今日は後輩が見て欲しいという膝の痛みのケース☆

この方は夜間痛が問題だとのこと…
安静時や歩行時は痛くなく、夜間に痛みがキーンと走ると。

既往は腰、腕にあり、夜になると膝が痛み何年も悩まされていました。現在は両膝、両肩など痛いところがあちこち聞かれました。

日中は痛くないということは炎症所見か?

いや、何年も前から痛いということは少なくとも急性期の炎症とは考えにくい。

日中は興奮していて交感神経が優位で痛くなく、夜にリラックスすると痛くなるのでは?と考えました。



ところで皆さん!!

膝の痛みで来る患者さんに必須の評価はなんでしょう?





それは













しゃがみ込みと階段をチェックすることです!

当たり前と思うかもしれませんが、評価が抜けることほどまずいことはありません。

なぜなら、治療効果を患者さんにもフィードバックできるからです。

基本中の基本ですが、できない事をできるようにする。社会復帰をお手伝いすることが理学療法士としての役割です!

患者さんが治療の前後で良くなったか、効果がなかったかをしっかりと正直に言ってもらう。これがラポールを築く第一歩だと僕は思います☆


実際に行ってもらうと、階段は横向きにしか降りられないし、しゃがみ込みは無理でした!(後輩は評価してなかったようです)

階段をまっすぐに降りてもらうと、力が入らない、大腿部が痛いと訴えが聞かれました。しゃがみ込みの際は少し礫音が聞こえます。

最初の訴えは「日中は痛くない」でしたが、いざ評価をしてみると、「階段を降りるときに痛い、まっすぐ降りられない。しゃがみ込みで痛い」と変わりました。

なるほど!
色々な疾患の可能性が減り、膝に過度な荷重ストレスがかかると痛みがでることがわかりました。


そこで、評価です。感覚検査、MMTをチェック。MMTは痛くて力が入らない感じはありましたが、神経系の問題はみられない。半月板のテスト陰性、靭帯OK(後輩より仙腸関節、腰椎のスプリングテストなど陰性と報告あり)

このように評価で陰性が多く、動作以外にはっきりと陽性所見のない時は、運動器の疾患ではない可能性を頭の片隅に置いて、
多くは軟部組織を評価、治療を行います。

なんだかんだで一番大切なのはやっぱり触診ですね☆

まずは筋膜の触診、治療を行いました。初めは原因として考えられる腰部の筋膜の調整から行いました。
筋膜の調整を行う過程で外旋、内旋のライン水平面上での問題がありました。

治療効果をチェックするためには必ず同じ条件でチェックする必要があります。

階段をチェックすると「あ、少し力が入った。少し痛みが減った」と


ん~~
イマイチ…^_^;
しかし改善傾向があるため軟部組織の問題はあるだろう。そこで膝周囲と進めると、かなり改善がみられました。

また

治療しながら話をしていると、今までマッサージは受けたことがないこと、自己流のトレーニングをしてきたことが聴取できました。

そのトレーニングとは?一般的なモモのトレーニングでした。

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これをペットボトルで重りにして30回1セットで何回かやっているそうです。

あちゃー!^_^;

そこで四頭筋のテストをすると、痛みを再現することができました。

シンプルにココですね☆(^○^)

四頭筋をストレッチしてmuscle inbalance を改善させるためにハムストリングのトレーニングを指導☆


階段をチェックすると、

「あれー?痛くない!まっすぐ階段降りられる~~☆」

最高の笑顔を見せて頂きました🎶

あぁー気持ちイィ~



今日の臨床も最高の幸せでした(≧∇≦)