秋の夜長。「今夜は何か美味しいものでも食べに行くか?」なんて父親が言いますね。子供たち「わーい」となりますね。そんな家族団欒の夜。いったい何を食べに行けばいいのか?
なかなか難しい問題で、もちろん家庭によっていろいろと定番があると思うけど。カニ?すき焼き?しゃぶしゃぶ?中にはケーキバイキングに行く家族だってあるだろうし。ご馳走は甘くないとね!みたいな家族。
楽しみはいろいろだけれど、我が実家ではもう絶対に焼肉。断固として焼肉。とにかく肉。でした。
育ち盛りの男の子にとって、肉に対する憧れは尋常ではないのだ。我が家のご馳走の頂点は焼肉だった。家で焼くのではなくて、お店のあの小さいスリット鉄板で焼くほうの焼肉ね。
思えば我が実家にも、ご馳走の試行錯誤の時期はあったのだ。いつも焼肉じゃなくて、お寿司とかねーお刺身とかー・・そうだ!洋食なんてどうだ。ハンバーグとか?肉だよ肉。ダメダメ。そんなのご馳走じゃない。ひき肉なんて!焼肉じゃないとご馳走じゃない!あ、今から思うとなんだか嫌な子供だよー
で結局、家族で近所の焼肉屋さんに行く。当時名古屋にはハラミという言い方は無かった思う。とにかくカルビ。ロースはダメ。子供だったから、タン塩やホルモンには全然魅力を感じない。カルビとご飯。肉、肉、ご飯、肉、肉、肉、ご飯、玉ねぎ、肉、肉、ご飯みたいな。野菜を食べなさいー
大人になってお酒を呑むようになると、「米」からは少し遠ざかる生活になったけれど、いまだに「カルビとご飯」「餃子とご飯」だけは最高タッグで揺るぎがない。ていうか、あれはご飯込みで酒の肴だと思う。
栄五丁目「祐」焼肉
焼肉の名店は数あれど、「安くて」「美味しい」の両方が成立する店は少ない。オープンしたばかりの「祐」は、栄五丁目の武平通り沿いにある。
なにはともあれ、瓶ビールとレバ刺しを注文。まずはビールをギューっとね。幸せだー・・瓶ビールの「冷たくなりすぎてない」感じが好き。レバ刺しはプルプルで角がキリっとしている。ゴマ油と塩のタレに付けてパクリ。口の中で溶けていくよ。美味しいよー
肝心の肉は、上カルビとカルビとハラミを注文。肉の差を比べようと思ったのだ。上カルビを軽く焼いて、ひっくり返して3秒。焼肉はあまり焼かずにレア気味でないといけない。期待して一片をパクリ。うお美味しいー・・もーホントに旨いよー・・ジューシーでまったりととろけていく。ビールをゴクリ。幸せを噛み締める。慌てなくてもいいのに、焦ってライスを注文。焼きまくりで食べまくる。幸せだよー
どうやら、上カルビが他の店の特上カルビ、普通カルビが他の店の上カルビなんだなという印象を受ける。値段に比べて、一段階レベルの高い肉が出てくるのだ!もっと高い値段設定でも良いはずの肉である。写真はカルビとハラミ。写真で肉質が伝わるだろうか。
このお得感は路面に出ているメニュー看板からは判らないが、実際に食べてみるとよく判る。カルビで充分美味しいと判明したので、カルビ2とホルモンと卵スープを追加。「焼肉定食」をつまみにして、次は焼酎を呑む。結局今夜もお腹いっぱいになってしまった。
大阪時代も東京時代も、あちこちで焼肉を食べてきた。思えば人生で最初に稼いだ「お金」である初バイト代を握りしめて、一番近い焼肉屋に飛びこんだんだったっけ。思い出してしまった。あの頃に比べて、思えばずいぶん遠くに来たもんだなー・・すっかり平然と一人焼肉が出来る年齢になってしまったよ・・
まてよ。んー・・そういえば初バイト代の時も一人焼肉だったな?なんだ、全然成長してないってことなのかー・・なんだかなー
名古屋の町を食べ歩いていて思うのだが、やっぱり自分は名古屋人なんだなと感じることがある。
「赤味噌」の味が、自分でも不思議なほど美味しいなと思う。定食では必ず付いてくる赤だし。しみじみ美味しいなーと思う自分がいるのだ。
名古屋での実家時代は、赤味噌が食卓に登板した記憶は少ないのだが・・東京時代や大阪時代には、味噌汁といえば合わせか白味噌で、好んで食べることは無かったし。ましてや赤だしは、名古屋以外では寿司屋か豚カツ屋くらいでしかお目にかからないのだ。そんなに執着は無いと思っていたが、こんなに惹かれるのはやはり名古屋DNAが活躍しているからだろうか。
久屋大通「ラブリー」どて煮と串カツ
どて煮の美味しいお店は無いかと会社の同僚に尋ねたら、連れて行ってくれた。いつも満席の人気店らしい。なんでも以前あった居酒屋が改装されて、店の名前も愛らしく新規一転したということだ。
「ラブリー」と書かれた扉をくぐると、カウンターの向こう側の大きな鍋が目に入る。味噌おでんとどてが煮込まれている。期待が高まるよ。なんとか席は確保できた。もう店は満席でとても賑やかだ。
瓶ビールと味噌おでん、どて煮、串カツを注文。串カツは5本からの注文でソースと味噌が選べるシステム。見ていると、小ぶりの串カツを味噌おでんの大鍋に浸け入れたのが味噌串カツ。そのまま卓上のソースで食べるのがソース串カツ。
辛子をちょいと付けて、串カツをパクリ。うーん、サクサクで美味しいー!片手に味噌串カツ、もう片手にソース串カツだ!我ながらバカだなー・・味噌もソースもどちらも旨いよ!ビールをギューっと呑み干す。幸せだー!
大鍋のすぐ目の前の席だったので、じっくりと鍋の様子が観察できる。ぐつぐつと煮えたつ鍋は、見ていて飽きることが無い。こんなに鍋が近いと、鍋を見ながら鍋をつまみにビールが呑めるよ。
味噌おでんは、卵・はんぺん・ちくわ・こんにゃく・厚揚げの五品。どても同じ鍋で一緒に煮込まれている。まずは卵をぱくりと一口。黄身がホクホクで味噌に合う!お通しのキャベツは口の中をさっぱりさせる。いよいよどて煮を食べてみるか。熱々ハフハフ!ヤケドしそうだ。これぞ名古屋のどて煮!という感じ。
うーん美味しい!とろとろと口の中で牛スジ肉が溶けていく。濃厚な味噌味噌味噌の味!あーもー幸せすぎるよー
店を紹介してくれた同僚と、旨い旨いと大騒ぎして食べる。もうビールが進んで進んで、2人で瓶ビール4本があっという間に無くなってしまう。客足は引きも切らず、常に満席状態だ。大鍋の具は店の奥でも大量に煮ているようで、足りなくなる前にどんどん豪快に補充されていく。
東京の浅草には、「ホッピー通り」という場所があり、昼間から呑める店がたくさんある。ほとんどの店が名物にしている醤油味のモツ煮が有名で、これも自分には大好きな味なのだが、食べ比べてしまうとやっぱり軍配は名古屋味に上がるかなーと思ってしまう。
大満足して店を後にする。夜空には大きな月。中秋の名月だ。こんな夜には、やっぱり自分は味噌好きの名古屋人なのだなと再確認してしまうのだ。
連休中は実家に顔を出す機会が多かった。実家の近くに住むことになったので、両親が何かと理由をつけて呼び出すのだ。引越し荷物はなかなか片付かないけれど、まあいいか。今まで不義理にしていたからな。しばらくは時折り顔を出すことにしよう。
先日も大須の町を歩いていた。日用品を買いに行くのに、ほどよく近くて便利なのだ。大須は学生の頃と比べても、あまり変化した印象がないという不思議な町だ。東京に例えると、よく言われるのが「浅草」と「秋葉原」を合体させたイメージなのだが、それは外見上のことだけ。
この店も昔から営業しているが、学生当時は一度も行ったことがなかった。毎日お祭り騒ぎをしているようで、楽しそうだなと思っていた。
大須「オッソ・ブラジル」
ブラジル料理なんだろうか。それとも南米料理かな。店の前の巨大なグリルで、丸鶏がぐるぐると焼かれている。こんがり焼けた鶏が旨そうだ。鶏好きを誘う店構えについつい近づいてしまう。
グリルチキンとビールを注文。ランチセット900円にしないで、グリルチキンだけを注文した。会計は・・1750円。あれ?高いなーと思いながら、路面のテーブルでビールを呑んでいたらチキンが到着。あれれ?これは一羽分なのかな。鶏肉の量が異様に多いぞ。
どうやら店員さんとの意思疎通がうまくいかず、ランチのチキンではなく丸ごと一羽分来たらしい。困ったなーと思いながらも食べてみる。スパイスの効いたパリパリチキンだ。旨い!ビールにぴったり。皮部分が特に美味しい。身のほうも美味しいけど、量が多いから困ってしまう。手羽先部分もパリパリで美味いよ!こんなに美味しいなら一人で来てはダメだったな。何人かで来るのが正解だった。苦しいよー
トマトと玉ねぎのサルサソースが、さっぱりしていて美味しい。半分ほど食べて、さすがにお腹いっぱいになってしまう。困っていたら、隣のブラジル?人の女性が手振りで、「大丈夫か」と言っているような気が・・・こちらも手振りで、「ダメです。もう食べられない。苦しい」な感じを返してみる。どうやら意思が通じたらしく、残りのチキンは隣のテーブルで食べてくれた。
「ありがとう」「いえいえどうも」?などと手振りをしていたらチキンは完食。次回から注文には気をつけよう。
それにしても、周りはまるで外国のようだ。ブラジルグラマー美人だらけ。どこを見ればいいのか困ってしまう。体重はきっと日本基準を軽く飛びこえているのだろうな。でもみんな綺麗で素敵すぎる。
どんどん大須の深みにハマってしまう。


