5月も後半になってきました。早いものです。


ところで、今日のタイトルは4月5日付朝日新聞の一面に載っていたみだしです。



「日本人間ドック学会と健康保険組合連合会は4日、血圧や肥満度などについて、健康診断や人間ドックで、「異常なし」とする値を緩めると発表した。国内で人間ドックを受けた人の値を調べたところ、血圧やコレステロールの値がこれまでの基準より高くても「健康」だった。学会は新基準を6月に正式に決め、来年4月から運用する予定。・・・・記事はつづく」


では新しい基準は(単位省略)

(血圧)収縮期血圧  88~147 (現行129以下)

    拡張期血圧   51~94 (同  84以下)


 (肥満度BMI) 男性 18.5~27.7 (現行 男女とも25未満)                      女性 16.8~26.1


 (総コレステロール)男性 151~254 (現行男女とも140~199)

             女性 30歳~44歳 145~238

                 45 ~64   163~278

                 65 ~80   175~280

 (LDLコレステロール)男性 72~178 (現行男女とも60~119)

              女性 30歳~44歳 61~152 

                  45 ~64   73~183

                  65 ~80   84~190

(肝機能) 略

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以上の内容は、もう皆さんも良くご存知だと思いますが、人間ドック学会は「来年から運用なんていってますよ。、では、今薬を飲んでいる人たちはどうおもいますかね。新しい基準内で治療を開始したなら、普通に考えると飲みたくないでしょうよねー。


案の定、週間ポスト(5.23号)と週間現代(5.24号)が特集をくみました。

見出しを出そうと思ったのですが、かなり強烈なフレーズなので、やめておきます。興味のある方は読んでみて下さい。


それで、どうなるかな、と思っていましたら、やはり、クレームが出てきましたね。現場を混乱させるとかなんとか言っています。混乱するとかいうのではなく、医学的にどうなのかが問題だと思うのですが。


私ですか?私は1980年代にそれまでの高血圧の基準が厳しくなったときからギモンでしたね。

私が新卒で病院に勤務したころの基準は


高血圧 収縮期血圧 160以上または拡張期血圧 95以上

境界域          140~159 または90~95

正常血圧       140以下かつ90以下


でした。私はこれがいいと頑なに思っとります。ハイ。

境界域の血圧の方はすぐに薬を飲まずに、看護師さんから日常生活の注意や食事指導、肥満についての指導などを受けていましたね。


薬は医学の発展には欠かせないものですし、抗生物質の進歩で大勢の人が救われているのも事実ですが、薬も商品なんですよね。会社にとっては売り上げが大事。ディオバンという降圧剤のデータの不正が発覚したのもつい最近のことです。基準が厳しくなれば患者は増えます。まさか、そんなことをして、売り上げを伸ばそうなんて思ってはいないと思いたいですが・・・


ひょんなことから、東洋医学を志した私ですが、人間て、機械ではないんですよ。目にはみえないけれども存在するエネルギー、東洋医学でいうところの、風、寒、暑、湿、燥、火 で病気になるし自分の意識や感情も健康に影響がでます。このごろほんとにそう思います。


これだけ文明が進んでいるのに病気はなくなりませんね。便利すぎて、人間がヤワになったのか、文明病というヤツが増えているのか、なんとも気になるところです。