした、「負の」置き土産を置いて、AKB48から離れていかれることでしょう。しかし、私の中ではノーダメージ(笑)。

とはいえ、私も鬼ではないので(笑)、ゆったんが今後どうしたらいいのか、私なりに思考してみたいと思いますが、例えば、一つは、裏方部隊。歌やダンスが得意な彼女だから、一回、専門的な勉強をしまして、その後、「歌、あるいは、ダンスの先生」になる道もあるかもしれませんよ。ニューヨークに行くなり、日本でもいいでしょうが、勉強して。

そして、どこかで先生をやる。こうなりますと、今までやってきた努力は活かされますし、「表舞台」ではないので、教える力さえあれば、仕事になりますからね。こつこつやっていたら、その道の「大家(たいか)」になってるかもしれませんし。

● あるいは、私はずーっと思っていたのですが、彼女の歌は、ミュージカルとかソロシンガーというよりは、「バンドのボーカル」に向いていると思っていました。バンド全員が女性でもいいし、紅一点のバンドでもよい。マイクスタンドを活用して、ヴォーカルを張る。彼女の歌のスタイルはそういう方面に向いているとずっと思ってました。

申し訳ないけど、決して「ミュージカル肌」ではないなと思っていたので、どうして、彼女があのミュージカルにあれほど熱を上げたのか(笑)、少し冷めた目で見てたのですけど。

とはいえ、転がってきたチャンスを全力でやることはよいことだと思いますけどね。ただ、ミュージカル肌のメンバーさんも他にいらっしゃると思うので・・・と。

ということで、バンドのヴォーカル。ただ、ブレイクしたいとか、本当にスポットライトを浴びる表舞台となりますと、そう簡単なことではないし、やはり、イメージを払拭する作業がどこかで必要になると思いますしね。 リスクを取ってチャレンジもありですが、それこそ人気商売はどうなるか分からないので、「大いなる賭け」となるでしょう。

● あとは、これは、スーパー裏技なんですが、菅直人元首相のように八十八か所巡りをするとか(笑)、あるいは、しばらく、どっかの寺にこもり「心身ともに禊をする」。

今回の件は、やはり、総合的に「イメージ失墜」「信用失墜」という感じですから、基本的に厳しいですが、もし仮に、芸能界のスポットライトを浴びる場所に戻って来たいとするなら、今回の件を逆手にとって、「心を入れ替えるべく禊をする」わけです。

そうしますと、「あの元AKBの増田さんが、今、寺にこもっているらしい」とか(笑)、「八十八か所巡ってるらしい」とか、話題になるでしょ? 

話題性もあるし、「懺悔」にもなるし、その姿勢をみなさんに評価され、その後の彼女の考え方や姿勢が改善した時、「反省して戻ってまいりました」という形にする。ただ、これは「茶番」と言われないように、本気で懺悔や禊をしなければなりませんよ(笑)。中途半端だと、余計にダメージを食らうリスクも大いにありますが(笑)、上手くいけば、この方法ですと、芸能界に復帰できるかもしれませんね。「過去」をネタにして(笑)。

さて、プライド捨てられるか、芸能界にどれだけ執着があるか次第ですが。AKB48の看板を失くし、しかも、信頼失墜した彼女が、独立して仕事を貰うということは非常に難しい状況なのは間違いないですから。

● だから独断で「辞退」宣言すべきじゃなかったですねぇ。その前に、秋元さんなり何なり、周りの大人に相談すべきだった。事が事だから厳しいですが、さっしーの時のように、「最悪」を避けるための、いろんな工夫が出来たと思います。「ネガティブなことをポジティブに変えてしまうことに関して天才」な秋元康さんですから(笑)。

ですが、先に「辞退」を宣言されちゃうと、そういうことも全て閉ざされてしまう。秋元先生も誰も、助けたくても助けられない状況になってしまった。

「覆水盆に返らず」ですな。

こうなってしまったのも、彼女の性格というか癖のせいでしたねぇ。ぜひ、私個人としては、「禊作戦」をオススメしたいですが(笑)。


● まぁ、こうした状況下、ふと思い浮かべるのが、AKB48の「恋愛禁止条例」。これは、別にAKB48だけの専売特許では実はありませんで、他のグループも明言しないだけで実は事務所内では言われてるでしょうし、あるいは、過去のアイドルも同様だったでしょう。

というか、これは、「アイドル」というものの「本質」に関わることでして、明文化しようがしまいが、人気商売である限り、「恋愛」に関する事柄は、基本、表に出されてしまうと「マイナス」になる可能性がある故、どこにおいても「避けよう」と試みるのは当然。

もちろん、「スキャンダルあってこそスター」じゃないけど、それを逆手に取るという発想ももちろんあると思いますが、だいたい、スッパ抜かれる時は、単に「恋愛発覚」ということで止まるとは限らず、「悪意」を持って取りざたされることも多々あるので、非常にリスクが高いのは間違いない。

● そう、「恋愛禁止」ということは、「擬似恋愛の対象」としてのアイドルという意味において、それを応援する「ファンにとって」どうかという問題もありますが、今回の件を見ても、恋愛禁止条例は、それ以上に「メンバー本人」のためなんですよね。

ここをよく分かってない短絡的なファンが、「恋愛禁止は解除した方がいいのでは?」と呑気なことを言ったりするかもしれませんが、それは、事の本質は全くわかってない「おバカさん」にしか過ぎない(笑)。

例えば、何でもいいですが、手タレ足タレというモデルさんもいらっしゃいますね。で、彼らは手や足に対しては他のモデルさん以上の気遣いを求められる、というか、もはや「義務」であるとさえ言えるわけですが、それは、業務上における「暗黙のルール」。どこでも、当該業界における独自ルールがあり、それを守りたくないなら辞めるしかないと言うのは、ごくごく当たり前のことで「必然」なのである。

それと同じように、アイドル業だって「恋愛禁止」はルール化しなくても、暗黙のうちに「鉄則」として集約されるという。それを明文化するか否かの違いだけであって、本質はどちらでも変わらない。

解禁すれば雪崩の如く恋愛をし、週刊誌からすればスッパ抜き放題になりますわね。

今、AKB48グループで施行されている「恋愛禁止条例」は、一定の機能を果たしているのである。それがあまりにも当たり前となり、「麻痺」しているから、どうたら言うのが出てくるだけであります。

・・・さて、それでも解禁しますか?(笑)。

● 今回で分かったでしょう。アイドルにとって、恋愛騒動はどういう意味を持って影を落とすかということを。場合によっては一発退場でしょ?(笑)。アイドルである限り恋愛は危険だという証左ですよ。

別に、年頃の娘さんだから、恋愛の一つ二つしたくなるのは普通で自然なことですよ。ただ、「アイドル」という稼業で商売している限り、所属事務所をはじめ、各方面関係者も深くかかわっていることですし、それらに迷惑をかけるにもなる。そして、本人の「イメージ」がダメージを食らうと言う意味においても、やはり、避ける必要がある。

つまり、それは、各方面との大人としての「契約」でいろいろ結びつきあっていて、「自分であっても自分だけのものではない」からですよね。それは「商売」なのですから。

メジャーじゃないアイドルがどれだけ、自分たちだけでプロモートしたり、仕事を獲得したりできますか?そこに投下される資金、人材等々がなければ、陽のあたる場所には立てず、人気者たる「アイドル」としては成立しないわけです。

いろいろ利害関係者が関わって成立している限り、そこには「責任」が生じる。にもかかわらず、恋愛騒動等で引っかきまわして損害を与えてしまうのは、「債務不履行」。

そして、特に本人にとっては、「アイドルとしての今」、あるいは、「夢を叶えた先の自分」というものを、当該騒動によって崩壊させてしまうと言う意味で、それを避けようとするのは、つまり、なんと言っても、「本人のため」なんですよね。これ。

● 「なぜ、恋愛騒動でアイドルにダメージが及ぶか」は、基本的にはアイドルが「擬似恋愛の対象」だからという意味も、もちろんありますが、それ以上にもっと大きな意味で「イメージを売る商売だから」というのが的確な答えじゃないでしょうか。

だって、いつもニコニコしてるアイドルがですね、「誰か男と夜の街に消えて行った」というだけで、もうイメージの変更ですよ(笑)。それだけで、裏表があって、ダークなイメージがしてしまう。もちろん、生身の人間として「人間らしい」と前向きに捉える見方もあるかもしれませんが、そうじゃない見方ももちろん多いでしょう。

また、「キャラクター」として売り出されてるアイドルなのに、「生々しい現実」を見せつけられるだけで、もう「キャラクター」ではなくなっているとも言えますし。

AKB48の場合は、「擬似恋愛の対象」の側面だけを捉えられる傾向がありますが、それは単なる「一面」であり、本質はもっと広く「イメージの変更」を伴ってしまう点にある。中高生や大学生などの思春期のファンだけではなく、それよりも年齢が上の層、あるいは、何も知らないうぶな小学生をはじめとする子供のファン層もいるわけですしね。

いずれにしても、「大きなイメージの変更」に至る可能性。イメージが重要な「キャラクター」としてのアイドル、そのイメージが変わった時点で、ファンを含む利害関係者に対して「債務不履行」「契約違反」となる可能性。

● ということで、ざっと適当に書きなぐってみましたが、やはり、アイドルにとって、明文化するか否かにかかわらず「恋愛禁止」のルールは必要不可欠なのである。リスクマネジメントとして。

恋愛したいのでしたら、アイドルを辞めたらいいだけです。別に、その人の幸せのために、恋愛を優先することは、もちろん認められると思いますけどね。それは辞めてからなら大いに自由。しかし、アイドルである限り当然「拘束」される。なぜなら、それは自分だけで成り立っているのではないから。

まぁ、今回の、増田さんのケースを引用すれば、全てが集約されており、それらを証明できることでしょうけどね(笑)。