後輩に頼まれた患者さん

「膝の痛みを訴えているのですが、腰の痛みと関連がありそうなのですが、よくわからないから見てください!」と相談されました。

なるほど!

頼まれると断然やる気になりますね。

痛みは「膝の内側」と「右の腰部」跛行をしながら来院…

歩行時、立ち上がり、階段での痛みがあり手すりがないと階段は厳しい状態…^_^;

あーかわいそう。(T ^ T)

筋力は右4左5と左右差があり、
DTRはオーケー!sensory も問題なし。

膝は2ー3ヶ月前から痛くなってきた。
特に外傷なし

痛みの部位は膝鵞足周囲、腰はそんなに広くなく、L5から骨盤にかけて手のひらで収まる。


膝には外傷はなく、何度か医者に注射を打ってもらったが、痛みがとれたのはそのときのみ。(この時点で膝ではないのでは?と思う)

んー

痛みの軽減は座位…
誘発は歩行や階段…

では静的立位では?の問に対して
「痛くない」との解答。(初期のOA?)
つまり動作時に組織がなんらかのstressを受けて痛みがでる。

コレは運動器の疾患と判断できる。

次に座位で腰を曲げたりのばしたりしてもらう。これでは痛くない。

そしてもう一度質問する。
「以前腰はどうして痛くなったんですか?」

「重いものを持ってぎっくり腰になったんです。」

「それはいつの話ですか?」

「覚えていませんが、1年位前ですかね。」

あーそれ!怪しいー!

座位で骨盤を固定して曲げたりのばしたりして痛みが変化しないことから腰の影響は少ないんじゃないかと考える。少なくとも荷重が影響しているのでは?

とりあえず痛みが出ている部位が骨盤にあるため、膝の痛みが膝だけの問題なのか腰部骨盤が影響しているのか?を調べることにした。

仙腸関節のストレステストには何種類もあるがメインの5つから3つ陽性だとかなり仙腸関節の疑いが高まると言うエビデンスが出ている。(これは今度のHAPT勉強会にてやります)
{38AEA79A-CC4F-4BFA-ABDD-801BE6D0A9F7:01}

一つ一つをチェックしていくと全て陽性所見が得られた!

ワォ!笑

こりゃ仙腸関節に問題が少なくともあるなー

というわけで、試験的治療開始!

仙腸関節に対してグレードⅠのTractionのみ!

チェック!

患者さん
「あれ?歩ける?なんで?」

筋力アップもみられた。

膝の痛みも軽減☆(≧∇≦)

よっしゃー!!

しかし問診とここまでの検査で30分…
時間がない!
というわけで仙腸関節に対してプレーティングをグレードⅡで行う。

「あれーうそー」と喜んで頂く

跛行も無くなり、階段手すりなし!(≧∇≦)

仕上げに筋膜の評価もするとなるほどと納得…

やっぱり評価だなぁ~


プレーティングも失敗がほとんどないので本当楽な手技

喜んでもらうのが一番の給料ですね☆笑
元日から仕事だけど、頑張っていきましょう!笑