それでも時間は過ぎてゆく。
不動産屋さんが悲鳴をあげたくなるこの季節
両方ともに内見の予約が入り、
返事を迫られることとなったのである。
旦那さんのお姉さんに
そのことを相談して
子育てマイホーム経験者からの視点でアドバイスをもらった。
周辺の環境(住人)も大事だよ。
その言葉にSi宅は大家さんが隣にいてくれる
絶対的な安心感と反対にSa宅は不安が残った。
Sa宅は住宅密集地の割に周りに新しい家が少ない。大家さんは県外。昔から住まわれる方が多いのだろう。
たまたま次の日はSa宅の近くで用事があったため、ついでにもう一度Sa宅の周りを2人で歩いてみよう。そしてSi宅は初期費用など資料をもらってなかったのでそれをもらいがてら物件を見させてもらおうという予定を立てた。その時はSi宅の大家さんに会ったらもう心が決まるのではないだろうかと密かに思っていた。
当日。
Sa宅までてくてく歩いていくと、、、
家の前には県外ナンバーの車が止まっていた。
そしてグラサンした女の人がせっせと鎌を振り下ろして草抜きしている。
もしや大家さん?
投資家の大家さんと聞いて
勝手におじいちゃまだと思い込んでた私。
なんだかピンとこなかった。
夫が話しかけるとグラサンを外してにこやかに対応してくれたのだが、
まさしくこの上品そうなこの綺麗な女の人が
Sa宅の大家さんだった‼︎‼︎‼︎
良かったら部屋見てってください
とのお言葉に甘えて、もう一度見させてもらえた。
近くにいた
職人さんかな?と思っていたおじさんが
『イイ家だよ』
と私たちに言って、ゴミ袋を大家さんに渡すと
去って行った。(近所の人が市のゴミ袋を大家さんに好意であげたところだった)
あの方は奥に住んでる方で、隣のおばあちゃんもすごい優しい方で、若い方が来たら嬉しいって話して見えましたよ
とまさかの県外の大家さんから
ご近所さんのお話が聴けた‼︎
でもそんな風に声をかけてもらえてるのは紛れなく大家さんの人柄があってこそだとも思った。
家の中に入ると
前回の不動産屋さん(新人っぽい女の子)より
丁寧な対応で案内してくれた。
私と主人もここに住みたいくらいです
との言葉には商売っ気も一切なかった。
女の人の表情や言葉からは
リノベに向けて
この家に住む人がどんな風がいいかなと
思いを巡らせて来てくれたことが垣間見えた。
そして夫とワクワク家の中を探検。
仕事場はどの部屋がいい?
こんな所にもクローゼットあった!
赤ちゃん産まれたらしばらくここで寝よう。
自然と会話が弾む。
2階へ行くと前回は見えなかった
雪化粧した富士山が顔を出していた
私ここで富士山見ながらお茶飲みたい!
…つづく。