いつもお読みいただきありがとうございます😊キョウイクの探究者の武井義勇(たけいきゆう)です。
前回の記事で教員のスキルについて紹介しました。今日は僕個人の得意技について紹介します。
教員も人間なので、好き嫌いや得手不得手があります。僕の好きな教科は、国語・道徳・社会・算数です。苦手な教科は、図工・生活・家庭・理科です。
好きな教科のときには生き生きできるのに、苦手な教科のときは気が重くなります。
おそらくほとんどの人が同じようなものです。全科教員といえども、全部を好きで得意というわけにはいかないでしょう。
これが当たり前だと僕は考えています。そのように割り切った時点で、別の視点を手に入れました。それは
「自分の得意を伸ばして補おう」
というものです。すべてができないのであれば、せめて自分の得意分野で貢献しよう。そう考えるようになりました。
そこで改めて考えてみました。僕が無意識に行っている得意技。ありました!そうだこれなら僕にもできる。
それは
「集団ゲーム」
です。教室の中でもできるものもあれば、校庭や体育館でできるものもあります。僕にはいくつかの「鉄板ネタ」の集団ゲームがありますが、これらを駆使することで「この先生はおもしろい」と子どもたちに思わせることができます。
ちなみになぜ集団ゲームが得意になったかというと、大学時代に所属していたサークルでこのような活動をよく行なっていたからです。
地方の小学校で小学生を集めて集団ゲームをしたり、サークルが提携している児童館で遊んだりという経験が原点となっています。僕は子どもたちを楽しませるのが好きなのですよね。
おそらく人によっては別の得意技をもっています。例えば、休み時間は子どもたちと体を動かして遊ぶのが得意な人、手品で惹きつける人、絵や音楽等の芸術で惹きつける人、おしゃべりを通して信頼関係を築く人、怖い話でみんなをビビらせる人(笑)。それぞれが得意技をもっていて、魅力的なのです。
教員は、自分の得意を自覚してそれを押し出していく方がよいと考えます。得意なことをやっていると、自然とその魅力が全面に表れて子どもたちも楽しくなるからです。
ではここからは僕の得意技をいくつか具体的に紹介します。もし教員をやられている方がいたら、これは中高生でも応用が利くので試してみてほしいです。
その1『無の時間』
全く音を立ててはいけないゲームです。クラスに30人子どもがいたら、10〜15人音を立てさせたら指導者(親)の勝ちです。
制限時間を3分〜5分程度設けます。その間指導者は、何とかして音を立てさせるようにします。
子どもたちは必死に静かにしますが、沈黙に耐えられずに吹き出す子や思わず声を出す子が出てきます。その時点で「アウト」と宣言して廊下等の外に出します。このときタイマーを一度止めます。
感覚としては『イロモネア』のようなもので、観客を何人か笑わせたら勝ちというものです。しかし時々子どもたちが全然音を立てずにこちらが負けてしまうことがあります。そのときは素直に負けを認めて、歌やモノマネ、ダンスなどの罰ゲームを行います。
このゲームのおもしろいところは、「何をやってもおもしろいこと」です。静かにするのがゲームの主旨ですが、つい笑ってしまうことも、指導者が必死に笑わせようとすることも、負けてしまうことも、勝って指導者が罰ゲームすることも、すべてが笑いに変わります。
このゲームは「鉄板中の鉄板」でして、かつて担任した子どもたちが10年以上経っていても「無の時間がおもしろかった」と言うくらい、子どもたちに超人気です。
ただ行うには1つポイントがありまして、指導者がいかにボケられるかツッコめるかというちょっとしたお笑いセンスが必要です。僕は基本的にカンニング竹山さんバリの怒りネタで攻めるわけですが、なかなか笑ってくれないと、わざと泣き真似したり、いきなりヘンテコダンスをしたりと、恥ずかしさをかなぐり捨てなければなりません。特に女性の先生はこれが苦手なので、無の時間はオススメしていません(笑)
その2『似顔絵リレー』
クラスを4人か5人くらいのグループに分けます。このメンバーで1つの似顔絵を作り上げて、その絵をみんなで評価し合うゲームです。
例えばお題を「ドラえもん」にしたとします。一人目は輪郭と髪(あれば)、二人目が目と鼻、三人目が口や髭、四人目が全体修正などと決めておきます。それを一人ずつ15秒くらいの短い時間のなかで描いていきます。
リレーするときは互いの絵を見てはいけません。アドバイスもしません。自分のところに来るまで見てはいけないルールにします。
当然この時間内には上手く仕上げることができません。とんでもないドラえもんが出来上がってきます。それをみんなで見てガハハハハと笑い合うのがこのゲームのおもしろいところです。
一応目的としては「一番上手に描けたグループの勝ち」ということにしていますが、裏の目的はいかにヘンテコな絵を描けるかというところにあります。
慣れてきたら「担任の似顔絵」などに設定するといいでしょう。酷いですよ、とんでもない顔を描いてきます(笑)
このゲームのポイントは、描いてきた絵をいじることです。「ドラえもんなのに何で耳があるんだよ!」とか「髭がないからお坊さんにしか見えないよ!」とか何でもいいからツッコミを入れるとより楽しくなります。
以前6年生を持ってザビエルとか織田信長とか指定して描かせたときには、抱腹絶倒の渦が巻き起こりました。6年生くらいになると裏の目的を理解する子が出てくるので、非常におもしろいです。
その3『バクダンドッジ』
これは狭い体育館のようなところで行うのがオススメです。
基本はドッジボールのルールと同じです。コートを2つに分けます。真ん中にラインを引いたら、片側がAチーム、もう片側がBチームになります。
各コートにポートボール台を置いて、その上にカラーコーンを置いてセット完了です。そのコーンをボールを投げて落とすか相手チームを全滅させたら勝ちです。
味方チームはコーンに一切触れてはいけません。触った時点で負けになります。
当然相手はコーンを狙ってくるので、コーンの前をガードしなければなりません。勇気をもって戦える子がここを担います。
このゲームの味噌は、コーンを壁の近くに置くことです。すると壁に跳ね返ってコーンを落とすようなことも出てくるからです。こうなるとエキサイティングさが増します。
低学年くらいだと体育館ではかなり広いです。跳ね返りのボールでコーンが倒れるようなことはほぼありません。だからできれば狭いコートで行えるのが理想です。
これもどの学年、どのクラスでやっても盛り上がります。ボールに当たるのが怖い子は逃げ回ることもできます。制限時間を設けることで、コートに残った人数で勝敗を決めることができます。ルールを変えやすいところも魅力です。
コーンを落とすか全滅させるか、その戦略性もおもしろいところです。
その4『六むし』
シャトルランのように体育館の縦を行ったり来たりするゲームです。
鬼を3〜4人決めて、ボールを投げさせます。それをかいくぐりながら六むし(場合によっては十二むし)達成したら勝ちというゲームです。
半往復したら、半むし。1往復したら一(いち)むしです。つまり6往復したら逃げチームの勝ちです。
鬼のボールをノーバンでキャッチしたら、好きなところに投げ捨てることができますが、バウンドしたボールを投げることはできません。ノーバンでぶつけられたら指定されたところで待機します。
誰か一人でも六むしを達成したら勝ちですが、全滅したら負けです。
逃げチームは指定のラインに入ったら「にむし半」などと大きな声で宣言しなければなりません。鬼がむし数の多い人を知るためです。黙ったまま六むしを達成しても勝ちにはなりません。
硬いボールで行う場合には、首から上をセーフにしています。柔らかいボールの場合には、体に当たったらアウトにします。
鬼の間隙を突いて走り切るところにこのゲームの魅力があります。弾幕を潜り抜けて戦艦に攻撃を加える戦闘機の如く、ひらりひらりとかわしながら進めるのがおもしろいです。また鬼はその飛行機を狙いを定めて撃ち落とします。その戦術がたまらない魅力です。
いくつか紹介しましたが、僕はこのような集団遊びを結構行います。ルールを分かりやすく短く伝えて、ゲームを盛り上げるようにファシリテートもします。指導者のゲーム観によって、おもしろくもつまらなくもなるのがこの手の遊びです。
僕はこういったゲームを盛り上げるのが得意です。自分の結婚式の余興でも、クイズ大会の司会を自ら買って出たくらいです(笑)。みんながゲームを楽しんでいるのを見るのが本当に好きなのです。
こういったことを繰り返してきたので、誰かに「ゲームを1つやってください。」と言われれば鉄板ネタをいくつか引き出すことができます。もちろん僕よりゲームの熟達者はたくさんいますが、僕は僕なりにこれを得意技としています。
完璧でなくてよいのだと思います。レベルが高くなくてもよいのだと思います。自分が得意だと思えるようなことは、楽しんで進めることができます。そういった前向きな気持ちをもつことで場を温めることができるのです。
あなたには得意技はありますか?もし得意なことがあれば、それを積極的に活用していくことをオススメします。それがみんなにとって幸せに繋がると思うからです。
最後までお読みくださりありがとうございました。