アウトドアウエアの 「パタゴニア」 が主催した
アメリカ映画 『ダムネーション』 上映会に伺いました
ダムの知識なんかそうは無かったし
河川にはダムがあって当然のような気がして
それなりの役目を果たしているものだと思っていたけれど…
水のファシリテーター講座を受けたときや
アイヌ民族の歴史を学んだときに
ダム建設によって人々の生活の場がダム底に沈み
シャケがふるさとに戻れなくなったことを知りました
映画は
アメリカ国内に7万5千もあるといわれるダムのうち
老朽化したもの、役目を果たしていないものを破壊して
河川を元の自然な姿に戻そうと呼びかける活動家たちのお話
サーモンを神聖なものとして崇め
自然の恵みとしていただく暮らしをしてきた
北西部のネイティブアメリカン部族も登場します
サーモンが川に上がってこられなくなることは
彼らにとっての生活とスピリットを奪われることと同じです
多くのネイティブアメリカンの遺跡もダムの底にあるそうです
政府は
ダムを作ることで雇用が生まれて地域が潤うと言い
貯水、灌漑、洪水防止など
そして水力発電のために巨大なダムを建設します
貯水をすれば汚水・汚泥の原因ともなり
全電力の4%ほどの水力発電は武器製造にも使われました
ダムの維持費にも莫大な税金が費やされ
わずかな地域のみで灌漑に役立っても
自然破壊を犯してまで遺し続けるにはリスクが大き過ぎます
ムダなものを作り遺すこの仕組み…何かに似ている…そうそうゲンパツ
映画ポスターのなかのハサミと切り取り線は
活動家たちが夜中に実際のダムの上から
ペンキの缶とブラシを持ってロープで降りて描いたものなのです!
調査・研究・学習されている方々から学び
自分に気づきがあったら
こんどは周りに気づいてもらうためのアクションを起こすこと
そうすることが
自然と人間を含む生き物たちの生活を守る手段だと改めて感じました
鑑賞後
「この映画を周りに勧めたいと思う人!?」 の質問に
全員が手を上げました
若い男性たちには
立ち上がる活動家たちの姿がとてもかっこよく映ったそうです
私の出会う活動家のみなさんも
映画のなかの方たちも
正義感と行動力とエネルギーを兼ね備え
それでいてユーモアたっぷりなところが素敵だなぁと思います
ところで…
私は動物の出てくる映画に弱くて
姿を見るだけで涙が出ちゃうのですが
今日の鑑賞で ’水’ でも泣けてくることが判明
この映画で泣いていたのは私だけだと思われますが(笑)