飛騨高山から 願いそして思い | 牛まん喜八郎の「その笑顔いただきます!」

牛まん喜八郎の「その笑顔いただきます!」

牛まん「喜八郎」のスタッフがお客様の美味しい笑顔と、美味しいお店情報を飛騨高山からお届けします。http://yamaichitei.shop-pro.jp/

観光地の顔を大きく持つ 飛騨高山も
今 とても深刻な状態へなりました。
東北や関東からもお客様がお越し下さっていた 飛騨高山も
 当然の事ながら お客様が減り
お越しのお客様方も すこし下を向いて歩いていらっしゃる


震災後に相次ぐ 多くの宿泊者のキャンセル
それに伴って食品やお土産、衣料関係も暇を頂く事に・・・
売上が0になったお店も、少なくないのです。

覇気のない店舗
『不謹慎』という心無い言葉が飛び交うなか
Twitterやブログを自粛し、
営業も縮小 休業する店舗も

様々な情報に翻弄され 情緒不安定になり
心が壊れかけている

食べていく事が できない・・・
このままでは、被災地への協力どころか、
自分達の生活も危ぶまれてきてしまう。

節電・買占めをしない、
募金・被災地への物資の救援活動

しかし、私達は経済も回さなくてはならない。


今回の震災で 数多くの文化や伝承に傷が付いた、失われてしまった
そして私達は 自分達に置き換えて考えてしまう。
日本三大美祭りの一つ 高山祭りの中止の声
30年に一度の 大祭の中止の声
を 聞く
胸が張り裂けそうになる
私達は この飛騨高山の文化や伝承を守らなくてはならない。


先の日記でも紹介したが、
「以前高山に観光で訪れ、地元の方に大変よくしていただいたことを思い出し、
避難施設も決めずに高山市を頼って、すでに高山に避難されている方もみえます」


私達には何ができるのでしょうか?

この地から・・・



私事ではありますが
私自身 生まれも育ちも関東の人間
小さいときからアトピーの温泉療法でこの地を訪れていました。
そこで出合った 温かさ
その思いが私をこの地へ来させました。

今回の震災 
(私の出身地を知る)近所の店舗の方が教えてくれました
丁度 仕事中だった事もあったのですが
情報をPCで探しました。
店を閉め、急いで家族に電話をしました。
両親 兄弟 一人暮らしの 祖母 祖父・・・
何度も何度も 電話をかけました
繋がらない電話に 苛立ちと不安を感じ
次第にソレは増幅し 
錯乱状態に陥りました。

病院に勤める誕生日の母 ビルの管理人をする父 コンビニで働く弟
耳が遠くなった一人暮らしの祖父
目が見えない一人暮らしの祖母
携帯も家の電話もコールはするがまったく出ない状態に
落胆し泣き叫びました。

一日の4分の1が過ぎ
殆どの家族とは連絡がつきました

しかし、ラジオからは聞きなれない「壊滅」という言葉
テレビでソレを実感する映像
親族も友人も 関東・東北を中心に数多く
万が一 を考えてしまい
夜も寝れずに 心身ともに崩壊寸前だったようです

しかし 
高山で出逢った大切な人達に言われました
「心配させてどうするのか」
今、健康を害し 精神に支障をきたす事は
私の気に病んでいる「万が一」に 最善の選択肢をとらせない

そして今後考えうる
別の 万が一
ソレが今 高山を この観光地を蝕んでいます

この現状を少しでも打破できるよう
少しでも大切な人たちを守れるよう

私はココから先に進もうと思います。


私は個人としても
「喜八郎」としても 飛騨高山から日本の復興をデザインする 事に
力を使おうと思います。
(このプロジェクトに関しては後日紹介さえて頂きます)


長文になりましたが、いつもこのブログを読んで下さる皆様に
心から感謝とお礼を申し上げます。

本当に、至らない点も多々ございますが
今後とも 飛騨高山の地で発信する 「喜八郎」ブログを
どうぞ宜しくお願い申し上げます。


飛騨牛まん「喜八郎」安川店 店長
       吉川 愛