検査結果の日だ。奥さんと、息子、娘もついてきた。二人共働いているが休みを取ったらしい。ただ診察室には怖くて入れないらしい。
俺は覚悟はできている。息子だけには絶対癌だと言ってある。でもみんな良性のポリープであることを祈っている。
呼び出しがあり、息子と診察室に入った。先生が検査結果を神妙な顔で話し始めた。「○○さん、検査結果はS状結腸にできた、せん癌です。」
やっぱり。
覚悟はしてたから動揺はしなかった。なんか他人事のような感じだ。息子 も同じだと思う。
ただ仕事の事が心配だ❗
診察室を出ると、奥さんと娘が駆け寄ってきた。結果を言うと、良性のポリープである事を願っていた奥さんは泣き出した。それを見たら涙が込み上げてきた。「すまん。迷惑かける」と心のなかで呟いた。
紹介状を持って大病院のKT病院へ診察予約を取りに行き、日を改めて診察に奥さんと息子と出向いた。「○○さん、T病院の検査写真を見るとステージ2か3でしょうね。ただ抗がん剤はしないとダメでしょうね。日を改めて詳しい検査をしまょう。」
みんな、手術で癌を取れば治るんだと思っている。
この結果、決まっていた2月の大きな仕事は泣く泣く断った。二度と声がかからないと思う。
これで治療に専念できる❗でも寂しく❗
人生初、像影剤CTだ。丸いトンネルの中に入るのは知っていたが、像影剤を血管からいれるのは知らなかった。撮影中、像影剤が注入される。
上半身が、カーと熱くなった。なんじゃこりゃ❗検査は10分ほどで終わった。
像影剤を体から早く出すために水分を沢山取るように言われた。
来週、検査結果がでる。これで詳し結果がでる❗
続く。