●知多木綿作品展:きょうから開催--芸文センター /愛知
江戸時代から知多市岡田を中心に栄えた知多木綿。織物作りの技能を今に伝える女性グループ「手織工房やまもも」の作品展が8日、名古屋市東区の県芸術文化センター地下1階で始まる。
30~60代の会員が何カ月もかけて織り上げた力作ぞろいだ。
やまももは、昭和50年代に知多市で開かれた織物講座の受講生が中心になり、90年に発足した。
会員は22人。岡田の教室で月4回、昔ながらの織機17台を使い、作品を作り続けている。
高橋静子代表によると、昭和初期から高度経済成長の時代まで機織りは女性の大切な仕事として引き継がれていた。
会が始まったころは、戦前の様子を知る女性たちから直接の指導を受け、技術を習得したという。
織り方は何百種類もあるといい、糸の素材を変えれば、できる織物の種類は無限大。
「魅力に取りつかれたら、やめられなくなる」と高橋代表は話す。
展示するのは、着物20点をはじめ帯やタペストリー、ストールなど約150点。草木染めの淡い色合いと複雑な地模様の組み合わせが楽しい。13日まで。