能登半島地震発生から3か月。石川県輪島市出身で東京在住のシナリオライター・藤本透さんの地元、輪島市町野町は実家をはじめとした多くの建物が全壊するという甚大な被害を受けました。復旧や復興を伝えるニュースが増える中で、被災地にはまだまだ支援が必要な地域が多く残されています。メディアにはなかなか掲載されない現地の情報を細かく発信し続けている藤本さんに話を聞きました。

 今回の地震で輪島市では、1万4806棟の住宅に被害が出ました。(3/26現在) 藤本さんの地元である町野町は、珠洲市との境にあり、932世帯、約1900人が住んでいましたが 、震度6強で多くの住宅が倒壊 、今も厳しい避難生活が続いています。

輪島市町野町(提供:藤本透さん)

藤本さんの実家は、2007年の能登半島地震で半壊した時に新規に建てたリビング部分を除き、今回の地震で失われてしまいました。また、倉庫には、能登の祭りには、欠かせない「キリコ」がありましたが、倒壊に巻き込まれてしまいました。

藤本家のキリコ(提供:藤本透さん)