ここでいう「Windows Update(全自動)」とは、Windowsの自動メンテナンスの機能を利用する方法である。

・Windowsの自動メンテナンスは、既定では午前2時に設定されている。

・Windows Updateを怠っていると、徐々にPC(Windows)の動作が遅くなる。

・更新プログラムが溜まっていたり、バージョンのサポートが切れていたりするとPCの動作は遅くなる。

・サポートが終了したバージョンのPCは、1つの動作を完了させるのに15分以上かかることもある。

・「スリープ状態」になる設定時間内にPCが動作を完了しない場合は、PCを修復することもできない。

・PCの動作が異常に遅くなった場合は、Windowsの自動メンテナンスを利用してみることである。

・このためには、サインインの操作を不要にして置き、PCが全自動で動作でるようにして置く必要がある。 

・Microsoftアカウントを使用している場合は、自動サインインに設定する方法がある。

・自動サインインの設定は簡単であるが、これを解除する方法が面倒になった。

・このため、管理権限のあるローカルアカウントを使用し、パスワードを設定していない状態にして置く。

 

 事前の準備

1.管理権限のあるローカルアカウントでサインインしている場合は、パスワードを削除する 。

 ①.スタートボタン⇒「設定」⇒「アカウント」⇒「サインインオプション」の順にクリック。

 ②.「パスワード」をクリックし、「変更」のボタンをクリック。

 ③.「ユーザーを確認しています」で、パスワードまたはPINを入力。

 ④.「パスワードの変更」で、何も入力しないで、「次へ」をクリック。

 ⑤.「設定」の画面に戻り、「アカウントにパスワードがありません」のメッセージが表示される。

 ⑥.「サインインオプション」の画面を閉じ、PCを再起動。

 ⑦.再起動後に、自動的にPCが使用できる状態になる。

※.サインイン画面が表示された場合でも、何も操作しなければ自動的にPCが使用できる状態になる。

 

2.Microsoftアカウントでサインインしている場合は、管理権限のあるローカルアカウントを作成し、ローカルアカウントでのサインインに切り替える(アカウントの作成要領は省略)。

 ①.スタートボタン⇒「設定」⇒「アカウント」の順にクリック。

 ②.「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリック。

 ③.PCを再起動。

 ④.スタートボタン⇒「設定」⇒「アカウント」⇒「サインインオプション」の順にクリック。

 ⑤.「パスワード」をクリックし、「変更」のボタンをクリック。

 ⑥.「ユーザーを確認しています」で、パスワードまたはPINを入力。

 ⑦.「パスワードの変更」で、何も入力しないで、「次へ」をクリック。

 ⑧.「設定」の画面に戻り、「アカウントにパスワードがありません」のメッセージが表示される。

 ⑨.「サインインオプション」の画面を閉じ、PCを再起動。

 ⑩.再起動後に、自動的にPCが使用できる状態になる。

※.サインイン画面が表示された場合でも、何も操作しなければ自動的にPCが使用できる状態になる。

 

3.Windows Updateを全自動(PCに任せる)で行う。

 ①.「アクティブの時間の変更」の時間は、既定では「08:00~17:00」であることを考慮。

 ②.PCの動作に状況に応じて、PCの電源を入れる時刻を早める。

 ③.スタートボタンを右クリックして、「電源オプション」をクリック。

 ④.「スリープ」の「次の時間が経過後、PCをスリープ状態にする」を「なし」にする。

 ※.「画面」は任意。

 ※.ノートPCの場合は、「(電源接続時)」側のみ「なし」にする。

 ⑤.設定の画面を閉じて放置し、マウスやキーボードの操作は行わない。

 ⑥.「アクティブの時間の変更」の時間内は、マウスを動かすだけにして、進捗状況を確認。

 ⑦.同時間内に、「今すぐ再起動」のボタンに気付いた場合はクリックする。

 ⑧.同時間内に、タスクバーの右端に数字が付いた白色のボタンがある場合はクリック。

 ⑨.就寝(日付が変わる前)時には、進捗状況を確認。

 ⑩.「今すぐ再起動」のボタンがある場合はクリック。

 ※.「今すぐ再起動」のボタンをクリックすることにより、待ち時間分の短縮になる。

 ⑪.翌日午前8時以降(数日後でも構わない)に、「Windowsの仕様」の状況を確認する。

 ※.手順は、スタートボタンを右クリックして、「システム」をクリックし、表示画面で確認。

 ⑫.「Windowsの仕様」で状況を確認。

 ⑬.その結果により、この方法を繰り返すか、手動で完了させる。

 

4.Windows Updateを全自動(PCに任せる)で行う必要がなくなった場合

・ローカルアカウントでのサインインでPCを使用する場合は、パスワードの設定を元に戻す。

・MicrosoftアカウントでのサインインでPCを使用する場合は、スタートボタン⇒「設定」⇒「アカウント」⇒「Microsoftアカウントでのサインインに切り替える」の順にクリックする。

・Windows Updateを滞らせないようにするためには、毎月20日前後に、就寝前にPCを使用できる状態にして、翌朝以降まで放置することにより、「Windowsの自動メンテナンス」をりようするとよい。

 

5.会社(業務)などのPCの場合

・休業日の前日に、Windows Updateを全自動(PCに任せる)で行う方法を利用するとよい。

・PCには、「Windows Update中です。電源を切らないでください。」と表示して置いた方がよい。

・休業日明けに、先ずはPCが正常に動作することを確認することである。

 

 自動メンテナンス

 Widowsには、「自動メンテナンス」の機能があり、コントロールパネル⇒システムとセキュリティ⇒セキュリティとメンテナンス⇒メンテナンスの順にクリックした所に、標準設定「02:00」となっている。

 この自動メンテナンスの機能を利用したのが、Windows Update(全自動)である。

 これを利用するためには、パソコンを「電源接続」で起動し、その状態は「スリープ状態」にして、自動メンテナンス開始時にはパソコンを使用していない状態にする。