【南牟婁郡】

三重県紀宝町の紀南特別養護老人ホーム組合は18日、運営する介護老人福祉施設「宝寿園」(同町北檜枝)で、女性職員が入所者を平手打ちする虐待があったと発表した。

 

町は同日7日に身体的虐待と認定し、改善勧告を出したことを明らかにした

 

組合によると、8月20日、会計年度任用職員の50代女性が、施設の共用部にあった丸椅子(高さ約50センチ)を持ち上げる入所者を目撃した。入所者が丸椅子を離さなかったため、女性職員は強引に奪い取り、額を一回たたいたという。

 

24日、虐待を目撃した職員から組合に通報があり、共用部に設置された見守りカメラの映像を確認したところ、発覚した。女性職員は、聞き取りに「(丸椅子を持ち上げたのが)危ないと思った」「不適切な行為だったと反省している」と説明しているという。

 

組合は今月14日付で、女性職員を停職1カ月の懲戒処分とした。

また、管理監督責任を問い、町は地方公務員法に基づき、宝寿園長の50代男性を18日付で戒告処分とした。

 

町は組合に対して10月15日までに改善の実施報告を求めている

 

宝寿園長の男性は本紙の取材に「高齢者の生活を守り、尊厳を保持すべき施設で、重大な事態を招いたことをおわびしたい。

町の改善勧告を真摯(しんし)に受け止め、施設を挙げた再発防止に取り組む。まず、早急に虐待防止マニュアルの見直しを図りたい」と話した。