MBRとGPT
2014年4月8日(日本時間 2014年4月9日)にWindows 8.1 Update の配信が始まり、2017年頃からWindows8.1には旧形式のMBR(Master Boot Record の略)又は新形式のGPT(Globally Unique IDentifier Partition Table の略)のパーティション(区割、分割)形式を選択できるようになった。
新しいHDDやSSDを使用する場合は初期化(フォーマット)を行う必要があるが、この時にパーティションの形式を選択しなければならない。
MBRは容量2TB以下のものに使用し、パーティション数は最大4個である(4個のプライマリパーティション又は3つのプライマリパーティションと1つの拡張パーティションとその中の無制限の論理ドライブを作成可能)。
GPTは容量2TB以上(最大8ZB(ゼタバイト)のものに使用し、パーティション数は最大128個である。
BIOSとUEFI
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface の略)は、PCの起動時にOS(WindowやLinux等)が起動する前に起動し、PCの起動プロセスを制御するプログラムで、BIOS(Basic Input/Output System の略)の後継として考え出された規格である。
Windows は BIOS 起動なのか、UEFI 起動なのかの確認要領
通常は次の手順で確認できる。
1.スタートボタンを右クリックするか、Windowsキーを押しながらRキーを押す。
2.「ファイル名を指定して実行」をクリック。
3.「msinfo32」と入力し、「OK」をクリック。
④.「システムの要約」が選択されている状態で、右側の「BIOSモード」を確認。
※.「BIOS」又は「UEFI」と表示されている。
Windowsの起動方法
パーティションがMBR形式のパソコンは「BIOS起動」となる(LinuxではUEFI起動できるものもある)。
パーティションがGPT形式のパソコンは「UEFI起動」となる(MBRも存在する)。
操作画面
BIOS画面は、キーボード操作やテキストベースで、主に黒色系の背景に白色文字で表示される。
UEFI画面は、マウス操作が可能で、見栄えの良いカラフルに表示される。
UEFIとWindowsの関連
BIOS モードでのWindows起動には、\bootmgr ファイルが必要である。
UEFI モードでのWindows起動には、\EFI\BOOT\BOOTX64.EFI ファイルが必要である。
UEFIの特徴
起動時間と再開時間が短縮される。
セキュアブートやセキュリティ機能。
GPTドライブをサポート。
BIOS をエミュレートする互換性サポート モジュール (CSM) が含まれる。
セキュアブートを無効に設定することで、BIOS互換モードを利用できる
などがある。
まとめ
Windows をインストールする場合のWindows セットアップは、UEFIモードと BIOS 互換モードのどちらで PCが起動されたかを検出し、そのインストール時のモード選択に基づいて Windows を構成するので、別のモードの機能を使うためにはドライブを再フォーマットしなければならない。