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東京で最後の夜をどこで〆ようかと考えてみた。

肉か魚か。はたまた酒か。それとも東京ならではの店がいいのか。自宅近くの中華料理屋にも未練はあるしなー

月島「魚仁」居酒屋

前から気になっていた呑み屋で、月島では有名な名店だ。そっけないテーブル席が並んだ、とてもセレブ系とは言えないけれど、毎晩活気に溢れるオヤジ呑み屋である。東京最後を〆るにはふさわしいだろう。

常連らしいオヤジたちが競馬で盛り上がっている。すぐ隣に相席で、妙に場違いな若いグループがいたりする。混乱した感じがとても楽しい。

刺身が抜群に美味しく、値段が安い上に量が多い。これで流行らないはずがないよ。

目立たない看板の小さな店だが、既にデキあがっている人で店内は一杯だ。生ビールをまず注文。次いで本鮪刺し1500円ともやしナムル300円を注文する。

生ビールをギューっと呑んでプハー!幸せだー!鮪は中トロで、なんだろうこの量の多さは。とろける舌触りがなんとも美味い。お酒を焼酎ロックに切り替えて、もつ煮500円を追加する。ふんわりした牛もつは絶品!焼酎が進んでしまうよ。

ちょっと一息ついて、落ち着いて店内を見渡してみる。日本語がつたない、気の強そうな店員の女の子たち。築地から運んできたのだろうか、お魚満載のリヤカーを引いてきた無口な兄ちゃん。競馬を取り損ねたのか、ラジオに向かって文句を言い合うオヤジ二人。まるで自分の手柄のように店の自慢をする先輩と、誉めちぎる若い後輩のサラリーマン二人組。相席で両側を挟まれているのに、自分たちの世界に入り込んでいる若い男女。なんて賑やかな店だろう。


あれ?一人客は自分だけ?


月島の夜は、もんじゃストリートの側は明るく楽しそうだ。この店だけポツンと賑やかで、なんだか寂しい。月島か。慣れ親しんだ渋谷でなく、池袋でなく新宿でもない。東京ではのべ11年を過ごしたのに、まだまだ全然知らない町がある。

引越し荷物は全て送り出してしまった。渋谷のマンションも人に貸す手続きを進めている。この夜を限りに東京を出て名古屋の住人になるのだ。どうなんだろ名古屋。


なんだか酔いが覚めてしまったので、早々に切り上げて店を出た。今夜中に名古屋に行かないといけないのだ。

いろいろあった東京だけど、やっぱり最後の夜は一人だったな。
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さて名古屋名店の第2弾は、定番だが味噌カツの老舗だ。久しぶりに味噌を堪能した。

大須「矢場とん」

矢場とんは、呑み屋というより完全に定食屋さんなのだが、味噌カツをつまみに一杯呑むというのもなかなか良い。

うちの親父くらいの世代に聞くと、昔は会社の帰りに味噌串カツで一杯なんて楽しみかたもしていたようだ。

支店がたくさんあるから呑み屋仕様の店もあるのかな。今では串カツで一杯という雰囲気の店ではなく、昼ご飯を食べに行くイメージなのだ。

味噌カツというだけで敬遠する人もいるようだが、食べたことの無い人は大きな誤解をしている。あれは味噌ベースのソースなのだ。パック入りの赤味噌をそのままトンカツにかけているわけでは断じてない。本当にそう思っている人が多くてびっくりする。東京ではそのことを繰り返し説明するうちに、すっかり味噌カツ贔屓になってしまった。

銀座に支店があるようだが、ついに訪れること無く転勤になってしまった。渋谷か新宿に店があれば助かったのだがなー

「鉄板味噌カツ定食」を注文する。外は暑かったから、迷わずにビールも注文。瓶ビールだ。一人だから簡単に店に入れたけど、たくさんの人が行列して待っている。繁盛しているのだなー

新しい家が見つかりますようにと願いを込めて、一人で乾杯。瓶ビールもなかなか良い。絶妙の冷え具合を楽しむのは、やはり瓶ビールだ。当たり外れも多いけど、今日は当たり。ちょうど良い冷え具合だ。ぐーっと一杯。美味いよー!続いてもう一杯。うーん、ホントに美味いー奇跡の冷え具合だ。

そうこうしていると、鉄板味噌カツ定食が来る。熱くした鉄板に千切りキャベツを広げ、その上にとんかつを乗せた一品。味噌ダレはもう既に全体にかけてある。左から3切れ目の、ほどよく脂のある柔らかそうなヒトキレをパクリ。美味いよ!

とんかつはやっぱりダンゼン脂だ。味噌ダレだと脂身が中和されるような感じがして一層美味しい。。蒸されたキャベツが、これがまた!しんなりと甘く、箸休めにぴったりだ。

豚、ビール、豚、ご飯、豚、キャベツ、ビール。何だか慌ただしい。かなりのボリュームランチになってしまった。

満腹になってお勘定をしていると、外からすぐに並んでいた客が案内されている。良く見ると、レジ周りには矢場とんのキャラクターグッズが売られている。しばらく来ないうちに、この店はどうしたんだろ。

できればこのまま変わらずに在り続けてほしい店。すでにすっかりイメージが新しくなっている。

味噌串カツの立ち呑み屋とか、繁盛するだろうになー
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さて突然だけれど、いろいろと大人の事情により名古屋に転勤になってしまった。

そのため、この一ヶ月は身辺整理に忙しく、更新をサボっていた「渋谷呑み日記」なのだが。これからは「名古屋呑み日記」と改め、相変わらずの酒呑み暮らしを気ままに書いていこうと思う。

名古屋は学生卒業以来だから、何年ぶりかな。約15年ぶりか!?改めて過ぎ去った年月を実感してしまう。名古屋の呑み屋事情も、ずいぶん変わってしまったのだろうか。

名古屋味として知られる食べ物は数多くある。味噌カツ、きしめん、天むす、あんかけスパなどなど。奇抜な発想による変わった料理だと思われることが多いようだ。最近は東京でも味わうことが可能な味も多いのだが、現地名古屋でしか食べられないモノもまだまだたくさんある。

大須「味仙」台湾ラーメン

先週は名古屋に行き、新しく住む家を探していたのだが、久しぶりの名古屋ということで我慢できず、昼から味仙に突入してしまった。味仙は名古屋では台湾料理の老舗として有名だが、この店の台湾ラーメンは特に有名な一品だ。

地ラーメンというのはたくさんあるが、愛知県は全国のラーメンマップから外されてしまうことが多い。雑誌などの特集でも愛知県だけが空白だ。いかん!台湾ラーメンこそ名古屋の地ラーメン!全国に向けてこの辛いラーメンを宣伝しないと!

味仙の台湾ラーメンはとても辛い。小ぶりの丼に、唐辛子約5本とニンニク約2個が入っているようなイメージだ。その日は暑い中を歩き回ったので、喉がカラカラだった。

ある物件の隣が味仙の大須店だったので、これは!と思って迷わず突入。まずはビールを注文する。ビールがテーブルに運ばれるやいなやギューっと一息に!美味しい!生き返るよー!

念願の台湾ラーメンと手羽先の煮込み。ついでに半炒飯も注文。熱い辛いラーメンを一口食べてみる。とたんにどっと汗が吹き出る感じが気持ちいい。辛い辛い。熱い熱い。いかんなーやっぱり夜に来て、紹興酒のつまみにするべきだったかなー

ビールで喉を冷やしながら、熱い辛い台湾ラーメンを完食。スープもほとんど飲んでしまう。塩分過多だよと思いながらも止まらない美味しさだ。

満腹になり、再び炎天下の大須の町に戻る。名古屋に引っ越ししたら、味仙にも来やすくなるのだろうな。

今度は何年をこの町で過ごすことになるのだろう。大阪に転勤した新人時代のように、泣いたり笑ったり。かけがえのない思い出がまた出来るだろうか。たくさんの人と出会って別れて。名古屋での新しい生活が待っているのだ。