SSDはHDDと異なり書き換え回数に制限がある。
通常の家庭用パソコンでの使用では5年~10年は使えるが、SSDの寿命を延ばすにはデータの書き換え回数を減らす工夫をすることである。
データをHDDに保存するように変更することで、SSDの書き換えによる劣化を防ぎ、容量不足を回避することが期待できる。
Windows 10では、通常はシステムドライブ(SSD)に作成されている「ドキュメント」、「ピクチャ」、「ビデオ」、「メールデータ」などのユーザーフォルダをHDDに移動させることができる。
特に、マイドキュメントとメールデータが最も書き換え回数の多いデータフォルダーであるが、そのままだとSSDを使用したCドライブに保存されるので、これらをDドライブに置いて保存されるように変更する必要がある。
即ちOSやアプリケーションなど速度が要求されるデータはSSDにインストールし、頻繁に行われるデータの書き込みはHDDに保存することである。
マイドキュメントの保存先の変更方法の手順例
1. スタートメニュー➡設定➡システム➡ストレージの順にクリック。
2.「保存場所」にある「新しいアプリの保存先:」はそのままにして置く。
3.「保存場所」にある「新しいドキュメントの保存先:」を「<HDD>(D:)」に変更。
4.「適用」をクリック。
5.「保存場所」にある「新しい音楽のの保存先:」を「<HDD>(D:)」に変更。
6.「適用」をクリック。
7.「保存場所」にある「新しい写真とビデオの保存先:」を「(D:)」に変更。
8.「適用」をクリック。
9.「保存場所」にある「新しい映画とテレビ番組の保存先:」を「<HDD>(D:)」に変更。
10.「適用」をクリック。
メールデータの保存先の変更方法の手順例
1.エクスプローラーの左側にあるナビゲーションペイン(略称ナビ)のDドライブをクリック。
2. 右側のペインの中央辺りで何もない所を右クリック。
3. コンテキストメニューの「新規作成」の右端辺りにマウスポインタを重ねる。
4. 新たに表示されたコンテキストメニューにマウスポインタを移動。
5.一番上にある「フォルダー」をクリック。
6.ナビに「新しいフォルダー」が作成されるので、そのまま任意の名前を入力。
※例:メールデータ。 7.メールソフトを起動。
8.「オプション」➡「メンテナンス」のタブ➡「保存フォルダ」の順にクリック。
9.「保存場所」が表示されるので、作成して置いた「例:メールデータ」をクリック。
10.保存先が変更されたことを確認し、「OK」のボタンをクリックして完了。
※メールソフトによって若干の差異はある。
その他の保存先の変更方法も同様である。